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国債の話

2015 - 08/09 [Sun] - 00:06

先日あるところで経済や財政について詳しい方と話をしていた時のこと。その方が「国債なんてものは返済しなくてもいい。投資をするほうも償還されるなんて期待していない。償還期間数十年の国債なんて世界中にいくらでもあるし、償還期間を定めていない永久債だって普通にある」というお話をしていました。

なので私は疑問に思って「じゃあ、そんな元本を返してくれないような債権なんか買う人がいるの?いないでしょ?」と尋ねると「いやいや、そんなことないよ。もちろん大きな視点に立てば『返済しない』ということであって、実際には投資家にはきちんと国債は償還するよ。要するに借りて、返して、ということを行っているだけなので全体としての総額はいつまでたっても変わらないし、国側としても元本を返済するつもりなんてないよ」というお話でした。

で、さらに別の人が「そんな、永久債だって発行している国もあるし、そんなところは元本なんて端から返済するつもりなんてないよ。だから国債について考える場合、あなたのように『元本が返済されるかどうか』が国債が購入される重要な要素と錯覚している理由のほうが興味深い」と言いました。

「錯覚」とまで言われると若干カチンと来ますが(笑)、いやいや、そんなもの私だって結果的に国債の発行総額が変わらないのであれば、別に国債の元本をすべて返済する必要なんてないと思っていますよ。それは企業経営においても、健全な額に収まっていれば借入金の総額を無理に減らす必要がないのと同じことです。事業に必要な資金は、上手に借入金を借り換えしながら調達していけばそれも有効な策だと思っています。

だから、私が彼らに尋ねたかったのは、そんな平時における国債の元本返済云々の話じゃないんですよ。問題は、財政が悪化した時にジャンジャン国債の発行額が増えていくことであって、その時にきちんと返してくれる見込みがあるかどうかという点は投資家から見れば重要な投資判断の要素になるんじゃないかと思っただけのことなんですよ。

だって彼らが言うように「国債の返済なんて投資家は端から期待してないし、返済されるかどうかが国債購入の理由になるなんて考える人なんていない」というのであれば、じゃあ、財政が悪化したら国債をジャンジャン発行して増やし続けていけば永久に問題は発生しない、ということになりますわね?だったら今のギリシャや、かつてのブラジル、アルゼンチンなんて国々は、なんでデフォルト状態に陥るんですか?国債を発行して資金を調達し続けることができるのであれば、国がデフォルトになることなんてそもそもありえないじゃないですか?

と尋ねると、彼らは急にだんまりを決め込みます(笑)。いや、結局国がデフォルト状態になるということは、誰も国債を買ってくれなくなるからデフォルトになるんじゃないですか。それしか理由はないでしょう?国債が返済できなくなるからギリシャはデフォルト状態になっているんでしょう?違いますか?だったら「国債が約束通りに償還されるかどうか?」は投資家にとっては大きな投資判断になるということなんじゃないですか?償還してもらえないギリシャ国債なんて誰も買わないから、ギリシャは国債を追加発行して資金調達できなくなったんじゃないんですか?

いや、私はもちろんそういう国家の財政策などについては素人ですから、適当に言ってるだけですよ。でも現実的にデフォルトになる国がいくつもある状況にもかかわらず、「国債を償還するかどうかが国債が購入される理由とはなりえない」と断言する自称「専門家」たちの説明がどうしても納得できないんですよね。だったらどこの国だってデフォルトになんかなるはずないじゃないですか。

で、そういう世の中の専門家たちは「ギリシャは通貨がユーロであることが問題なのであって、日本は独自通貨の円だから、財政が悪くなれば国債を発行し、その償還時期になればジャンジャン円を印刷して償還に充てれば痛くもかゆくもない。だから日本では国債発行が増えてもギリシャみたいなデフォルトになることはない」と言います。いや、でもそれは大前提として「日本の国債が国内の投資家に購入されていいる限り」という条件が付いているんですよね。

そりゃあ、国債が日本国内で引き受けられている限りにおいては、為替レートも含めて大きな問題は起きないでしょう。でも私が心配しているのはその先の話です。私たちの関与先さんの借金が増えていくのと同じ話です。いや、国債も借金も借りて返せているうちはいいんですよ。でも借入金の額がある一定の金額を超えてくるとお金が回せなくなるんですよ、必ずいつか。

国の場合においては、結局国内で国債が消化されていれば良いですが、国内で消化できる額を超えるようになる事態になれば、当然ですが、海外に引き受けをお願いしないといけなくなるでしょう?例えばアメリカとか、中国とかそんな国々に。もちろん、それでも償還することは可能ですよ、円を刷れば。でも海外相手に無尽蔵に円を発行して国債に償還に充てるようになってくれば、円の為替レートは当然落ちますよね?

そうなると、円建ての日本国債なんて海外の投資家は買うはずないですよね。だって購入した時の1億円と償還されるときの1億円はドルベースなどで換算すれば劇落ちしますからね。そんな最初から損することが分かっている債権を買うはずがありません。そうなると利息を高く設定するか、相手国の通貨建てで国債を発行するしか選択はないですよね?そうすると利払い時や外貨による償還時に円を刷って支払いに充てるとすれば、円建てで国債を発行していた時よりさらに多くの円が必要になってくるので、増刷する総額はさらに多くなります。

そうやって市場に出る円が加速して増えてくれば、加速して円の為替レートは急落するはずです。それがゆっくりと起きるのであればかつての日本のように輸出主導型の国に戻ることができるのですが、短期間でそのようなことになってしまうと輸入品の価格が急上昇してすべての物価が急速に値上がりすることになりますので、ハイパーインフレ発生の懸念が高まるわけです。ことがそこに至れば、もういくら円を刷ったって天文学的に円が下落していくわけですから、円は紙くずとなり、そして海外通貨建ての日本国債は返済することができなくなってデフォルトも成立、となるんじゃないでしょうか?それが一番私が心配していることです。

さきほど「ギリシャはユーロの国。日本は独自通貨だからいくら国債を発行してもデフォルトは起きない。」と公言する世の中の専門家の方たちのご意見を書きましたけれども、私が疑問に思うのは「じゃあなんでブラジルやアルゼンチンはデフォルトになったの?だってブラジルもアルゼンチンも独自通貨じゃない。」ということなんですよね。結局「専門家」の方たちがしたり顔で説明している内容って、自己矛盾だらけなんですよね、素人から見れば。突っ込みどころ満載なんですよ。

だから話を最初に戻せば、「国債なんて元本返済されることを前提に購入する投資家なんていない。そんなことが購入の判断になると思っているあんたみたいな人のほうが珍しい」と私に言い放った方に対して私が伺いたいのは、「じゃあ国債が増え続けても絶対にハイパーインフレは起きませんか?デフォルトも絶対に回避できるんですか?ブラジルやアルゼンチンみたいには絶対にならないと言い切れるの?言い切れるとしたら、なぜ?」ということなんですよ。

そんなもの、永久債だろうが、60年国債だろうが、それを購入する投資家は返済されることを大前提で物事を考えるはずですよ。返済されることを期待しないでお金を貸す人なんて世の中にいるはずないじゃないですか、どう考えたって。もしそんな人がいるとしても、それはお金を借りた相手によほどの信用があるからそういう契約条件が成立しているだけのことですよ。もしお金を返してくれるかどうかわからない貸付先の相手国だとすれば、国債を購入する投資家だって絶対に元本返済の可否を国債購入時に検討するはずですよ。

私の素人考えでいえば、専門家の方たちとは全く逆で、国債(特に引き受け先国通貨発行のもの)を購入する際には、将来元本がきっちりと返済されるかどうかは絶対的な購入の条件だと思いますよ。それがなかったら、最初は国際的なお付き合いで国債を引き受けてくれるとしても、やがて引き受けきれなくなって資金を貸してくれなくなっちゃうんじゃないですか?通貨の条件が違いこそすれ、それが今のギリシャの状況だと思いますし、かつてのブラジルやアルゼンチンはそうやってデフォルトになったんじゃないんでしょうか?

国債の償還とか通貨のレートって、結局その国の信用そのものじゃないですか。国際間のあらゆる関係は二国間や多国間における「相対性」によって決まるところが大きいので、もちろん国債の償還の可否だけがデフォルトやハイパーインフレの原因になるわけではないとも思いますが、しかしその「相対性」の中において一国だけが急速にバランスが崩れてしまうことだってあるわけで、それが今のギリシャであり、かつてのブラジル、アルゼンチンだったと思うのです。

いつ日本がそうなりかねないか、そんなもの誰にもわかるはずありません。国債が増え続けていく限りにおいては、そのリスクも当然高まるわけで、「国債が返済されるかどうかなど、国債を購入する際の投資判断にはなりえない」と言い切った方たちには、是非とも日本が絶対にギリシャ、ブラジル、アルゼンチンにならない理由があるのだとすれば、その理由をご教授いただきたいところですね。だんまりを決め込むんじゃなくて(笑)。

ブラジルやアルゼンチンのような資源に恵まれていない日本が、ひとたびデフォルトやハイパーインフレを起こせばどれほど国内が大変なことになるか、それは下手をすればブラジルやアルゼンチンが失ったもの以上のダメージを日本に与える恐れはないのでしょうか??ま、しょせん素人の戯言だと専門の方々は一笑に付されるのだとは思いますが・・(笑)。

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