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税理士の存在目的って何でしょう?

2011 - 03/06 [Sun] - 01:35

 まあ前回のブログにも書きましたけれども、何か最近の税務を取り巻く事件を見ていると税理士って何のためにいるのかな、って思っちゃいますよね。

 例えば皆さんが「自分は何のために税理士になっているのか。税理士として何をしたいのか。」と自問自答するとしましょう。そのときの答えが「お金儲けのため」以外にどれほど説得力があるものがあるでしょうか?

 例えば「正しい納税意識の昂揚のため」、これは税務署が言うことであって我々が別に行わなきゃいけないことじゃありません。戦後すぐの話であればまだしも、今の時代に税理士が自分の職務の目的にあげるべきことじゃないでしょう。

 「顧問先の繁栄のため」。なるほどこれはかなり説得力ありますね。でもそれは「税理士」としての目的なんでしょうか?それとも「経営コンサルティング」としての目的なんでしょうか?後者であれば別に税理士の資格は要りませんよね?じゃあそれは税理士として仕事を行う目的にはなり得ません。

 他になんかありますか?「世の中の困っている人の役に立ちたい」。なるほどこれも説得力ありますね。でも税務で困っている人を助けると言っても、今税理士でなければ助けられないことってあるでしょうか?別に凄い節税策があるわけでもないし、儲かっていない顧問先が多い中、税理士だからこそ助けられることって何かあるでしょうか?

 例えば「申告書を書くのが難しいので、それを専門の代理人として書類を作成することが人の役に立つことだ」という方がいるとしましょうか。でもそれだったら依頼者である会社の経理担当者に申告書の書き方を教えてあげればいいと思いません?

 それが一番会社のためにはコストがかからないことですし、わからないときだけ税理士に訊けばいいと思いませんか?あるいは「わからないことは税務署に訊いてください」と言ってあげればよいのではないでしょうか。本当に納税者の利益を考えるのであれば、納税者が自分で申告書を作成するのがベストであることは間違いありません。

 じゃあ何のために税理士は存在しているのでしょうか?「申告書が自分で書けない人の代わりに申告書を書いてあげて、それでお金儲けしているだけ」という以外の目的があるでしょうか?少なくとも税理士法的にはそれ以外の目的はありませんよね。

 「脱税しちゃダメ」「そんなズルいことしたらアカン」と納税者を窘めるのが税理士の仕事だとしたら、そんなものは別に税理士じゃなくてもかまいません。それに税理士が納税者を窘めたからと言っても、納税者が従う理屈もありません。もとよりそんなことは本来税務署に任せておけばよいことです。

 まあ多分一番真っ当な目的は「一般の納税者が知らない節税策などを使って、納税者にトクをさせて喜んでもらうこと」くらいでしょうかね。でもそれだって選択すべき節税策がある場合に限られますよね。今の時代のように誰が申告書書いたって、少々計算間違いがあったって税額に大して影響がないような申告が多い場合においては、ほとんど意味のない目的です。

 「プロならではの正確で間違いのない申告を行うこと」が目的だとしたら、それは誰のためのものですか?納税者のため?税理士のため?いいえ、それは税務署のためのものでしょう。お金を一銭もくれない税務署のために一生懸命働くなんて意味ありますか?むしろ納税者のため、ということであればワザと間違えて税額を安く計算した申告を作る方が理にかなっていると思いませんか?

 そう考えてみると税理士の存在目的って何だろうな、って本当に思っちゃうのです。まあ結局のところは「自分で申告書を書けない、或いは書くのがめんどくさいと思っている納税者の代わりに申告書を作るという作業を、いかに高いレベルで実現させるか」と言うことくらいだと思うんですよね。

 結局単なる代書屋ですから、多くの場合手間賃程度しかお金をもらえませんよね。だって逆の立場に立てば、今どき年金の申告一枚書くくらいで2万円請求されたら自分なら暴れまっしゃろ(笑)。そんなもん、3-5千円が関の山ですよ。プロなんだから早くできて当たり前だし、正確で当たり前なんですからね。

 年金の申告一枚作るのにのんびりと何時間もかけて作ってたら素人と変わりませんやんか。そんな素人と変わらない仕事に対して2万円請求するなんて、とんでもない話でしょ?単なる代書なんですから、代書にかかった手間賃しか請求できないのは当然ですよね。

 前にも書きましたけど、結局税理士の存在目的が「代書屋」なら先が知れているんですよ。以前は会計処理を請け負うことで相当な儲けを得ることができましたが、そんなニーズは減る一方。そして節税策提案も今の時代ではほとんど要望がありません。残っているのは申告書の「代書屋」業務だけ。

 代書することで喜んでくれる依頼者なんてなかなかいませんよ。「申告書作るのも結構面倒でしょう?」と労をねぎらってくれる方なんて、まずほとんどいませんよね。逆に「あんたらプロなんやから、この程度の事はすぐにできて当然やろ?」という方の方が多いでしょうね。

 さあこれからの時代、税理士事務所は金儲け以外の何をその存在目的として掲げることができるでしょうね。そして事務所の職員にその目的を浸透させて夢を持たせることができるでしょうね。今の私が一番考えなければならないことです。

 まあ「あらゆる意味において最高のサービスを依頼者に提供して、そして喜んでもらう」というのが今のところの私の答えですが、これとて別に税理士業をやらなければできない、という目的じゃありませんからね・・。

 「税理士業としての最高のサービスを提供する」という意味であれば確かにそうなんですが、でも先ほども書きましたように、本当は税務申告書は本人が書けるのであれば自書するのが一番おトクですからね・・(笑)。それが「最高のサービス」であれば税理士はお金なんかもらえなくなっちゃう(笑)。

 結局ジレンマですよね。自分で申告書が書けない人、自分で決算ができない人だけが業務の対象ですから、そういう人が減ってくる時代においては税理士の競争は激化するだけの話ですよね。時代が変わってきているんですから、税理士の数も減らすなり、或いは業務内容を大幅に見直すなどしないと生き残っていけるわけありませんよね。

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