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相続税の負担割合って・・、そういうことなの?

2010 - 10/26 [Tue] - 17:06

 ちょっと来年の税政改正の内容を詳しく調べようと思って政府税調の会議用の資料を見ていて。

 よく相続税の「負担割合」って言葉を使うじゃないですか。新聞にもよく書かれています。で、どこかでこの「負担割合」という用語の意味は「相続税を課税される世帯が日本の全世帯にしめる割合」に書かれてあったような気がしたので、ずっとそう思っていました。

 実際この言葉が使われる際には、「負担割合が5%」と言えば「全世帯の5%が相続税を申告・納税している」という意味に使われ、だから逆に言えば日本の95%の家庭では相続税は無縁である、と言うように理解されていることが多いと思います。

 と・こ・ろ・が。この税調の資料を見ていてはじめて知りました、「負担割合」の意味を!元々の負担割合の意味って「納税額÷課税価格」なんですって!要するに「ある相続財産があれば、それに対してどれだけの割合で税金を納めるか」という意味であって、全然一般に使われている意味と違うじゃないですか!

 で、よく「負担割合5%」とか言われている意味は、相続税を申告している人達の平均課税価格が2.2億円だそうで、その「課税価格2.2億円の時にどれだけ相続税を負担しているか」を計算した答えが5%とか4.8%なのだそう。

 これって・・、意味ある数字なの?ぶっちゃけのところ。だってね、わけわかんないのは昭和62年において同じ課税価格2.2億円の時の負担割合が14.2%だったときと比べて、現在の相続税の負担割合が少なくなっているようにグラフがなっていること。

相続税負担割合グラフ

 これ、おかしいでしょ、どう考えても。だって物価が違うでしょ全然。昭和62年の2億円は今の2億円より価値があったんじゃないですか?だったら同じ2億円で負担割合比較したって意味ないでしょうに。税制も違う、物価も違う、景気も経済環境も違う、遺産総額の分布だって以前と違うはずなのに、ただ単に課税価格2.2億円の部分で過去の相続税負担割合だけを比較するってちょっと乱暴すぎません?

 こういう比較をするときって、単純平均も大事かも知れませんけど、標準偏差などで比較していかないと本当の平均的な負担の実状ってわからないんじゃないですか?だって昭和62年より今の方が超金持ちの数は増えてるでしょ?感覚的にそう思うのに、単純に課税価格の平均2.2億円で負担割合計算をして、「負担割合が高い、安い」を論じても意味ないんじゃないでしょうか?そもそも昭和62年の平均課税価格はいくらだったのでしょうか?

 財務省って、この間廃止になったオーナー会社課税を導入したときだって、制度導入の際はもの凄く恣意的な資料を作って税制改正の論議を進めましたもんね。税理士から見れば穴だらけの理屈だったのに、バカな新聞記者はあの資料だけ見て記事にしてましたもんね。

 この資料、ほんとにそうなのかな・・・。それにそもそもこういった資料は財務省、国税局しか持ってない資料で、民間の誰も調査したり検証することができない資料ですからね。恣意的なものを作られたって誰にも検証のしようがありません。

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