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鳩山首相の態度は許せない!

2009 - 12/09 [Wed] - 11:56

 鳩山首相って不思議な人ですね。今日も弟の邦夫氏が実母からの金銭の授受について「贈与税の申告を行う」と発言したことに対して「司法の判断に従って適切に申告を行いたい」という趣旨のコメントを行っていたみたいです。


 この発言って何気なく聞くとそのまま通り過ぎていく言葉なのですが、私は税理士という立場から聞くとこの言葉は全く違った意味に聞こえてきました。「司法の判断に従って」とはどういう事なのでしょうか?私たちは自分の確定申告や贈与税の申告を行う際にいちいち「司法の判断」など仰ぎません。私たちが申告を行うときは自分自身の判断で行います。


 日本の税制は国が定めた税法に従って行う申告納税制度ですから、申告を行うかどうかは自分自身が判断することです。その判断ができるために税法や通達が事細かに定めてあるわけです。それを読んでもお分かりにならない方のために私たち税理士が存在しています。なのにこの日本国の首相ともある人間が自分自身の身の回りに起きている実母からの巨額の資金援助について事実を税法に照らして確認しようともせず、自らの意志で申告するかどうかを判断しようともせず、他人である司法が贈与と認定すれば贈与税の申告を行うと言っているわけです。


 これはどう考えてもおかしいでしょう?それだったら法律に基づく申告納税制度なんてやめちゃえばいいじゃないですか。私たち一般庶民だって私たちの身の回りで発生している様々な金銭のやりとりについて全て司法の判断に任せて、司法が「○○税の申告をしなければならない」と言ってきたらそれに従って申告すればいいって話になっちゃうじゃないですか。自主申告なんて自ら進んでやる必要ないじゃないですか。そう思いません?


 だって9億とも11億とも言われる巨額の金銭を実母からもらっている偉い人が自分で事実を調べようともせず、自分でその課税関係を判断しようともせず、自分が申告するかどうかを司法に任せているわけですよ。だったらなんで私たちが年間にほんの数百万円の収入を得て、実の親から年間に2-3百万円くらいの端金を受け取っていたくらいでいちいち自ら進んで申告書を提出して税金を納めなきゃいけないんですか?なんで自分自身で税金がかかるかどうかを判断する必要があるのですか?9億も貰っている人が自分で判断しないのに。私たちが自主申告しなかったからといってどうだというのでしょう?


 もうこの鳩山由紀夫という政治家は何を考えているんでしょうね、本当に。いったいナニがしたいのでしょうか?東大を卒業なさった一国の偉い総理様がこの程度の納税感覚しかもっていないのですから、私たち一般庶民が立派な納税感覚を持つ必要など無いじゃないですか。


 鳩山首相は株の譲渡にしてもそうですが、他人から指摘されたら「ああそうだな」と思って申告する、実母からの巨額の金銭の授受についても司法当局から贈与と認定されれば「ああそうだな」と思って申告する。これじゃタダの脱税常習犯じゃないですか。そしてそのルーズな意識の理由が「恵まれた家庭に育ったから」だとは・・。この人にしても茂木にしてもノーブレス・オブリージュなんて言葉は無縁なんですね。


 最近の鳩山首相に関する税務の報道を見ていますと、信頼ガタ落ちです。お金持ちのボンボンだからお金にクリアーなのかと思えば、確かに外からのお金の授受はクリアーかもしれませんが、家族内の金銭管理はめちゃくちゃ。税務の無法地帯、あるいは税務のブラックホールと呼んでもいいくらいです。やっぱり偉い人、大金持ちには超法規的な取り扱いが罷り通るんでしょうかねぇ。あぁ、なんともうらやましい話。


 税務申告にあまり縁の無いサラリーマンやその家族などから見れば、今回の一連の騒動も「別に自分の家族内のお金の動きだからいいじゃない」って感じる人も多いみたいです。しかし毎年確定申告を行っている納税者や相続税・贈与税の申告の心配をなさっている方、あるいは税理士から見ればこれは日本の税制を根底から揺るがしかねないほどの大事件なのです。とても笑って看過できるような話ではないのです。


 何よりも今鳩山首相にやって欲しいことは、日本は税法に基づいた自主申告の国なのですから、その国の政治を国民から負託されているリーダーとして今回の実母からの金銭の授受について自ら調査し、自ら事実関係を明らかにし、そして贈与税を申告すべきかどうかを自ら判断して意思表示することですね。この「自らの判断・意思表示」が申告納税制度の根幹ですから、これを総理には絶対にやっていただきたいと思います。


 司法が判断するのはそれからです。首相の「判断・意思表示」が間違っていれば国税当局が調査して申告・納税させればよいし、正しければそのまま放っておけばよいだけの話です。とにかく鳩山首相のあの他人の出来事のような無関心・無責任な姿勢にものすごく苛立ちますし、税務にかかわる人間として大変な憤りを感じています。


 大げさに言えば、今回の騒動は日本の多くの納税者が真摯な態度で行っている全ての自主申告制度を崩壊させるほどの大事件です。首相の態度は到底真摯なものには見えませんし、自らの意思表示を行わないところが一層無責任さを感じさせます。


 一刻も早い鳩山首相自らが行う事実関係の公表と税務判断の発表が待たれます。首相と実母の間での話なのですから、なぜ司法の判断を仰がなければならないのか理由が全く分かりません。それは自分が判断すべきことです。

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