税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





  税理士もりりのひとりごとのナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> 税理士 > 税理士は決算内容の責任を負うべき?  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

税理士は決算内容の責任を負うべき?

2016 - 01/26 [Tue] - 15:20

最近ちょっと仕事をしていて疑問に感じたことを。というか、私がこの仕事を始めてから気になっていたことなんですけど、税理士って法人税や所得税の申告書を代理作成して提出する際に、決算の詳細な内容までチェックしてその内容の責任を負うべきなんでしょうか?

顧客との契約内容によっては「決算はうちでしますから、税理士先生は税務書類の作成と税務代理だけお願いします」というケースだってあると思うんですよね。特にそこそこの規模で経理部がしっかりしているような関与先さんの場合には、決算書なんてきれいにできちゃいますからそれで全然問題ないと思うんです。

こういった場合、税理士はその顧客が作成した決算書の内容の詳細までは関知しませんよね。会計処理が正しく処理されているか、間違っているか、そこは税理士のタッチする部分ではなくなってきます。そもそも会計ソフトの内容を見せてもらうわけでもないわけですから、決算内容のチェックなんてできないわけですけれども。

そんな場合であっても、私の経験から言えば、それが税理士法上問題がある、とか、所属会の会則に違反している、とかいったことは聞いたことがないんですが、その理解で正しいんでしょうかね??

で、ですね、本題は、そういう自社できちんと決算ができる会社の申告書作成と税務代理だけを行う場合の話ではないんです(笑)。私が疑問に思っているのは、記帳業務を税理士事務所が請け負っているような場合の顧客で、本来法人の経費算入が認められないような経営者個人の経費を法人の経費に算入してほしい、と強く税理士に要望してくるような税務モラルが低い関与先に関しての話なんです。

そういった税務モラルの低い関与先の決算を行った場合、税理士もお金をもらっている立場上できる限り関与先の要望を聞こうとはしますが、それでも税務調査があった場合にはやっぱり税務署から損金算入を否認されたりするじゃないですか。で、その内容を関与先にも説明して、関与先もいったんは納得するんですが、やはりしばらくするとやっぱり法人税を払いたくないという意識がムクムクと持ち上がってきて、結局税務調査で否認されたことと同じようなことをやってくれ、と税理士に依頼してくるんですよね。

もちろん税理士だって同じような内容を何回も税務調査で指摘されたくないのでその依頼を拒否するわけですが、税務知識が乏しくモラルも低い顧客はしつこく税理士に依頼してくるわけです。はっきり言って、これが記帳代行を行っている際に最もストレスになる話ですよね。

税理士の税務知識に基づいて会計処理と決算書作成ができれば税理士は全然ストレスないんですよ。ところが、税務モラルの低い関与先は「もっと税金が安くなるように、あれも経費に入れろ、これも経費に入れろ!」と言ってくるわけです。これがストレスになるわけです、なぜなら税理士はお上からライセンスをもらっているという士業意識がありますからね。下手なことをしてライセンスを失いたくないので、税法上認められない経費の損金算入などしたくないんです。

で、こんな場合どうなっていくのか、といえば、税理士と関与先との間で意見の相違が生じて、大体は顧客が税理士に対して不信感を持つことになるわけです。結局それは税理士から見れば顧客を失うことになるわけです。しかし、だからといって顧客の言うとおりに決算書を作って申告したのでは、下手すれば税理士法違反で業務停止を食らってしまう恐れもあります。

いえ、もちろん「そんなゴチャをいうお客なんか切ってしもたらええやないか。」というご意見をお持ちの税理士さんも世の中にはたくさんいらっしゃるでしょう。それはその通りです。でもそこそこの規模の事業をして、利益もそれなりに上がっているような会社の場合、結局は自社で税務申告をすることなどできないので、結局別の税理士に頼みに行くわけですよね。でも、そこでも同じようなトラブルを起こして、さらにまた別の税理士へ・・、というたらいまわし状態になるんじゃないかと思うんです。

「いや、そんなこと知るかいな。ちゃんとした税務モラルを持たないで、税理士に嫌がられるようなことばかり依頼するその顧客が悪いんとちゃうの?」とおっしゃる税理士さんが多いと思います。いえ、その通りです(笑)。でも、自社で申告書を作れない以上、税理士のうちの誰かが仕事を請け負ってあげないといけないことも事実ですよね。決して金にならないお客じゃないんですよ、報酬はそれなりにきちんとくれるんですよ、だって儲かってる会社ですからね。

で、冒頭の話に戻るわけですよ。結局のところ、決算内容について100%の自信を持って提出できるような内容じゃないから、税理士はこういった顧客の税務や会計処理を請け負うことを嫌がるしストレスになるわけです。だったら、決算の内容を税理士が担保しなくて済むのなら、適切でない決算書の内容について税理士が責任を負わなくてもよいのなら、こんな税務モラルが低い関与先の税務書類代理作成を請け負うことについてストレスは感じなくて済むんじゃないか、と思ったわけです。

もしそうできるのなら、決算書は顧客の好きなように作ってもらえばいいわけですからね。その内容が大嘘だろうが何だろうが、税理士が会計処理をして決算を行ったものでないわけですから、顧客が独自の意思に基づいて作成した決算書の内容が正しかろうがなんだろうが、そんなことまで税理士が責任を負えるわけもないし、負うべきではない、と思うのです。当然、決算書の内容の税務上の是非については、税理士は何らお咎めを受ける必要がないんじゃないかと思うんですよね。

でも、なんか税理士法の規定などを見ていますと、「税理士は税務モラルの低い依頼者の税務代理を引き受けてはならない」と書かれているようにしか見えないんですよね。でも現実的にはそんな税務モラルの低い依頼者も税理士に決算書作成や税務代理を依頼してくるわけです。

しかし、これを弁護士と比較すれば、税理士との違いが浮き彫りになりますよね。だって人を何人も毒殺して多額の保険金詐欺を行っている鬼のような極悪人であったとしても、その本人が「私はやっていない。無罪だ」と主張している以上弁護士さんはその大ウソつきの主張に基づいて法廷で弁護を行いますもんね。真実しか述べてはいけない法廷において、極悪非道人の嘘の主張に基づいて大嘘の主張を行っても、弁護士さんは何の罪に問われることもありませんよね?極悪非道人の嘘に基づいて法廷で弁護人を務めて主張を行い、その結果その極悪非道人が死刑になったとしても、代理人の弁護士も一緒に死刑になった、なんて聞いたことないですもんね?(笑)

だったら、税理士だって一緒だと思いませんか?たとえ税務モラルの低い依頼者が作成した決算書の内容が嘘八百だったとしても、その決算書に基づいて適正に税務申告が作成されているのであれば、税理士がその専門家責任を問われる必要などないんじゃないかと思うんですよね。悪いのはそんな嘘八百な決算書を作成した関与先が悪いのであって、責任はその関与先だけが負えばよいだけの話なのではないでしょうか?ええ、極悪非道人が死刑になっても、その弁護を行った弁護士は何の罪も問われないのと一緒の話です。

税理士も本来そうあるべきだと思うのですが、実態はどうなんでしょうかね?たとえ税理士が会計処理を行っていたとしても、関与先の強い意向で決算の結果が決定されたのであれば、税理士が100%決算書を作成したわけでもないし、その決算書の内容の責任を負わされるべきではないと思うのです。ましてや顧客が自身で決算書を作成しているのであればなおさらです。

その認識で正しいのであれば、税務モラルが低く税務上不適切な処理を求めてくる関与先に対して「じゃあ、お宅さんで決算書作成してよ。だったらうちはその決算書に基づいて適正な税務書類を作成して税務署に提出するから。その代り決算書の責任はうちでは負えませんけど、それでよければ好きに決算してもらえばいいですよ」と言えますやんか。

本来そうあるべきだと思いますよねぇ。なぜ税理士を経由して提出された税務書類は、決算書まで含めて税務上適正なものであることを税理士が責任を負うべきなのか、もし不正を働こうとする依頼者がいれば、その人の考え方まで是正指導するのが税理士の職務なのか、そこはそもそも疑問を感じますものね。

少なくとも関与先が決算書を作成した場合においては、その決算内容に関しては税理士が責任を負わなくて済むのなら、偽税理士に対する世の中のニーズというのもかなり減るでしょうし、税理士は本来の税務代理・税務書類作成に関する責任のみを負うことに狭く限定されるのであれば、税理士の業務範囲は広がっていくようにも感じるんですが・・。

もし、関与先が作成した決算書の内容責任まで税理士が負わなくてもよいようにすでになっているのでしたら、頓珍漢な話を書いてしまって申し訳なかったです・・(笑)。

関連記事

トラックバック

http://moriri12345.blog13.fc2.com/tb.php/2682-4c707da4

 | HOME | 






プロフィール

もりり

Author:もりり
当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。