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拉致問題を解決できないのは日本政府が悪いのか?

2017 - 04/25 [Tue] - 12:55

先日も北朝鮮による拉致被害者の家族による大会があって、そこではご家族のお一人が「国家犯罪をされたままで何もできない40年間。これは本当に国家の恥だと思う」と発言をなさったのだとか。また「今年中の問題解決を」と訴える声もあったようで、問題が長期化するにつれて家族会は政府に対して問題解決を強く迫っているように見えます。

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もちろん拉致被害者のご家族から見ればそう言いたいことでしょう。でも、ちょっと待ってくださいよ。この件について、なかなか問題解決に至らない政府を非難したり、それを「国家の恥」とまでおっしゃるのはどうなんでしょうか?正直言って、私はそこまで言われると違和感を感じざるを得ませんね。

そもそも批判する相手が間違ってると思うんですよね。だって日本の日常で暮らしていた普通の人たちをいきなり拉致して北朝鮮に連れ帰ったのは北朝鮮政府でしょう?ならば悪いのは日本政府なんですか、北朝鮮政府なんですか?そりゃあ北朝鮮政府でしょう?

日本の政府は小泉首相より以前からこの問題の解明と解決に表に裏に尽力しているはずなんですよね。少なくとも「拉致問題などあるはずがない」と言い捨てた旧社会党党首の土井たか子よりはずっとずっと自民党政権は問題解決に努力してきているはずです。それでも全面解決に至らないのは、こちらからの交渉に応じようとしないで、拉致被害者たちをまるで人質のようにして日本に揺さぶりを掛けようとしている北朝鮮政府なんじゃないですか?

そして問題解決に至らない政府に対して「弱腰だ」とか「もっと強い態度で」と被害者のご家族は要望しますが、じゃあ具体的にどういう行動を取ることが強い交渉になると思われているのでしょうか?経済制裁?人的交流の停止?どんなことができるのでしょうか?

申し訳ないですが私には「強い態度」という表現は、拉致被害者がいる場所に日本の軍隊を派遣して武力で奪還することしか思いつきませんね。逆に言えば、それ以外の問題解決策のどこが「強い態度」になるのかわからないですね。外交交渉において「強い態度」という場合は、自国あるいは相手国に犠牲者が発生するレベルのものだと思いますけどね。

それを解決の手段として考えないところで、「強い態度」と言われてもよくわからないです。むしろそう主張される被害者のご家族によいアイデアを出して欲しいくらいです。しかしそんなことを言えば「それを考えるのは政府の仕事であって、我々被害者の仕事ではない」とおっしゃるのでしょうね・・。

でもそれだったら軽々に「強い態度で」とか「弱腰だ」と批判しないでくださいよ。ましてや「国家の恥」だなんて、なんで日本政府が悪いことをしたわけでもないのに日本政府が「恥」とまで非難される必要があるのでしょうか?そこまで言うのなら、拉致被害者を救出するために日本が北朝鮮を爆撃し、部隊を北朝鮮内で活動させることを支持してくださいよ。

そこまでの覚悟がありますか?北朝鮮と一戦を交えてでも問題解決を図るだけの覚悟がありますか?そしてそれに対して間違いなく反対するであろう、共産党や社民党、民進党などの左翼政党や少なくない一般国民を被害者のご家族たちは説得することができますか??

いや、もちろん何度も言いますが、北朝鮮による拉致問題なんて本当にひどい事件ですよ、決して許すべきではないものです。ただ間違ってはならないのは、この問題に関して悪いのは北朝鮮であって日本政府ではないことです。そして人質のような立場に拉致被害者がいる以上、拉致問題をあまり外交問題の全面に出すのは日本にとって得策ではないと言うことです。

諸外国との交渉においては、拉致問題解決よりも優先して取り組むべき外交課題というのはたくさんあります。北朝鮮問題に関しても、今の最重要課題は拉致問題解決ではなく、北朝鮮の軍事的暴発に対して如何にして日本の被害を最小限に食い止めることができるかどうか、ということです。

そういう外交状況の中において日本が「拉致問題が解決されないと北朝鮮とは一切交渉しない」とことあるごとに主張するばかりでは、だんだん周りの国もあきれてきますし「ああ、また日本はこんなことばっかり言ってる。もっと別の建設的なことは言えないのかよ」と批判されるようになってきます。

とても残念な話ですけれども、今の国際情勢、対北朝鮮に関する中では拉致問題解決は唯一の最優先外交課題ではありません。というより、最優先課題にしてはいけません。そこで日本の思考を止めてしまってはいけないのです、そこで思考を止めてしまうと北朝鮮に足下を見られるだけなんです。

だから被害者のご家族の皆さんが「国家の恥」と政府と批判することも、ちょっと違和感を感じるんですよね。「そこまで日本政府が非難される必要はないんじゃないの?」と思ってしまうんですよね。問題解決を急ぎたいお気持ちはよくわかりますけれども、だからといって批判する相手を間違えちゃいけないし、あまり日本政府を非難ばかりしている様子を見ていると我々だって素直に被害者ご家族に同情して活動を支持してあげようと思えなくなってきます。

焦っておられることはとてもよくわかりますけれども、非難する相手は間違えないで欲しいと切に願います。間違った主張を行うと、ヘタすると今までせっかく地道に活動してきて世間からの多くの支持を取り付けてきた活動そのものが「エゴが過ぎる」と逆に批判されることにつながりかねません。

お気持ちはわかりますが、どうか主張を行うときはもう少し表現を選んでいただけないものかと願いますね。

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