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税理士業界とSaaS

2008 - 11/26 [Wed] - 01:00

 いま税理士業界ではSaaSの研究に余念がないのだとか。といってもこれはもちろん個々の税理士の業務におけるSaaS利用拡大云々の話ではなく、経産省(中小企業庁)がサービスを提供しようとしている中小企業向けのSaaSによる会計サービスに関するもの。税理士会側曰く「SaaSを利用する税理士非関与の納税者において申告の際に税理士法違反の懸念が生ずることがないか」とのことで、まあ結局のところいつもながらの既得権益保護のための議論を行っているよう。


 でも正直いって「何言ってんだろうなぁ。」という感じですね。税理士会側は中小企業庁という、税理士を本来管轄していない庁が税理士業務に影響を及ぼすサービス提供を行おうとしているところが気に入らないのでしょうね。しかもこのサービス提供が始まると税理士にとってメリットは何もない。でもそれがどうだというのでしょうか。コンピュータの技術が進んでくれば自ずと事務作業負担を軽減させるためのシステムは開発されるわけで、今までも税理士事務所内における税務と会計のコンピュータ化、そしてその後のパソコン化、さらには顧客自身における会計の自計化と、この十数年の間にめまぐるしく税理士業務を取り巻く状況もIT化が進んでいます。その更に進んだ形がSaaSによる会計処理サービスの提供であるに過ぎません。


 それにそもそも自計化を希望する顧問先においては容易に自計化ができる選択肢が増える方が望ましいわけですから、納税者の立場からすればSaaSは誠に望ましいサービスであるわけです。また自計化が可能な顧問先に関しては我々も質が高く効率の良いサービス提供ができるわけですから、SaaSによってより容易に自計化が可能になることは我々の業務の効率化にとってプラスです。正直言って私は記帳業務でお金を稼ぎたいなどとこれっぽっちも思っていません。あんなめんどくさい仕事をシコシコ行って、目は悪くなるわ、頭はクラクラするわ、人件費はかかるわ、イヤなことこの上ありません。私が担当している顧問先で会計入力処理をしているところは本当に数えるほどしかありません。それも「私は絶対パソコン無理!」という方だけで、パソコンがいじれる方にはどんどん自計化を進めてもらっています。だってはっきり言って楽に稼げますもの、その方が。


 個人的には「今時記帳業務で金稼ごうなんて、何考えてんの」って感じがするくらいですから、別にSaaSによるサービスが大々的に始まったって良いんじゃないんですか?税理士会側ははっきり言って、税理士会を管轄していない中小企業庁がそのサービスを無料または格安で展開することが気に入らないだけなんでしょう?でも今だって会計ソフト会社が同じようなことをやってるんだから一緒じゃないですか。ソフトを買って処理をするのか、ネット上のソフトで処理をするのか、それだけの違いじゃないですか。そこになんの違いがあるというのですか?それとも会計ソフト会社から税理士業界は協力金のようなバックでももらっているんですか?


 それにそんなに中小企業庁のSaaSサービス開始が気に入らないのなら、正直に「うちにも多少の旨味があるようにいっちょかませて下さい。」って中小企業庁に頭下げてお願いしたらいいじゃないですか。或いは税理士業界肝いりで独自にSaaSのサービスを開始すりゃあいいじゃないですか。でも中小企業庁の管轄は中小企業診断士ですから絡めない事情があるんでしょうネェ。大人の事情ですね、相変わらずの縦割り行政でしょーもない話ですね。じゃあ財務省か国税庁に頼んでSaaSサービスの提供を始めてもらったらどうですか?でもそれも「管轄じゃない」って蹴られそうな気がしますけど・・。それにそもそも税理士業界単独でSaaSサービスを開始できるような技術も能力もないでしょうし。e-taxの時の同じ轍ですね。


 なんにしてもね、結局保身ばっかりなんですよ、批判の的が。税理士業界っていつも受け身じゃないですか。受け身のアイデアしかでてこないのは何が原因なんですか。誰が原因なんですか。一度良く考えてみたらどうなんですか。一回でイイから攻めてみたらどうなんですか。「これだけ税理士業界は世の中のニーズを先取りしたサービスと体質改善を行おうとしているでぇ。どうやねん、なんか文句あるか!」ってことをやってみたらどうなんですか。SaaSのサービスだって、普通に考えたらものすごく望ましいサービスですよ。ものすごくユーザーにとって便利じゃないですか。それに異を唱えるってどうなんですか。税理士会は単なる反対屋?圧力団体?一体何なんですか?だから規制改革委員から「税理士会はカルテルだ」って批判されるんですよ。


 世の中が喜ぶサービスに対して異を唱える業界団体なんて所属者として恥ずかしい限りですよ。本当に良く考えて下さいよ。税理士法を頑なに守って部外者の活動に文句言うのだけが是なのか、それとも時代と世間の要請に応じて柔軟に対応してい生き残っていくのが是なのか、この税理士業界を取り巻く激動の中で良く考えてみて下さいよ。だって自分達の内々ですら税理士法なんてなし崩しで運用しているくせに、何言ってんだかって思いますよ。そんなに税理士法を外部に対して振りかざしたいのなら内部に対してもきちっと運用したらどうなの、って思いますよね。そんなことできないし、するつもりもないくせに・・。


 まあしっかりして下さいね、日税連と各単位税理士会さん。世間に対してあまりかっこ悪いこと言わないで下さいよ。こんな事ばかり言ってると地動説を頑なに認めようとしなかった人達とやってることは一緒ですよ。小学生でも当たり前に地動説を習う21世紀の直前になってやっと地動説を認めたなんてビックリしちゃいますよね。「まだそんなこと言ってたの?」って驚いちゃうくらいの時代錯誤ですよね。あぁ、つい先日もネット販売できる薬の種類を大幅に減らすように薬剤師業界が要求しているという話を新聞で読みましたね。これなんか薬剤師の保身以外の何ものでもなく、薬剤師会はまさに世の中の流れに完全に逆行している圧力団体に他なりません。この時代になんでもかんでも薬の類は薬剤師が直接販売しなければならない、なんてバカ丸出しじゃないですか。世の中の9割9分以上の人が喜ぶことを世の中の1分にも満たない人達が異を唱えてストップさせてしまうなんて愚の骨頂ですよ。


 どうしても業界団体は多かれ少なかれ自己利益誘導に走るのは私だって当然理解できますよ。しかし是を非にしてまで自己利益誘導を計ってはいけません。そんなことを考えるから「圧力団体、カルテル」などと規制改革委員から批判されるのです。税理士業界が薬剤師業界と同じようなことにならないように、また世間から後ろ指さされないように、そして世間が喜び、世間から歓迎されるサービスを提供することを追求する団体として存在することを願うばかりですね。是は是、非は非でやっていかないといずれ世間や会員の支持は得られなくなりますよ。

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