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そろそろ日本経済の転換期?

2008 - 01/06 [Sun] - 03:16

 最近の日本の経済状況などをみていますとやや袋小路に入って来ている感じがしますね。私が思いますにこの状況を改善するには物事を反対方向に振らせるしか無いと思いますね。


 どういうことかと言いますと、日本で現在主流になっている考え方を止める必要があるのではないかということですね。と言っても今の考え方が間違っているというわけでは無く、何事でもそうですが過ぎたるは及ばざるがごとしで、やり過ぎは修正しなければならないということなのです。


 何が行きすぎているのかといえば、脱談合、規制緩和、価格競争、経済至上主義などに代表される所謂「クリーンでフェアな」自由経済のありかたですね。ハッキリ言って自由・競争と言えば聞こえは良いのですがそれに皆すっかり疲弊しているのです。


 こういうアメリカ型の経済スタイルやグローバル化は響きは良いですがやっていることはゴールと勝者のない生き残り競争のようなもの。勝ったと思ってもいつ敗者になるかわからない不安におびえながら過ごしています。


 だからこういった過度の競争社会からそろそろ転換する時期にさしかかっているのではないかと思うわけです。資源の無い日本が世界規模の競争に巻き込まれることは国家の衰退を意味します。私は以前から疑問に思っていたのですが、果たして日本はこの国際大競争の舞台で戦う必要があるのでしょうか。どう考えても勝てる見込がないのに戦いに参加するのは第二次対戦と状況が同じだと思うのです。あの時も無謀な戦いに歯止めの効かない状態で臨んで敗れ、今回は世界経済戦争に負けが分かっていながら参加している。バブルの時までの驚異的な経済発展はまるで第一次世界対戦で図に乗ったのとよく似て見えます。


 マスコミではこのグローバル化の中で勝ち抜くことが唯一の正解であるかのように言われます。東京マーケットを世界から魅力的なものにしなければ世界の投資マネーからソッポを向かれると危機感を煽ります。そしてこれらの問題を解決する為にはさらなる市場開放と合理化が必要と言います。しかし分かりやすく言えば市場開放とは外国勢を含めてもっと多くの人達で競い合って安い価格で自由にやれということであり、合理化とは安く早く仕事をやれということです。確かにこれらのことは大切なことなのですが、これ以上これらのことを頑張っても一体誰が幸せになるのでしょうか?外国人労働者を多く受け入れて安く製品が作れるからといって日本や日本人が幸せになれるのでしょうか?


 そりゃあ勝てる人達は勝ちますよ、どんな時代でも。でも勝ち残る人達の数は圧倒的に少ない社会になりますよ、このままいけば。それでいいんでしょうか。私はそろそろ今の勝ち残り経済スタイルから共存共栄経済スタイルへ揺り戻すいい時期じゃないかと思うのです。勿論談合や政府主導の価格管理を始めとする共存共栄経済スタイルには多くの問題点があるのは事実なのですが、しかし現在の行き過ぎた競争社会よりはマシに思えるのです。


 日本は日本独自の経済スタイルを模索していけば良いと思うのです。別に他国の真似ばかりしなくてもよいと思うのです。そんな甘いことを言っていると日本は競争に負けてしまう、と経済学者に怒られそうですが、じゃあ反対にその国際競争に勝ったら我々は幸せになれるんですか、と問いたいですね。たとえ経済で勝ち残ってもほとんどの日本人が貧乏で不幸であるなら勝ち残る意味が無いように思うのです。日本という経済活動拠点が国際競争で勝ち残っても富が外国人に根こそぎ持っていかれてしまったのでは意味が無いように思うのです。


 だから私は今この時代は日本人が日本の中で富を共有し、富を回し、富を外国に流出させないような経済システムを構築すべき時期であるように思うのです。グローバリズムに反する、とお叱りを受けそうですが、そもそもグローバリズムとは強者の論理なのです。弱肉強食のような国際競争の中で勝ち残って行くことができる国力や資源に恵まれた国が他国の市場を開放させて草苅場にするための方便なのです。日本はそんな資源も軍事力も絶対的に有利な国際競争力も持っていないのだから弱肉強食のグローバリズムに巻き込まれるべきではないのです。


 極端な話をすれば、江戸時代のように鎖国を行うのも良いかも知れません。勿論現在は江戸時代と違って様々な商品を輸入し、製品を輸出しなければ日本の経済も日本人の生活も成り立たないようになっていますので暴論ではありますが、しかし金と物の国際間の動きを可能な限り管理して国際収支をゼロに近づけるように持っていくことはできるかも知れません。なにしろ歴史を振り返れば国際間での争いの元は領土問題か国際収支の不均衡と相場が決まっています。そのうちの一つを管理貿易によって防ごうというわけです。またこうすることで日本国内の富が海外に流出することを防げます。結局のところ、富が海外に流出しなければ日本人全体で見れば貧しくならないのです、物価と物資さえきちんとコントロールすれば。これは実は私がまだ企業で貿易をしていたころからずっと考えていたアイデアで、いよいよこれを行うべき時期に日本がさしかかったのではないかと思います。


 つまり今の状況は自由が行きすぎて全てが不安定な状況にあるわけです。自由経済主義には確かに良い面が沢山ありますが、今までの歴史が示すように絶対的に正しい社会システムは存在した試しはありませんし、どのように優れていると思われる社会システムでも必要な修正や揺り戻しはあるほうが望ましいように思うのです。


 日本にとっては今がその見直し時期ではないかと思います。日本の経済上のライバルはちょっと前のように欧米の経済先進国だけではないのです。BRICSをはじめ経済発展国の脅威は並大抵ではありません。しかも日本は史上初めて自分達より物価の安い国々と国際市場を舞台に戦うのです。しかしながら私には価格競争力も資源力も乏しい日本がこの厳しい競争に勝ち抜けるとはとても思えません。


 いきすぎた経済至上主義を見直し日本社会に合った経済システムを見つけださなければ、日本は本当に取り返しのつかないズタズタな状態になってしまうのではないかと多いに危惧するこの頃ですが、賢明な方々が日本を救ってくれるシステムを見出だしてくれる事を期待しています。

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