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世界は止まっていない

2011 - 04/17 [Sun] - 13:36

 今日の日経新聞を読んでいてハッとしました。3面の「けいざい解読」欄に「国家退場はあり得るか」というタイトルで書かれたコラムです。

 確かに日本は今回の大震災で甚大な被害を受けて経済的にもこれから大変なことが予想されます。それに対して諸外国は支援の手を差し伸べてくれています。しかし日本はこの震災によってさまざまなことが停滞してもしかたがない、と言っているだけではいけないということです。

 最初のうちは被災者に対して周りの人たちは支援や援助を申し出てくれますが、しかし被災者に対する世間の同情というものは意外と早く引いていくものです。なので日本もいつまでも「大震災の被災地」ということを物事の停滞の言い訳にしてはならないのです。

 もちろん東北の被災地は復興するまでに何年もかかります。それは私たちも阪神の経験からよく分かっているつもりです。神戸では震災から16年経ってもいまだにあの震災で更地になって手付かずになったままの土地が結構街中に残っていることを見かけます。

 ですからこれだけ甚大な被害を受けた東北がそう簡単に普通の状態に戻るとは思えません。しかし周りはそれにあわせて時を止めてくれるわけではありません。日本国内だって東北地方は一生懸命原状復帰を何年もかかって模索し続けますが、東北地方以外はどんどん先に進んでいくはずですし、行かなければなりません。

 それはもっと大きな視野に立てば、日本と海外の関係も同じことなのです。確かに今は海外は日本を被災地として同情の目で見てくれて支援してくれます。しかしそれも何ヶ月も続くと思ったら大間違いです。同情もせいぜい1-2ヶ月続けばいいところでしょう。

 その「同情期間」が終われば日本以外の国は被災前と同じ感覚で日本を見始めます。そのときに日本が「被災国」ヅラをして甘えたままでいると海外は日本を相手にしなくなります。日本を無視するようになります。

 それは個々の企業においても同じことですし、民間企業に関してはもっとえげつないことになります。震災のせいで商機を失うということは、企業にとっては死を意味することにもなりかねません。だからこそ経団連などは政府に対して早急な状況の改善を求めているわけです。

 阪神地区の方たちは阪神大震災の経過を見てよく分かっていると思います。いつまでも被災者で自分の不幸を嘆いて他人の善意に甘えているだけでは、いずれ誰からも相手にされなくなるということを。

 外交に関して言えば、必ず日本が覚えておかなければならないことは「日本以外は普通である」ということです。「普通」の人から見ると、どれほど多くの不幸を抱えた人が他所にいるとしても1-2ヶ月も経てば同情するのがめんどくさくなってきます。

 日本もいつまでも海外の国が同情してくれて待ってくれると思ったら大間違いです。第三者は待ってくれたりしません。日本が要望に応えてくれないとわかると他所に頼むようになります。

 冒頭の新聞のコラムでも、TPP議論は海外では進んでいきます。例え日本がその議論に参加しようとしまいと日本以外の国々で話をまとめて行きます。原発をはじめとする国家規模のビジネス案件については、日本がつまづいている間に日本のビジネス相手に対して積極的なアプローチを進めます。

 世の中そんなものなのです。震災の被災者だって震災ルックで周りの人が許してくれるのはせいぜい1ヶ月くらい。被災地のファッションのままで被災地以外の場所に出かけると乞食を見るような憐れみを持った目で見られるようになります。私自身阪神の際にその経験をしましたので、それ以降被災地以外に出向くときには必ずきちんとした身なりをして出かけるようになりました。

 また震災後自宅待機していると3-4日目くらいに海外の関連会社の駐在員から自宅に国際電話がかかってきて「こんな時期で大変だと思うけど、荷物送ってくれないと会社が止まるんやわ。頼むから荷物早く送ってくれないかな。」と頼まれました。

 それまで私は「こんな大地震だったんだから仕事止まってもしゃーないわな。」と思っていましたが、その電話一本で被災地以外の場所は普通に動いていて、そして迷惑をかけていることもわかりました。まあよく考えれば当然の話といえば当然です。その後会社が再開したら運送会社のトラックに乗り込んで大渋滞のなか一日中倉庫や港を走り回って荷物を出荷しましたよ。

 ですから日本全体も被災地意識をいつまでも持っていてはいけないのです。特に直接被災していない地域の人たちはなおさらその意識を持って日々過ごすことがとても大切です。世の中は止まっていないんです。止まってもいいなんて考えちゃいけないんです。

 宴会自粛なんてとんでもない。節電は良いことですが、西日本が節電のために経済活動を縮小させることなど愚の骨頂です。逆に被災を受けていない地域はいつも以上に経済活動を活発にしていかなければならないのです。そうでなければ日本は世界からどんどん取り残されていってしまうのです。

 日本の周辺国が爆発的に発展していく中ですでに日本は埋没国になりかけていました。被災国ということで動かすべきことを動かさないでおくと全てのものを失いかねません。

 まだ震災後1ヶ月だからこそ日本全体がこれからの振る舞いをよく考えるべきだと思うのです。少なくとも東北地方の直接の被災者以外の人たちはいち早く全ての生活を元に戻して、この一ヶ月の空白期間を埋めて余りあるだけの活動をしなければならないのです。

 関東地方は停電の影響があってなかなか以前の状況に戻せないかもしれません。だったら東北・関東地方以外の全ての地域がそれをカバーするために今まで以上に一生懸命に活動しなければなりません。

 もう国家として喪に服す期間は過ぎたはずです。これからは復興と更なる国家発展のためにスイッチを入れて頑張らなければならない段階に入ったのです。国民全体がそのことを念頭において活動しなければなりません。阪神地域の人たちは自分たちの体験があるからこそ、なおさら頑張っていかなければなりません。

 本当は菅がしっかりしてさまざまな外交問題から震災前の状況に早急に戻して問題解決を図っていかなければならないのですが、彼には土台無理でしょう。外交における国家としての日本はしばらくの間埋没するでしょう。もしかするともう二度と世界のトップ舞台には復帰できないかもしれません。

 もうそれは諦めます。この時期にこの政権が存在しているという不幸を恨むしかありません。この政権を選んだ私たち自身の民度の低さを反省するしかありません。しかしそれはそれとして外交以外の活動は民間でできることを民間の力で一生懸命やっていかなければなりません。

 頑張っていきましょう。日本を良い国として将来残していくためにも被災地以外は一生懸命仕事をして一生懸命お金を使いましょう。

 ここに書いたことは読む人によっては不謹慎な文章に見えるかもしれません。しかし将来になってみれば今の時期に頑張って活動することを「やってよかった」と必ず思うはずです。まあ規模は小さいですが同じような災害にあった地域の人間が体験に基づいて書くことですから、多少の参考にしていただければ幸いですね。

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