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トルコ大統領「後悔の念」表明と日米の集団的自衛権

2015 - 11/29 [Sun] - 11:33

領空侵犯を行ったロシア軍機を撃墜したトルコ大統領が、不幸にして起きた今回の事件を「後悔している」と述べたのだとか。

トルコ大統領、ロシア軍機撃墜「起きなければ良かった」


まあ、複雑な事件ですよね、これは。トルコ、ロシアの双方とも本音は絶対に言いませんし、どこか奥歯にモノが挟まったような言い方です。

トルコはトルコで実際はロシア軍機だとわかったうえで撃墜したはずですし、ロシアはロシアで領空侵犯が日常的に行われていたことは事実だとわかっていたはず。まぁ、はっきり言えばトルコは自国の領空をロシア軍機が勝手に近道として頻繁に利用していることが相当許せなかったということでしょう。

ロシア国内ではトルコに対して相当な抗議活動が起きているようですが、本来的にはトルコの領空を度々侵犯して挑発を行っていたのはロシアなのですからなにをか云わんやの世界。でも、ロシアもおいそれとトルコに対して報復を仕掛けられない事情があるのもまた複雑なところなんですねぇ。だから「事前に通知していた」などという言い訳を必死でしているわけです。

その理由が、ちょっと前に日本で大騒ぎになっていた「集団的自衛権」の問題です。トルコはNATO加盟国であり、他の加盟国との間に集団的自衛権に関する取り決めがあるわけです。そんな中でもし仮にロシアがトルコに対して報復攻撃をしたらどうなるか、ということがロシアを躊躇させているわけです。

そもそも領空侵犯を行っていたのはロシアであり、それを撃墜したトルコには本来何も落ち度はないはずなんです。それに対してロシアが報復攻撃をトルコに対して行うのならNATO内における集団的自衛権が発動されてアメリカ、イギリス、フランス、イタリアなどの北米ヨーロッパの殆どの国々を敵に回して戦わなければならなくなる恐れがあるのです。

NATO加盟国の地図 外務省出典


これはロシアとしても避けなければならない事態で、トルコに対する攻撃はしたくてもできないワケなのです。そう考えると、先日の日米の集団的自衛権の話が日本を守り、そして日本を不要な戦争に巻き込まないための役割があることが実例とともに理解できますよね?集団的自衛権のおかげでロシアですらトルコには手を出せないわけです。

じゃあ、このNATOの集団的自衛権があるために、アメリカが巻き起こす様々な戦争にNATO加盟国が巻き込まれていったか?といえばそういう事例もほとんどないと思います。あったとしても先の同時多発テロに端を発したイラク攻撃くらいなものでしょう。しかし、この時もNATO加盟国の全てがイラクを攻撃したわけではなく、各国の判断において集団的自衛権は行使されたわけです。

そういう意味では、NATOにおける集団的自衛権がロシアを思いとどまらせていることは事実でしょうし、トルコを守っていることも間違いないと思います。

ですから、そんなこんなを考えますと、トルコ・ロシアの双方の顔を立てて、しかも戦争せずに済ませるためには、今回のようにトルコ側に遺憾の意を表明させるのが賢明でしょうね。トルコとしては「領空侵犯した戦闘機がどこの国か分からなかったから撃墜した。そのこと自体は国として正しい行為だったが、撃墜したのがロシア軍機だったことは残念だ。今後はこのようなことが起きないようにお互いに気をつけていきたい」と言えば角が立ちません。

それを受けてロシアも「自国の軍機がトルコに撃墜されたことは大変遺憾で許しがたいことだけれども、何かの行き違いがあったのかもしれない。今後このような事態が起きないようにトルコと連絡を緊密に行いたい」と声明を出せばことは収まる方向に向かう可能性もあります。

いや、こういうことが「外交」なんじゃないでしょうか?外交は、平和主義者・リベラリストたちが夢見ているような、決して丸腰の状態で相手国と話し合いだけで問題解決を図ればうまく行くものではないのです。ちょっかいを仕掛けてくる他の国に対して適切に防衛を行うことが可能である裏付けがあってこそ適切に外交は機能し、そして自国の利益を守る(トルコの場合は自国の領空を守る)ことにつながるわけです。

ですから今回のトルコ大統領の声明は「負け」ではありません。むしろ逆にことを早く収めてロシアに「投了」を認めさせるための先手と見るべきです。これで事が収まれば今後ロシアがトルコの領空を無断で飛行することはほぼなくなるでしょうからね。

戦わずして勝つとはどういうことか、あるいは自国の利益と主権と安全を護るために攻撃を行うことの意義を考える上においては、今回の事件は日本にとっても実は決して他人事ではありません。集団的自衛権というものがどういうものであるのか、ということを理解するためのとてもタイムリーなモデルなのです。これで事が収束の方向に向かうのなら、日米安保における集団的自衛権の影響で今後中国やロシアがなかなか日本の領空や領海を侵犯できにくくなったと判断する可能性が高いですからね。

今後今回の事件がどのような展開を見せるかによって、日米の安保における集団的自衛権の問題に対する日本の世論に大きな影響を与えると感じています。できればトルコ・ロシアの双方が大人の対応をしてことを収めてくれると願いたいばかりです。

誰だって戦争はしたくないし、そのために国を護るということの意義があるのだと信じたいですからね。早く収束して欲しいですね。

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