税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





  税理士もりりのひとりごとのナビゲーター   トップページ > 経営・ビジネス > 雇用の話  

雇用の話

2010 - 10/05 [Tue] - 01:19

 最近相反する話をよく聞くので、ちょっと「雇用」について書いてみます。

 この不況になって残業未払とか、不当解雇とか、派遣・契約社員切りとかいろいろと労働問題で揉めていますよね。そのためこういった労働弱者を法律で守ろうとする方向に向かっていっているような感じがします。

 確かに会社の都合に合わせて不当に正社員、派遣社員などを含めて首を切っていかれたのでは、その社員達の安定した生活は全く保証されませんよね。これを法律によってそう簡単に辞めさせないようにできることは今の時代では必要な施策なのかも知れません。

 そういった雇用問題の多様化から社労士さんの出番が増えてきて、中小企業においても社労士さんのニーズが高まってきているのだろうと感じています。会社の経営者も労務について正しい知識を身につけ、同時に労働者側も正しい雇用知識を武装する、そういった流れがあるのでしょう。

 しかし一方で正反対の話を耳にします。これは主に大手企業の経営側から聞かれる話です。実際に大手金融機関の人事部にいる友人は、「もっと会社都合によって社員を退職させるシステムにできないと、会社は不必要な社員を抱えることになりお互いのためにならない。」といいます。

 つまりもっと雇用を流動化させるシステムを進め、一旦採用した社員だからといっても会社に不適格な社員であればもっと柔軟に退職勧告できるようにして欲しいということなのです。これは最近のゆとり世代の人材のばらつきから出た意見で、会社の業務内容に向いていない社員は早めに雇用関係を解消させる方が企業、社員の双方に取って利益があるからとのこと。

 もう一人は大手メーカーの元役員さんから聞いた話。この方はとても温厚そうな方なのですが、その方が「やっぱり人の問題が一番だなぁ。」とおっしゃいます。私はてっきり最近の企業環境から人件費を圧縮して社員に我慢をさせていることが申し訳ない、と感じておられるのだと思って聞いていますと「いや、人件費が高すぎるからもっと抑制していかないと。」という答えだったので少々驚きました。

 つまり金融機関といいメーカーといい、いまや人件費や雇用の問題は最大の経営課題なわけです。それも間違いなく人件費抑制、雇用流動化が経営側から見た望ましい姿であるわけです。

 これは激しい国際競争、国内競争に晒されている大手企業から見れば当然の経営判断なわけです。これを行わなければ日本企業として勝ち残っていけないわけですから、最後の砦である雇用問題に強力に切り込んでいく必要があるという考えなのでしょう。

 そう見て行きますと、経営者側と労働者側では雇用に対する考え方が完全に対立、相反しています。私の目から見れば、双方に言い分がありどちらが正しいとは判断できません。

 ただあまり労働者側を守る法律ばかり作っていくと、それを逆手にとって働かないで権利ばかり主張する不良社員が増えるのは当然なんですね。その法律のおかげでにっちもさっちも行かなくなってしまって経営が悪くなる企業がでてしまうと本末転倒なんですよね。

 確かに一旦雇用した以上責任を持って雇うことは企業の義務だとは思いますが、しかし社内のモラルや風紀を乱し、会社に全く貢献しない社員ですら雇い続けなければならないのは企業にとってリスクが高すぎます。

 そうなってくるとより採用側の目は厳しいものになり、リスクを取らないで済むように慎重な態度が強くなります。その結果新卒中途の採用状況は更に悪いものになりかねません。

 ですから雇用の流動化を望む企業側の意見もよく理解できますので、あまり労働者保護に過度に偏らない法律・施策を求めたいですね。やはり日本は資本主義・自由主義の国ですし、過度に継続雇用を強制させるのでは共産・社会主義国と変わらなくなっちゃうからです。

 雇用創出を謳う菅総理のもとで変な方向に行かなければ良いと願います。

関連記事

トラックバック

http://moriri12345.blog13.fc2.com/tb.php/610-d12a7361

 | HOME | 






プロフィール

もりり

Author:もりり
当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード