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開業時の内装工事の税務処理 ~その後~

2010 - 02/02 [Tue] - 12:08

 開業費の話の続きです。

 今日もう一度各所に訊いてみました。まず市役所の償却資産税の係へ。先方が言うには「税務上内装工事を開業費(繰延資産)として処理しているのであれば、償却資産に計上する必要はありません。」とのこと。理由は「事業者が減価償却資産として税務処理していないから」だそうです。なるほど。税務署追従で明快!

 で、その後税務署に確認。なんかベテランそうだけれども、応対がややぼーっとした署員さんが電話口に。「開業時の内装工事は開業費として繰延資産計上可能ですか?」と訊くと「そりゃあ、資産計上して減価償却しなきゃいけないでしょうね。」とあっさり回答。うーん、予想はしていたが昨日の署員とやはり正反対の答えか。

 まあ、でもこれで踏ん切りがつきました。こういうケースの場合に「税務署がああ言ったからこうしよう」と自分で考えずに流されたり、「税務署の署員によって見解が違うなんてけしからん。」と文句を言うのは税理士として潔くありません。こういう時に自分で判断するのが税理士でしょうから、私が当初考えていたように資産計上して償却することにします。私の考えでは固定資産はやはり固定資産。固定資産に計上すべきモノを繰延資産と解釈して計上するのは私自身が納得できないからです。

 と、いうことで今回のお悩みはおしまい。もし仮に開業費での処理が認められるとしても、原則的な考えは資産計上して減価償却でしょうから、あくまで納税者の任意による選択と理解すればいいわけです。

 もちろん開業費でチャレンジするという選択肢もありますが、私自身が納得してないので今回は止めときます。ただ皆さんがご判断されるときはご自身のご判断で処理なさればよいのではないかと思います。正解はよくわかりません。

<追伸>
 その後もOBを含めいろいろな税理士さんに確認しましたが、「資産計上して減価償却」が正解です。やはり税法上は他に解釈のしようがありません。最初に私に「開業費で処理していいよ」とアドバイスしてきた税務署の署員さん、やっぱり間違っています。それからネットで同じように「開業費として処理可能」と言っている税理士さんも間違ってます。

 この間違いは多分ただ単にたまたま税務調査で引っかからなかった経験を理由にしているのか、或いは都市伝説のようなもんだと思います(笑)。だって「繰延資産」の定義は法人税施行令14条に「法人が支出する費用(資産の取得に要した金額・・を除く)」と書かれていますし、前のブログにも書いたように減価償却通達には賃貸物件の内装工事は減価償却資産として処理する方法が書かれていますので、この都市伝説の法的根拠は全くありません。

 ですから万が一の際の追徴税額への影響を考えると、今回のようなケースを開業費で処理することは大変危険だと言っておきます。


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