税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





  税理士もりりのひとりごとのナビゲーター   トップページ > 税理士 > 税理士の担当件数にもキャップ制の導入を。  

税理士の担当件数にもキャップ制の導入を。

2009 - 06/07 [Sun] - 07:04

 私がこの業界に入ってから疑問に思っていることを素直に書いてみましょうか。これは本当に不思議としか言いようがないですし、もしかすると触れてはいけないタブーのようなものかも知れませんがとりあえず疑問をぶつけてみましょう。


 それはですね、何で税理士一人あたりの担当件数に上限が設定されていないのか、ということですね。この業界でお仕事をされている方なら薄々お感じだと思うんですが、きっちりと責任を持って処理を行える一人あたりの件数って知れているんですよね。なのに世の中には税理士が一人しかいない事務所なのに職員を多く抱えて数百件のとかそれ以上の件数を抱えている事務所が存在しているんですよね。


 こんなの誰がどう考えたって、その税理士は申告書の内容なんかチェックできていません。申告書にメクラ印を押しているだけですよ。ということは結局のところ無資格者の職員が全ての処理を行っているわけで、当然調査の立会もその無資格者が立会い、税務署への説明や応対も無資格者が行うわけですね。


 こういうことが行われていることについて、例えばその税理士が「いや、うちの所員はよく勉強してるし、実務については有資格者と変わらないレベルだから処理内容に問題はないよ。」などと言い放そうものならばそれは税理士自らが「税理士の仕事は有資格者でなくても誰にでもできる程度の仕事」と言っているようなもの。それはやはりおかしいでしょ?本当にそうであるなら、税理士の資格なんか無くしてしまったらどうですか?このブログに繰り返し書いているように、そうでないからこそ税理士の資格が存在しているわけですよね。


 結局税理士が一人しかいない大規模税理士事務所って、ニセ税理士の集まり、税理士法違反事務所と言っても差し支えないレベルな訳です。こんなのを野放しにしているから税理士の業務のレベルが大したことがないと世間から見られる事につながり、ひいてはこういう税理士法違反大事務所がのさばって顧客を放さないから若手税理士が独立をしても稼げない状況があるわけですよね。若手の方がよほど税理士法や税法に基づいて一生懸命仕事をしてくれるのに、大規模ニセ税理士事務所に顧客が抱え込まれているなんて絶対おかしな話だとおもいますね。


 いや実際、顧客からこんなことを言われたことがありましたよ。「私たちの業界では一人あたりの有資格者が担当できる人数は法律で制限されている。だってそれ以上増やしたら忙しくなりすぎて絶対に手が回らなくなってサービスがおろそかになるのが分かり切っているから。ところで税理士にはそんな規制はないの?」と。よく考えれば税理士一人あたりの担当件数に制限が設けられるのは当たり前の話ですよね。先ほど書きましたように件数が多すぎると税理士が十分なチェックを行うことができないからです。ひいてはニセ税理士行為をはびこらせる結果につながるのですが、ところが現状では一人か二人くらいの税理士で職員を多数抱えて件数を稼ぐ税理士事務所の方が経営上良い事務所のように思われている風潮がある気もするくらいですから改善は容易ではないかも知れません。


 しかしこういった現状は一般世間の常識や税理士自身から見ても首を傾げるものですし、ましてや税理士法の趣旨からすれば明らかに法を拡大解釈し過ぎで本来あるべき税理士事務所の姿から逸脱しています。ですから税理士業界の適正化を行うためにも事務所に所属している有資格者の数に応じて担当できる顧客数に制限を設けるべきだと思いますね。


 もしそれに反対する税理士がいるとすればそれは自ら自分の事務所はニセ税理士事務所で自分は楽して稼いでいるんです、と言っているようなもの。そんな税理士の意見など税理士業界の適正化のためには聞く耳など持つ必要はないと思いますね。税理士業界のレベルを世間からバカにされないものにし、そして税理士自身の地位向上を図るためにはこういった業務の適正化をチェックする制度を設けるべきだと強く思います。各事務所の申告書の提出件数など税務署が良く把握してますから、税理士の監督官庁である国税庁あたりに各事務所の税理士一人あたりの申告件数をチェックさせれば容易に管理できると思いますね。


 「そんなキャップ制度を設けたら、自由に規模を拡大できないじゃないか」と文句を言う税理士もいるでしょうが、いえ別に事務所を拡大させるのは全く難しい話じゃないですよ。無資格職員を雇う代わりに有資格者である税理士を事務所に雇えば顧客枠は広がるわけですから全然問題ありませんよ。つまり適正に税理士事務所として発展させるのであれば何ら問題ないわけで、実質的なニセ税理士事務所として業務を不適当に拡大させることに制限をかけるだけですからキャップ制度を設けたって何ら不都合はないはずですよ。


 だってこんなの病院と同じ話じゃないですか。医者が一人で大規模病院など経営できるわけないでしょう?だって多くの患者を一人の有資格者だけで診療などできませんものね。規模を大きくしようとすれば医者の数を増やすのは当然で、医者を増やす代わりにニセ医者を雇って規模を大きくする病院など許されないに決まってますよね。私は税理士に同じ事を言っているだけの話で、全然筋道を離れた話をしているとは思っていません。今まで税理士が一人にもかかわらず顧客が無制限に増やすことができていた方が異常だっただけの話で、それを本来あるべき税理士事務所の姿にしてはどうかと言っているだけの話です。


 業界を挙げて検討するに値する話だと思うのですが、皆さんはどうお考えですかねぇ?

関連記事

トラックバック

http://moriri12345.blog13.fc2.com/tb.php/357-3980ce94

 | HOME | 






プロフィール

もりり

Author:もりり
当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード