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年金保険金以外の相続所得二重課税問題

2010 - 11/10 [Wed] - 21:37

 平成22年11月9日開催の政府税調に提出されていた資料に「『最高裁判決研究会』報告書~『生保年金』最高裁判決の射程及び関連する論点について~」と題された資料がありました。

 → 「最高裁判決研究会」報告書~「生保年金」最高裁判決の射程及び関連する論点について~

 一流大学のセンセイが8人も名を連ねて書かれている資料です。しかしはっきり言ってその内容は全部「と解される」で終わる文章ばかり。上手いこと結論を逃がしていっているわけです。で、内容は大方の予想どおりまず結論ありきです。「年金保険金以外には相続税と所得税の二重課税などない」そして「最高裁判決は年金保険金に限定しているもの」。全く予想どおりの内容です。

 でもこれは公の文章なの?この見解に日本の税務が従わなきゃいけない内容なの?偉い大学の先生が財務省か国税庁の意向に従って都合よく理屈づけした資料が最高裁判決の内容に勝るものとでも言うわけですか?

 これを読んでいても、もっとも年金保険に近いような二重課税ケースと疑われる印税収入については「運用益」なのだそうです。つまり元本について所得課税されているわけじゃないから二重課税にはなり得ないという理屈でしょうね。

 でも印税が運用益?なんで?著作権って運用できるもんなんですか?だいたい相続税の申告時には著作権の評価は過去の印税収入を基に算出するんですよね?じゃあその評価額の実態は将来の収入の見込額を現在価値に割り戻して計上しているだけでしょう?だったら「元本」に他ならないじゃないですか。

 もし相続時に1億円の著作権を評価したとして、その後毎年2千万円の印税が入ってきたとしましょうよ。この人達の理屈によれば相続時に申告した1億円の著作権の元本の運用益として相続人は毎年2千万円の印税を得ているという考えになるわけですね?だから相続人はこの2千万円に対して全額所得課税を受けるべきであると、そういう理屈なんですね?

 1億円の運用で毎年2千万円?ウソぉ?そんなことある?で、ところでその1億円の運用元の元本ってどこにあるんですか?預金や土地みたいにどこかに1億円の価値を保ったまま存在しているんですか?50年経っても価値があるような財産ですか?著作権なんて著者が死んだら必ず価値下がるでしょ。今2千万円の印税が入るからと言っても20年後に同じ印税なんて普通入りませんよ。だって1億円の著作権評価額って、所詮相続開始後に収入が見込まれる印税総額の現在価値にすぎないんだもの。

 じゃあ所得の元本部分が相続と所得で二重課税されちゃうじゃないですか。もし相続発生後に総額1億円以上の印税が得られた場合のみ、その1億円を超えた部分が「運用益」になるんじゃないですか?あるいは当初の予想を超えた収入であると言うことなんじゃないですか?じゃあ今回の最高裁判決によれば、その部分にだけ所得税かければ満足でしょう?

 なんか胡散臭い資料ですよね。偉い大学の先生方が書いたのかなんだか知りませんけど、こんな結論ありきの資料を読んで納得できるもんなんでしょうか。もちろん今後税務署をはじめとする課税庁はこれを論拠に年金保険以外の二重課税問題ははねつけていこうという考えなのだろうと思いますが。

 なんにしても理屈が都合よすぎますよね。

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