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セブン-イレブンがまた叩かれてますね(笑)

2015 - 10/20 [Tue] - 17:03

ネットを見ておりましたら、またしてもこんなサイトが。セブンイレブンって、社会の嫌われ者なのですかね?(笑)

セブンーイレブンがオーナーをどう追いつめ、なぜ追放するのか

なんかオーナー側から見た都合の良い情報だけが書かれているような気がしますねぇ。「月商80万円を越えると近くに同じセブンイレブンの店を出す」とか「近くにセブンイレブンの店ができることを地域担当者は教えてくれなかった」とか書いてますけど、そりゃこのオーナーさんがセブンイレブン本部にケンカを売るようなことをしてたから、仕返しされただけなんじゃないでしょうか?

記事を読んでいますと、このオーナーさんは賞味期限が近づいた商品を見切り販売などしていたわけですよね。ご本人は地域担当者の了解を得て、とか書いていますけれど、どういうシチュエーションだったのかわかりませんからね。

また裁判で見切り販売は認められた、ということになっているようですが、だからといってセブン本部側が本部に楯突くフランチャイズ店と契約更新をしなくても、どこからも責められませんよね?だってセブン側からすれば「なんでうちにケンカを売ってくるようなオーナーと契約更新せなあかんねん!うちと喧嘩したかったら、うちの看板を下げてから勝手にやれ!」ってなもんでしょう。だから契約解除は当然ですよね。

いや、記事だけ読んでいれば「セブンイレブンって、ひどいことをする会社だな。オーナーを泣かせて、搾り取るだけ搾り取って、言うことを聞かなくなったらポイ捨てかよ」って感じに読めますよね(笑)。だけど、ちょっと前の記事にも書きましたように、そんなのオーナーさんから見た意見だし、そもそもオーナーさんならそれは最初からわかってたでしょ?って思うんですよねぇ。

なに夢見てんの?って思っちゃいます、正直。セブンって、今はどうか知りませんけど、確か粗利益の数割(私がかつてあるオーナーから聞いた話のうろ覚えでは当初は7割(!)とか。記憶違いの可能性も高いです(笑))を本部への指導料かフランチャイズ手数料として支払うはずなんですよね。そしてそれが年々下がって、10年経てばその縛りがものすごく緩くなるので、オーナーさんたちはみんな「10年耐えられれば天国が待ってる」と信じて苦しい状況を堪え忍ぶのだとか。

でも粗利の数割、ってすごいマージンですよ。だってコンビニで売られている商品なんて、きっと粗利はどれもせいぜい3割程度でしょう。もし粗利の4割の指導料をとられるとしたら、商品を売って手元に残る利益は粗利の6割、つまりたったの売上高の1.8割。1千円の売上があっても180円しか利益がないことになります。

もし仮に私がうろ覚えの7割の指導料をとられるとしたら、同じ粗利3割の商品を一つ売っても、手元に残るのはその3割の9分だけ!1千円の商品を売って、たった90円しか儲からない計算です。オーナーさんはその指導料を差し引いた残りの利益からアルバイトに対する人件費やその他の雑経費などを支払うわけです。だから深夜の営業なんてどう考えたって店を開けるだけ損なんですよ。

そんなこんなの情報を事前に収集して、損益分岐点を逆算すればどれだけの売上がなければオーナーさんの家族の生活が成り立たないかオーナーになる前に予測がつくはずなんですよね。それを「セブンイレブンというブランドがあれば大丈夫!売上は勝手についてくるはず!」なんて甘い考えでオーナー契約を結んだりするから失敗しちゃうんです。

私はこういう商売をしているので、正直ビジネスを興そうとしている方に対しては少々厳しい見方をしちゃうんです。「なぜ、もっと事前にきちんとリスクを十分に考えてから商売を始めないの?」と。甘い考えに基づいてセブンイレブンとフランチャイズ契約をし、思ったように儲からないから見切り品販売をしてセブン本体と争い、挙げ句の果てに近隣に同じセブンを作られて嫌がらせをされ、最後は契約解除だなんて、最悪のパターンじゃないですか。

これ、セブン側だけが悪いんですか?私がセブン側の担当者だとすれば、「そんなもの、当然」と思いますよ。言うことを聞かないフランチャイズオーナーの店を潰すために、そのお店の道を挟んだ向かい側に同じフランチャイズの新規店舗ができた、という事例も実際に見たこともありますからね。もちろん既存のお店はすぐ潰れました。

コンビニオーナーさんって、ちょっと勘違いしてるんじゃないですかね。記事の中にもありましたけれども、オーナーさんの方こそ「本部とオーナーは共存共栄」という言葉の「共存共栄」の意味がわかっていないんじゃないでしょうか?オーナーが自分の利益だけ主張し始めるのなら、そりゃ本部だって助けようとはしませんよねぇ。オーナー自身も儲けたいけど、本部も儲けさせないと、という意識がないとフランチャイズ契約なんて成り立つワケないですやんか。

「そんなのイヤや!オレはもっと自由に儲けたい!」と思うオーナーさんがおられるのであれば、だったら最初からフランチャイズオーナーなんかにならないことですよ。自分でお店を作って、自分で商品を仕入れて、それで自分で売ればよかったんですよ。大手コンビニの看板を上げて楽に集客して、楽に稼ごう、なんて思ってフランチャイズオーナーなんかになるからこんなことになるんです。

私がかつてアルバイトしていたセブンのお店のオーナー夫婦の奥さんは、常日ごろ「私は鈴木会長の経営理念に感動している!」と言っていました。確かに名経営者の誉れ高い鈴木氏の言葉に心を動かされるのはとても良いことだと思いますけれども、しかしそれだって冷静に考えてみればフランチャイズオーナーになろうと思っている人たちを催眠術にかけるというセブン本体の思惑もあるわけですからね。

「鈴木会長という有名人の言葉を直接耳にすることによって、セブン本体への忠誠心を高め、セブン本体のために粉骨砕身働く意識をオーナーに刷り込む」という意図が当然あるわけです。鈴木会長の言葉に心を動かされるのは結構なことですけど、ビジネスをおこなって自分達の生活を「コンビニ店経営」というビジネスを通じて維持させていかなければならないのは、他ならぬオーナーさんたち自身ですからね。

そこはしっかりと冷静に考えないと。で、件の「鈴木会長の言葉に感動した」と話していたオーナー夫妻のお店は数年前に都市開発のあおりを受けて閉鎖されました。いまは違う場所で相変わらずセブンのオーナーとして頑張っておられるのか、それともお店が閉鎖したのを契機に契約を辞めてしまって別のお仕事をしているのか、それもわかりません。

前にも書きましたけれども、セブンのフランチャイズ契約は厳しいですよ、ものすごく。でもそれは先ほどのように逆算して損益分岐点をはじき出せば、どれほどの売上を毎日上げなければならないか、開店前であってもすぐにわかる話なのです。

だからあとになってフランチャイズ本体と争って訴訟を起こすくらいなら、最初からきちんと経営について判断をおこなっておくべきだったんですよね。それにそもそも、こんな訴訟をおこなって、仮にセブン本体に勝ったとしても、このオーナーさんは幸せになれるんですか??こんな訴訟をして、弁護士費用払って、少ししか補償金がもらえず、挙げ句の果てに仕事も失って路頭に迷う、じゃあ、何をやっているのか分かんない話じゃないですか。

いや、繰り返しになりますけれども、今からビジネスを始める、って夢を持っている人は、それが悲しい結果に終わらないためにも、ぜひ事前に自分でビジネスの経営分析、経営計画づくりを行ってください。それが自分でできない方は、経営分析指導ができる税理士にでも報酬を払って頼んでみてください、ぜひ。

ビジネスって、「現実」そのものなんですから、夢ばっかり見てたら失敗しちゃう元なんです。フランチャイズ本体と訴訟をする、なんて不毛な結果になるくらいなら、ビジネスを始める前にしっかりと「現実」を分析してみてください。そうすれば泣かなくてすむ人が増えるのではないでしょうか。

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