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不正会計を見抜けない大手監査法人

2016 - 01/02 [Sat] - 12:49

東芝の巨額不正会計問題に端を発し、その監査を担当していた新日本監査法人が金融庁から行政処分を受けるに至り、新日本監査法人は正月返上で対応に追われているようなのですが、その対応が取引先などから疑問視されているのだとか。

新日本監査法人が危機?

最近AIの進化に伴って10年後に消えゆく職業として税理士とともに公認会計士も挙げられていますよね。その理由というのが「不正会計をチェックするのが公認会計士の仕事なのに、高い報酬を払っても不正会計を見抜けないのであれば監査そのものを行う必要性がない。だったら別のやり方で企業の会計処理を担保できる仕組みに変えるべき」と言われている点にあるのだとか。

私自身は最近の監査法人の仕事の進め方については明るくありませんが、私が民間企業に勤めていた時に会計士の監査を受けた経験から言えば、「そりゃ公認会計士には企業の不正会計など見抜くのは無理」というところですね。だって大手企業の会計処理って、本当に複雑怪奇です。真面目に処理を行っても複雑怪奇なのに、それを意図的にごまかそうとして処理された内容を見抜くなんて至難の業です。

しかも大手企業の経理担当者であれば、会計基準はもちろんのこと、税務も含めて相当なレベルで理解していますからね。下手すれば監査を行う会計士よりも賢い人だっていくらでもいます。そんな人たちが会計処理を複雑にこねくり回して外部にわからないように処理するわけですから、そりゃいくら会計監査のプロである会計士であったとしても、なかなかすべての不正会計を見抜くことはむつかしいんじゃないでしょうか。

もうここまでくれば不正会計問題は、監査を受ける企業そのものの会計に対する姿勢の問題であって、監査法人に責任を負わせるべき問題ではないのかもしれません。不正会計を一度でも行えば上場廃止にするくらいの厳しい処分を行わない限り、不正会計が世の中から消えることなんてありえません。でも株式市場だってしょせん金もうけのために持ちつ持たれつでやってる部分が大きいですから、オリンパスがめちゃくちゃな企業経営を行おうと、東芝やシャープがまともな会計処理をできなくても、上場廃止にはなりません。だってこれらの大手企業が市場から消えてしまったら、文句を言う人が山ほど出てくるからです。

つまり、そもそも株式市場なんてものは「フェアな土俵で企業を投資家が評価して投資する」という側面より「投資家が金儲けするための賭場を提供する」という意味合いのほうが強いんでしょうね。だからいくら企業が不正行為を行ったとしても、その賭場からお金を賭けた馬がレース前に突然出走しなくなっちゃうと困っちゃうんで、なにがなんでも上場廃止は避けたいんでしょう。そういう意味においても、そこには「フェア」って言葉はないわけです。

そういう事情があるのであれば、そりゃ企業監査なんてやるだけムダ、って話になりますよね。企業は不正会計をしたいし、監査法人は不正会計を見抜けない(あるいは気づかないふりをする)し、証券市場では不正会計をした企業を市場から追放しないわけですからね(笑)。

それだったら、犯罪を摘発する検察が司法試験合格者を山ほど抱えて刑事事件を摘発するように、金融庁が会計士を山ほど召し抱えて、それぞれの上場企業を定期的・抜き打ち的に公的監査を行って、不正会計があれば即株式売買停止や場合によっては上場廃止を行うようにしたほうがマシかもしれませんね。

民間の側に自主監査を義務付けるからこんな不正行為がまかり通り、そして不正を行っても市場からの退場がないわけですよね。だったら監査はお上の権限として犯罪捜査レベルで行えばいいのではないでしょうか?そうすれば、本当に「監査」が企業にとっては怖い行為になりますものね。今だったら監査法人による監査なんて、しょせんなれ合いで企業にとっては怖くもなんともないですものね。

監査を行っても企業の不正会計行為がなくならないのであれば、本当に企業に監査法人による自主的な監査を義務付ける現在の制度など無意味なのかもしれませんね。実際アメリカをはじめとして不正会計なんていつまで経ってもなくなるどころか、ひどくなるくらいですものね。世界的に公認会計士による監査制度そのものの必要性や信頼性が問われている時代に入ってきたのかもしれません。

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