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「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした

2016 - 01/06 [Wed] - 11:02

こんな記事がネットにありましたので、ご紹介を。

「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした~それどころか…なんと2016年、財政再建は実質完了してしまう!


うーん、原発にしろ、年金にしろ、国債残高にしろ、世の中で「こりゃ大変な問題になる」と騒いでいることがあると、必ず「誰にも知られていない本当の話」を語る「元専門家」の方たちが表舞台に出てきて、したり顔で「問題ない!」と言い始めますよね。実に不思議なことですが(笑)。

今回の記事も、申し訳ないんですが、そんな匂いがプンプンしてきます。まあ、要約すれば、日本の財政は、国単体で見ても、日銀を含めた連結ベースで見ても、全然大丈夫ですよ、と。資産がたくさんあるので、負債なんて大したことありません、今年中にも実質的に債務超過ではなくなります、と、そーゆーことなんですかね?

正直言って、私たち「素人」がこういう情報を教えてもらったとしても素直に「そうなんですね!良かった!」と言えないところは、その情報の信憑性を確認できないからなんですよね。話が大きすぎて。また、書いている内容が確かに財務省が公表している資料と合致しているからといって、それを鵜呑みにして安心して良いのか、という問題もありますからね。

例えば、記事の中には「財務省は天下り先をたくさん作って、そこに対する貸付金がたくさんある。これも回収可能な資産」といった内容があります。確かに貸付金は資産ですから債務の弁済に充てることはできるでしょうね。

でも会社の決算書にしてもなんにしても、問題は「資産の中身」じゃないですかぁ?テンプラ(=中身のない)の資産をバランスシートに計上する粉飾決算なんて誰でもやるわけで、財務省が作ったバランスシートだって資産の中身にどれだけの実体を伴っているのかは誰にも分からない話ですからねぇ。

で、先ほどの貸付金についても、これってきちんと回収可能額を集計している数字なんでしょうか?各省庁の天下り法人なんて、厚生年金の関連で見てみても杜撰な運営で利益など全くあげられず、ただひたすらにその国からの「貸付金」を天下った人たちの高い給料の支払いに充てていただけのところもたくさんあるはずですのにねぇ。

そんなところから「貸付金」の回収なんて不可能でしょう?だって給料の支払いに回してお金がどこかに流出してるんですからねぇ。しかも巨額の資金をつぎ込んで購入した固定資産だってほとんど二束三文でしか売れないモノばかりなのに。

もしそんな「貸付金」が回収可能額ではなく、単なる簿価上の貸付額だけで計上されているのなら、その実体には大きな疑問がありますよねぇ。そんな「金銭価値のない」資産が計上されているのだとすれば、財務省公表のバランスシートなどを参考にして「借金はすぐに返せる」と言ってみたってなんの意味もないですもんねぇ。

もちろん「貸付金」は回収可能額で計上されているのかもしれませんが、それにしたってそもそもそのバランスシートに計上されている資産の内容について、はっきり言って誰にも検証できないんですよね。裏がとれないんです。その真実を知っている人は財務省でもごく一部の人に限られるわけで、その人たちが世間を欺こうとして嘘の数字を書き連ねていたとしても、世間の誰も見抜けないんです。数字が大きすぎるから。

だって今まで政府が公表してきた資料や予測なんてそんなのばっかりだったじゃないですか(笑)。後になって「あ、あれは間違いでした。申し訳ありません」と言っているのがどれほど多いか。50年先の年金の試算をしたときか何かだって、運用見込が年4%で運用できる前提になってるんですからね。そんな優秀なファンドマネージャーが国の年金財団にいるのなら、銀行にお金なんか預けないで全額その人に預けますよ(笑)。

でも実際には昨年だけで約8兆円の運用損が出てたんですよねえ?4%の見込みが8兆円の運用損?エラい違いですよねぇ?(笑) だから政府が発表する数字なんてどこまで信用すべきか、ってことがものすごく問題なんですよね。

なので、財務省が公表している国のバランスシートだってどこまで信用できるのかがそもそも疑問。この記事を書いた人が言うように、増税を煽るためにワザと悪い数字に書いていることだって考えられるし、逆に財政の悪化に対する財務省の責任を問われないためにワザと良いほうに化粧していることだってありえます。

民間の企業だって株主や金融機関対策として決算書を化粧したり、場合によっては粉飾することだってよくあるのに、なぜ国のバランスシートだけが粉飾していないと言えるのでしょうか?(笑) 普通に考えれば、国だって何らかの粉飾をしていると思うのが普通でしょう。

ならば、この記事に書いてある国のバランスシートを元にして国の財政を見通すことが正しいのかどうかということになっちゃうし、だからといって財務官僚の増税論を真に受けるのか、というのもどうなんだろ、というところ。

でも、一つ言えることは、急速に進む少子高齢化のせいで間違いなく介護と医療と年金にかかるコストがこれからの日本で爆発的に増えそうだということだけは確かなのではないかということですね。そこにかかるコストを国債に頼るのはいささか心許ないというのは何となく思うところなんですけどねぇ。

ま、この方が仰るように、本当に日本の財政が全く問題ないのであれば、それは確かにとても嬉しいことではありますけどねぇ…。将来の日本はバラ色じゃないですか(笑)。

でも、そうやって過去に国民が国にいいように騙されてきたことも一度や二度じゃないんですよね。国のいうことや発表資料は、いつでもかなりの色眼鏡でみる必要があるのではないでしょうか?もちろんセンセーショナルなことを世間にぶちまけてお金儲けしてやろうと企んでいる輩の言うことも(笑)。

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