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今回の大震災は「天罰」だったか

2011 - 04/10 [Sun] - 17:14

 先日石原東京都知事が「今回の大震災は思い上がった日本人に対する天罰」のような発言をしていましたが、私はこの発言に特に違和感は感じませんでした。

 もちろん東北の方々が何かをしたから東北地方に大地震と津波がきたわけではありません。今回の大震災と東北地方の方々の普段の行いとの因果関係があるなどとは一切思いません。

 そうではなくてここでいう「天罰」という言葉の意味は「時々こういった大災害が日本には起きるのだから、普段から何が起きてもいいように注意しておかなければならないよ、自分達がなんでもできる、何でも人間が支配できるなどと思っていると自然から大きなしっぺ返しが与えられるよ。」ということではないかと思うのです。

 確かに最近はデジタル技術を中心にして凄まじいテクノロジーの進化によってありとあらゆることが可能になりました。世の中は便利になり、効率化ももの凄いペースで進んできています。日本の技術は今でも世界最高水準であり、多くの外国が日本に追いつこうと頑張っています。

 でもそうなってくると、やはり人間は「自分達にできないことはない。人間は世の中の全てを支配し、コントロールできることができる」と勘違いしがちなんですね。そうやって歴史を築き上げてきたのがヨーロッパ、アメリカを中心とする人達ですよね。

 確かに彼らが住んでいる地域ではほとんど大地震など起きないでしょうから石でできた頑丈な家を昔から建てて、自然を支配しながら自分達の意のままに社会を築き上げていくことができたのでしょう。

 しかし日本では昔から違うんですよね。自然と人間のかかわり方が欧米とは根本的に違うのです。だって考えてもみて下さい、昔は地球には一つの大陸しかなかったと言われています。それが地殻変動によって今のような状態に移動と分裂を繰り返してきたのです。

 と言うことは、大陸が分裂していく過程においては、今回の東日本大震災のような凄まじい地震は今までの地球の歴史においてはもう数え切れないほど起きていたはずなんですよね。人類が地球に存在するようになってからもとてつもない地震や津波が何度も襲っていたはずなんですよね。

 しかも日本はその地殻変動の影響をもっとも受けやすいような状況の場所にある国で、昔から大地震の影響を受け続けてきたはずなんです。だって元々中国大陸の一部だった土地が地殻変動によってここまで大陸から離れてしまったくらいなのですからね。

 そう冷静に考えれば、今回の大震災のような地震は日本ではいつ起きてもおかしくないし、昔からもよくあったことだし、ある意味起きて当然、という話になるわけです。きっと昔から日本の人達は町を築き上げては地震や津波で破壊されて多くの人を失い、そしてそのたびに人知の力を越えた自然に畏れを感じているからこそ奢ることなくお互いに助け合いながら謙虚に生活を再構築してきた、というスクラップアンドビルドを繰り返してきたと思うんですね。

 だからこそ今回の震災で被災者に見られたような日本人の賞賛されるべき謙虚、協力、思いやりという気質が育まれてきたわけであって、日本人の気質や思想、思考と自然とのかかわりは切っても切ることができないと思うのです。

 ところが関東大震災以降、何万人も被害者を出すような自然の大災害が長期間起きることがなく時が過ぎました。大災害の代わりに第二次大戦で多くの犠牲者を出してしまったわけですが、その後の奇跡的な復興を成し遂げたおかげで日本人は少し自分達の力を過大評価してしまって自惚れてしまったのかも知れません。

 「自分達はなんでもできる」「自分達はどんな開発もできるし、どんな技術だって使いこなすことができる」「天気だって地震、津波だって最新技術で予測できる」「第二次大戦で日本を苦しめた原子力だって日本人なら100%安全に利用することができる」・・・。

 これら全ての自信が今回の大災害で簡単に打ち崩されてしまったわけです。そしてやはり日本人はまた思うわけです、「やはり人間は自然には勝てない。自然を支配し、コントロールすることなどやはり不可能だ。」と。それが「天罰」という表現の真の意味だと理解するべきだと思うんですね。

 ですからこれからまた日本人は謙虚に、自分達の力の及ぶ限界を理解しながら、そして自然の抗いがたい力の大きさをよく思い出しながら復興を行っていけばよいと思うのです。欧米の考え方に従って街や経済を発展させていくのではなく、日本には自然災害のリスクがとても高いことがあらためてわかったわけですから、日本の国土に合った発展を目指していけばよいのです。

 今回の災害が、欧米流の「人類最強」的思考に基づいた発展が、日本では単なる人間の思い上がりに過ぎなかったということを我々日本人によく思い知らせ、そして日本人には日本人ならではのやり方、自然との共存の仕方があるのだということを再認識できるきっかけになれば、これからの日本は再び謙虚な心と人々の温かい協力によって素晴らしい国に発展していけると思います。

 そうなってくれることを願っています。日本は諸外国の真似などする必要もないし、真似をするととんでもないしっぺ返しを受けてしまうし、日本は日本に合ったスタイルで発展すればよいのではないでしょうか。

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