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代書屋報酬なんだから安くて当たり前でしょうに・・。

2011 - 03/06 [Sun] - 16:45

 税理士というか、資格商売をしている方々って「難しい試験を通って先生と呼ばれる人に仕事を頼むのだから、高い料金を支払っても当然やろ?」と思っている方が凄く多いと思うんですよね。でもこれ、もし自分が消費者の立場に立てばそういった考えがどれほど「不遜」なものであるかというのはよくわかりますよね?

 「はぁ?先生に仕事を頼むから高くて当たり前?お前ふざけとんかい!」って思いますよね。むしろそんなことばかり言ってると「ああそう、それほど先生、先生ゆうて偉そうにしたいんやったら勝手に高い料金請求しといたらエエやん。悪いけどあんたのとこにはもう二度と頼まんわ!」と依頼者に思われますよね。

 何度もこのブログに書きますけど、税理士業、もちろん他の司法書士や行政書士、場合によっては弁護士だってそうですけど、依頼者本人に成り代わって書類を役所などに提出する「代書屋」稼業なんて、本来報酬額は手頃であるべきなんですよね。だって高かったら「時間かかってもエエから自分でやるわ」って依頼する人は思いますやんか。

 結局こういった代書屋稼業の手数料って「そのくらいの料金やったらまあそれほど高くないし、自分でやるのもめんどくさいからね」と依頼者に思ってもらえる料金やないと本来はアカンのです。もし今まで高めの報酬を提示しても依頼者が支払ってくれていたとしたら、それは依頼者が支払う報酬額が「安いか高いか」という判断ができなかったから支払ってくれていただけの話なのです。

 今のネット全盛の情報化社会においては代書屋の手数料の相場なんて大体形成されてきています。であれば多くの依頼者は相場より安い代書屋を探して仕事を依頼しようと思うのは当然で、冒頭のように「先生に仕事頼むんやから高くて当たり前」と思っている代書屋に頼む人は減ってきて当たり前ですよね。

 またまた税理士法がらみの話になるのですが、税理士にも広告の規制なんてものがありますが、私は別に「うちは安いですよ」と堂々と広告を出す税理士事務所があってもよいと思うのです。だって依頼者が税理士事務所を探す際の最大の興味はそこだからです。

 登記とか裁判手続だって本来はおかしいんですよね。土地の登記だって訴訟の手続だってもっと誰でも簡単にできるべきなんですよね。間違っているのならどう書けばよいか教えてくれればいいだけのことで、それを役所の手間を省くために司法書士や弁護士と言った代書屋が間に噛んでいないと役所がすんなり書類を受理しないなんておかしな話なのです。

 税理士の世界では、もう納税者の誰も「税理士に申告を頼まないと税務署で通らない」なんて思っていないはずです。むしろ自分で書いた方が税理士報酬をトクするし、税金だってちょろまかせるし、と思っている納税者もたくさんいるはずです。

 司法改革を進めていきたいのであれば、弁護士や司法書士を増やすのではなく、本人が直接手続を行えるようにすべきだと思いますね。だって登記をしたいのであれば本人が登記すりゃ一番イイですし、訴訟を起こしたいのなら本人が起こせば一番イイに決まってるじゃないですか。

 結局こういった代書屋稼業における「規制」って役所から見た話ばかりなんですよね。つまりわけのわからん素人が書類出されたら訳分からんし指導もめんどくさい、でも代書屋が出した書類ならとりあえず形式が整っているので役所内で処理がしやすい、と。

 じゃあ逆に言えば役所内で処理できるようになってくれれば代書屋に仕事を頼む必要なんてないわけでしょ?税務なんかネットでの電子申告などを通じてだいぶ誰にでもできるような仕組みになってきています。税理士にとっては仕事が減ってくるわけですが、所詮代書屋なわけですから簡単な代書仕事が減るのは仕方ないと思いますね。

 弁護士や司法書士、行政書士や弁理士だって、今これだけネットが便利になっているわけですから誰でも申請ができるようにすればいいじゃないですか。申請書類の書き方だって例示したりネットで簡単に入力できるようにすればいいし、添付書類だって「なぜその書類が必要なのか」という理由を添えて指示してくれれば素人だって簡単に手続ができるじゃないですか。

 それほど簡単に手続ができるような時代になって、それでも「自分でやるのはやっぱりめんどくさいから」と思う人達だけが代書屋に仕事を頼めばいいわけですよね?それが本来の在るべき役所手続と代書屋の姿ですよね。

 今はまだなるべく規制を強化して、そして書類の書き方もわかりにくくして代書屋稼業を守るような行政になっているんですよね。本来それがおかしいわけで、行政への提出書類なんて誰でも簡単に書けるようにすればいいんですよね。

 その上で「自分が書いたんじゃ、なんか損している気がする。やっぱりプロに任せた方がトクできるかも」と思う人がいれば代書屋に依頼してくれればいいわけです。なんか今までは「役所に提出する書類は代書屋に依頼しなきゃいけない」と思わせるようなシステムになってたわけですよね。でもそれは本来おかしいのです。

 そう考えていけば、どうですか、代書屋稼業の人数はこれから増やしていくべきですかね、減らしていくべきですかね?代書屋を増やそうとする前に誰にでも申請・申告ができる行政の制度に改めていく方が先じゃないですかね?

 税理士業務に関して言えば、もう自分では何もしたくない人やそれなりに儲かっている人達はこれからも税理士に代書仕事を依頼してくれるかも知れません。でも前者の報酬は極力安く、そして後者の報酬はそれなりの値段、と二極化してくるでしょうね。そして一つ特殊な業務分野として相続税業務が存在することになるのでしょうか。

 だから「自分で申告書書きたくない、めんどくさい!」と思っている人達をターゲットに税理士が商売をするのであれば「日本一安い」とネットで広告打ってもかまわないと思うんですよね。でも会に言わせれば「そんな広告は品位がない」と言うことになるのでしょうが・・。でも「税理士の品位」って何よ、って思いません?

 「カネのことは言うな」「不必要に競争を煽るな」と言うことなんでしょうが、でも税理士もプロ、職業として業務を行っているのでしょう?依頼してくる人の最大の興味の一つは「値段」ですよ?だったら値段に訴求して業務をかき集めたっていいじゃないですか。

 それとも会の偉いさん同士で儲かるルートを密かに受け渡しするのはいいけど、表だって「カネ」のことを言うのはアカン、ってことですか?どっちも所詮「カネ」の話やないですか。どっちが品がある話なんでしょうね?じゃあそういうルートセールスのコネを持っていない税理士はどうやって商売しろというんですか?

 一回やるとこまでやってみたらどないです?本当に自由化するんですよ、税理士業を。資格を持っている人は税務代理業務に関することなら脱税業務依頼や依頼者の権利や利益を不当に侵害する行為以外なら何をしてもいいと。どのような広告を打とうと、どのように価格を設定して公表しようと一切お咎めはないと。

 そうやってガラガラポンをしなきゃいけないような閉塞感が税理士業界にはあるんじゃないでしょうかね。最近の税務訴訟やハトの贈与税大脱税事件などを見ていると税理士の存在意義そのものが世の中からなくなってきているんじゃないかと思えて仕方ないんですよね。

 だってバカ正直に税法を守って申告するヤツの方が損しているじゃないですか。ならば税理士に申告代理を頼む必要なんてありませんやんか。適当に申告書書いて脱税したってどうせバレへんのやから、そっちの方がイイに決まってますやんか。或いはハトのように端から無申告で放っておくとか・・。

 まあそれもこれもそういった世論を形成してきたのは他ならぬ司法ですよ。「法律」というヤツですよ。ズルいことをしても、法的に問い詰められなかったらやってもいい、ということを武富士事件やハト元首相が世間に証明したわけですからね。だったらバカ正直な申告を推奨する税理士に仕事を依頼する必要性なんかないやんか、って話になるじゃないですか、当然。そういう人本当に最近増えてますよ。

 ホント税理士会は会として意見広告を出すべきじゃないですかね。ハトの時だってそして今回の武富士の事件についてだって。「一国の総理ともあろう人物が脱税を疑われる行為を行うなど税理士会として許せない!」とか「武富士事件の最高裁判決は間違っている。こんなことではこれからの日本の適正な税務遂行など行えない!」とね。

 だって税理士って「適正な税務申告の実現」のための代理人じゃないですか。「適正な申告」を行うことでみんな豊かになれるんだよ、ってことを教える立場だったワケじゃないですか。なのに世の中では不正な税務行為を行ってもお咎めを受けないわけですから、「なにが適正な税務申告だよ」って話になっちゃうじゃないですか。お咎めを受けないばかりかトクまでしちゃうんですから、だったら税理士の存在意義なんてありませんやんか。

 税理士が世の中で必要とされることは何なのか、今一度時代に即してしっかりと見つめ直さなきゃいけないんじゃないでしょうかね。

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