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経営者に向いている人、向いていない人

2015 - 12/15 [Tue] - 21:39

お客さんのところへ出かけた帰り道に、以前私のお客さんだったお店の前を通りました。が、いつもと様子が違うと思ってみますと「貸店舗」との文言が大きく書かれています。「ああ、結局ここも店じまいしたのか」と半ばあきれ気味にその様子を見ながら事務所まで帰ってきました。

経営不振

このお客さんは結構印象に残っているんですよねぇ。それなりの期間お付き合いさせていただきましたけれども、私から見た印象は「ダメになっていく経営者の典型」というタイプ。「ダメになっていく」というより「経営者に向いていない」と言ったほうが正確かもしれませんね。大変お世話になったことは感謝していますが、残念ですが経営者としての資質はほとんど持ち合わせておられない方のようにお見受けしました。

まず自己過信がすごい(笑)。そして超楽観主義者で現実を客観視することができない。人の意見は全然聞かない。社員の給料も含めて資金繰りが常に悪いのに、それを抜本的に直そうとしない。自分でやらなければならないことができない。口では立派なことを言うが、行動が伴わない。かつてのサラ金系からの借金を平気でしてしまう、等々・・。

ご自身はサラリーマン時代に成績優秀だったことをよく自慢しておられましたが、「会社の看板があってこそ売り上げを上げられた」ということが全然わかったおられないようでした。しかし「ブランド」というものの力はある程度知っているのか、自社の知名度を上げようとすることには人一倍一生懸命でした。しかし、「ブランド」とは中身が伴ってこそ「ブランド」になりえる、という最も大切なことは分かっておられないように見えました。

一生懸命お店を増やして、人も増やしていっていましたが、まったく売り上げと利益がそれに追いつかず会社は火の車。「経営はお金が回ってこそ」との考えを持っている私から見ると、もう信じられないほどの資金繰りの悪さなのに、社長は全く止まる気配はなく、さらに突っ走っていこうとします。

しかし資金繰りは常に苦しいので、しばしば私にアドバイスを求めてきました。私は「将来の成長を目指すにしても、とりあえず今はそれができる状況ではないのでまず資金繰りを改善するためにお店を閉めて経営をスリムにしましょう」と何度も進言しましたが、その都度社長は「わかりました、そうします」といったんは言うものの、しばらくたつと「もうちょっと頑張ってみます」と言って結局私の意見は実行には移しませんでした。

きっとその社長は「拡大」こそが自分のポリシーだったので、私に拡大のための妙案を求めてきたのでしょうが、私が反対に縮小のアイデアしか進言しなかったので結局聞く耳を持たなかったのでしょう。しかし私が何度もお伝えしたのは「少しの間規模を小さくして、そして手元にお金を貯めていきましょう。そして一年間経った時に預金の残高を見てきっと『ああ、小さくしてよかった』と絶対に感じますよ。そしてもう一度そのお金で拡大を目指せばいいじゃないですか」ということ。

そう、私は次に手を打つために資金繰りを良くして、そして経営規模も身の丈に合ったものにしてもらいたかったのです。借金漬けになってしまうと、もうそれはどこかで逆方向に大胆なことを行わない限り絶対に状況がよくなることなんてないのです。どんな大手企業だって出店の一時縮小なんてどこでもやるのに、資金繰りに行き詰っている小企業が縮小しないばかりかさらに拡大しようとするなんて自殺行為にほかなりません。

結局その会社はうちの事務所の関与は離れました。うちの関与だった間に私の進言を聞いてくださったことは結局一度もありませんでした。私から見たら「規模縮小と経費削減しか生き残る方法はない」というところで、それも何度も社長に口を酸っぱくしてお伝えしたのに、結局はブレーキの壊れた車を思い切りアクセルを踏んで岸壁に向かって走っているような状況でした。そうしていればスピードはどんどん速くなりますが、調子よく走っていると思った矢先に海が見えてきて、そのとたんに「危ない!」と思ってブレーキを踏んでも車は止まらず、最後はそのまま海に落ちてすべてが終わるわけです。

とにかく自分で自分の経営にブレーキが掛けられない人が経営者をやっちゃいけません、絶対に。社員や家族、取引関係先など、関わる全ての人を不幸にします。それと根っから明るい人が経営者をやるのもダメです。悪い時のことをまったく考えず、そのための手を打とうとしないので結果的に経営はうまくいきません。経営者には能天気な人はなれないです。経営者はやはりどんなに予想していないことが起きたとしても何とか会社を維持させていくだけの慎重さと悲観的思考をどこかに持っていなければダメです。

・・・そして出先からの帰り道で見かけた「貸店舗」の看板。「遅いよ、やることが」というのが正直な感想。「私がお店閉めましょう、と言ったのは何年前?あの時にお店閉めておけば一体どれだけのお金が貯まってたの??なんでいつも行くところまで行って、本当に切羽詰まらないと状況がわからないの?」と昔のことを思い出しましたねぇ。

「結局、そうなんかよ」と半ばあきれました。人の進言も聞かず、タンカ切ってうちの関与から離れていったのなら「先生、ざまあみろ。どうや、うちはあんたの言うことなんか聞かなくてもこうやってどんどん会社を大きくしていってるわ!あんたの言うことは間違いや!」と言えるくらいのことを私に見せつけてほしかったですわ。逆に私が言った通りに最終的になるのなら、もっと早くに言うことを聞いといて欲しかったですよ・・。

常に最悪のことを想定できる人でなければ経営者になっちゃいけません・・・。

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