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東北を空白地帯にしてはいけない

2011 - 04/17 [Sun] - 15:30

 先ほどのブログの続きみたいなものですが、日本はこれからスイッチを入れてさまざまな活動を行っていかなければなりません。可能であれば被災地の事業者たちも他の地域に移ってでも事業をいち早く再開させるくらいの気合でやっていく必要があります。

 しかしそうすると東北が取り残される恐れがあります。残念ながら東北以外の地域は東北が復興するまで待つことはできません。東北が復興していくのを尻目に、もっともっと先を目指して進んでいかなければならなくなります。

 世界が被災国である日本のことなどかまわずに先に進んでいくのと同様に、日本国内でも被災地である東北のことにはかまわずに他の地域は先に進んでいきます。先ほども書きましたように、これはもう仕方のない事なのです。日本全体が東北が復興するまで待っているなんてことはできるはずがないのです。

 ですからこれからの日本国内を考えてみた場合、東北地方の地盤沈下がとても懸念されるんですね。それは世界でも有数の貨物取扱量を誇っていた神戸港が震災後に著しく地位が低下したことと全く同じ話です。

 ある意味でこれは避けられないのではないかと個人的には思っています。将来再び東北で事業を再開させる事業者がいるということは別にして、一時的に東北の経済と産業ががた落ちするのは目に見えています。

 生活のことを考えて東北地方を離れて他地域で骨をうずめる覚悟を持って移住される方々の気持ちはとてもよく分かります。愛着のあるふるさとを思う気持ちよりも自分たちの生活を最優先する選択をされるのは当然ではないかと思います。

 だから一番大変なのはこれからの東北地方の復興の話です。神戸の場合は、神戸は昔からの大都市で産業もあり、多くの人も住み、仕事もそれなりにあり、独自の魅力を持った都市でしたので何とか復興できました。しかし東北は違います。大きな被災を受けた地域には漁業、水産業や農業以外にそもそも産業がないのです。

 そうなると人々は町が復興するまで待つことができなくなります。神戸では震災後もすぐに活気を取り戻して行ったので復興まで待つことができました。仮設住宅だって同じ市内に建てることができましたから、贅沢を言わなければ大きな問題なく暮らすことも可能でした。

 東北の被災地ではそれができないのが心配です。神戸の復興モデルが役に立たないと思うのです。被災したままの状態で多くの土地が残る町がたくさん出てくると思います。神戸だって震災後10年くらいまでは更地ばかりでした。今でも街中でもいくらか更地が残っています。神戸ですらそうなのに、過疎化が進む東北で元に戻るのはきわめて難しいと正直思います。

 私のない知恵では、正直復興策は思いつきません。税金などでお金をかけて町を復興しても人が戻ってこない可能性が高いのでお金をかけること自体が無駄に終わる事だって考えられます。きっとドライな市場経済原理主義者に言わせれば、東北地方がこれからゴーストタウンのようになってしまうことは当然のものとして必要以上の税金を投入して復興させることに異を唱えるでしょう。

 そのことについて私はなんとも言えません。職を求めて東北地方を離れていく人たちがこれからも増えることが予想される中、東北を復興させるためには相当なエネルギーが必要になるからです。復興策として最も現実的なアイデアはありとあらゆる産業の工場などを東北地方に誘致することでしょう。それも地方税や法人税を優遇し、補助金を出すなどしてです。場合によっては個人住民税の優遇もありかもしれません。

 しかし将来の被災リスクを考えると、あまり東北に生産拠点を集中させることはさらに国と企業のリスクを高めてしまうことにもなりかねませんから難しいところです。もともと第一次産業以外にこれといった産業がないところが被災地のつらいところなんですね。気候もかなり厳しいですから、元々産業活動には向いていない地域です。

 難しいですね・・。これは本当に賢い方々にアイデアを出してもらって試行錯誤していくしかないでしょう。ただ復興するには相当大変である、という現実が近い将来に被災者の方々に降りかかってくることを教えてあげるのも必要ではないかと思います。

 確かに明るい未来を信じて一生懸命努力しなければなりません。頑張っておられる方々に冷や水を浴びせるようなことは慎むべきかもしれません。しかし「頑張れ、頑張れ」「応援しています」「できると思えば不可能はない」と言う事だけが全てではないとも思います。

 だって人生は高々80年くらいです。苦難の人生を選ぶか、そうでないと思われる人生を選ぶかは個々人が選択して決めるべき話です。私は被災者の方々がどのような選択をなさろうと批判はしません。地元に残ることを選択することだけが賞賛されるべきだとも決して思いません。

 もう一ヶ月過ぎたのでいいでしょうか。正直に言ってきっと10年から15年は津波の被害を受けた町がまともに復興することはないと思います。もしかすると20-30年経っても全くもとの姿には戻らないかもしれません。そこまで覚悟を持って地元に残れ、と被災者に言うのはとても酷なことだと思うのです。

 今は支援物資で生活ができています。寄付も集まって多少の経済支援もしてもらえます。仮設住宅などで収入がなくても何とか暮らしていけるかもしれません。しかし5年後くらいに仮設住宅が完全になくなってしまうとき、そこから先は何もないのです。高齢の老人以外は仮設住宅に5年も暮らしていてはダメです。そんなことしているともう社会復帰できません。

 5年、いえ3年も経てば正直誰も同情はしなくなります。被災地の中でも同情は消えていきます。他人の温情に甘えた生活ばかりしている人がいれば誰からも相手にされなくなります。「地元に残って頑張れ」ということは、もしかするとこういう人たちを増やす理由になってしまうかもしれないのです。

 難しい・・。インフラの復興と土地の整備は国や自治体がやるとしても、それ以外の仕事や住居の問題をどう解決できるか。これは非常に難しい問題ですし、被災者たちが落ち着いてきて冷静に自分のおかれた状況を判断して、そしてこれからの自分の生活を考えるようになったら簡単に落としどころが見つかる話ではないと思います。

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