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一生懸命やってるのにうまくいかない

2015 - 07/07 [Tue] - 00:20

奈良県で小学校6年生の女児が誘拐された事件、無事女児も見つかり、犯人も捕まって一安心です。ただ、この逮捕された犯人、こんなことを供述しているようです。

奈良女児不明 「一生懸命やっているのに受け入れてもらえない」容疑者、短期間に勤務先を転々

今の若者、というか私達もそうだったと思いますが、若いころってこの犯人のように思うことが一度ならずありますよね?自分は一生懸命頑張って仕事をしているつもりなんだけれども、周りの人や上司からどうも評価されない、今ひとつ周りの人達と噛み合わない。そういう理不尽さや不満、不公平感を若い頃はついつい感じがちになるものです。

そういう気持ちになってしまうことは誰でもあることなのでわからないことはないですが、だからといって誘拐してもよいわけではありません。この犯人に対する同情や酌量の余地はないですね。

で、この犯人が職場の上司などに漏らしていた「一生懸命やっているのに受け入れてもらえない」というセリフですが、空回りして悩んだり不満を持っている人たちに対してひとつ問いかけたいことは、「『一生懸命やってる』と君は言うけれども、それは誰のために『一生懸命』やってるの?」ということですね。

こうやって悩んだり、評価に不満を持っている人というのは、きっと「自分のため」に一生懸命になっていると思うんですよね。と、いうか、自分自身では一生懸命頑張っている「つもり」でいる、と言ったほうが良いのかもしれません。

もしそう思っているのあれば、まずそこが大間違いなんですよね。仕事って、自分のために一生懸命やったって、実は全然意味ないんですよね。仕事って「他人のため」に行うものなんです。だから一生懸命仕事やるのであれば、「他人から見て一生懸命」じゃないと何の意味もないんですよね。

だって考えても見て下さい。仕事って他人のために一生懸命頑張って、いい仕事を行うからこそお金がもらえるわけじゃないですか。これはどんな仕事でもそうです。サラリーマンだって、対外的には自社の商品やサービスを購入してくれるお客さんのために一生懸命いい仕事をするからお客さんがお金を払ってくれるわけですし、社内的には上司や同僚から見ていい仕事を行ってくれる人が良い給料がもらえるわけじゃないですか。

自分だけが一生懸命やってるつもりになってる仕事なんて、そんなの仕事をやってるうちに入らないんですよね、残念ながら。だって自分で「ああ、一生懸命働いた」と思って自己満足したって、誰も自分に一円もくれないでしょ?自分で自分にお金払うわけにもいかないし(笑)。

そうじゃなくて、他人から評価してもらえる仕事、他人から「ああ、一生懸命頑張ってくれてるね、ありがとう」と思ってもらえる仕事をして、ようやくお金がもらえるものなんですよね。そこを勘違いしちゃうと、いつまで経っても、そしていくら一生懸命頑張っているつもりでも、まったく評価はしてもらえません。そういうのを「空回り」とか「勘違い」とか「自意識過剰」っていうんですよね。

こういう方たちは、まず「誰のために仕事をしているのか」「何のために仕事をするのか」という目的がそもそもわかっていないんですよね。若い人というのはどうしても「自己実現のため」とか「自分がやりたいことをしたい」、「自分を活かせる仕事をしたい」とかいいますし、そうやって若い方をけしかける大人も少なくありません。確かにそういう仕事ができれば最高だろうと思いますが、残念ながら、世の中はそんなに甘やかしてはくれません。

だって、さっきも書きましたけれども、仕事をして給料をもらう、ということはあなた自身「プロ」ということです。「プロ」ってことは、あなたが仕事をした内容や結果をもって、あなた以外の他人からお金をいただく、ってことなんです。じゃあ、誰のために働くんですか?そりゃあ、お金をくれる「誰か」のために働くんでしょう?

それはプロ野球選手だって、プロの歌手だって一緒じゃないですか。「私はプロです」って言ったって、そのプレーを見たり演奏を聞いた人たちが楽しんで感動してお金を払ってくれるようなプレーや演奏をしなかったら、そりゃ全然稼げませんよね。口だけで「私はプロ」と言ったって素人に毛が生えた程度しかお金もらえません。

もちろんそういう人たちでもプロスポーツ選手やプロ歌手になれるほどですから、素人よりは全然うまいはずです。でもお金が稼げるほどじゃないんですよね。他人がその人達のプレーや演奏を見聞きしてもお金を払ってくれるレベルじゃないんですよね。

つまり、彼ら自身は「プロ」「上手い」という自覚を持って、その人達自身としては一生懸命やってるつもりなんですけど、他人から見て「一生懸命」やってるレベルじゃないからなんです。自分で「上手い!」と思ってるだけじゃ、誰もお金なんか払ってくれないんですよね。他人から見て「上手い!この人にはお金を払って見るだけの価値がある!」と思ってもらって初めてお金が稼げるわけじゃないですか。それはサラリーマンでも、経営者でも、フリーランスでも、自営業者でも、もちろん私達自由業も一緒なんです。

大切なことは、他人から、もっと言えばお金を払ってくれる人から見て一生懸命やってるかどうかが大切なんです。その人達に「一生懸命やってるね」と言ってもらえない仕事なんて、全然「一生懸命じゃない」ってことです。そこを人生の早いうちからわからなければタダの困ったちゃんになってしまいます。

40歳や50歳になってもまだ「なんで俺は一生懸命やってるのに誰も評価してくれないんだろう。誰か一人くらい俺の一生懸命さを評価してくれる人がいてもいいのに!」なんて不満を持っているとしたら、そりゃイタすぎます。「一生懸命」という意味は、仕事においてはそういう意味なんです。

ですから、今回の誘拐事件を起こした犯人についても、そりゃあ本人はテンパッて、一生懸命からだ使って、気つかって働いたつもりなのでしょうけど、残念ながら周りの人から見たら、ただバタバタして全然期待通りに働いてくれていなかっただけなんでしょうね。だから自分の意識とまるで正反対の評価しかしてもらえなかったのでしょう。もうそれは、残念な人、としか言いようがないです。

まだ若い方たちにぜひともお伝えしたいことは、仕事は自分のためにやるものじゃない、ってことですね。仕事は他の誰かのためにやることなんです。そしてその他の誰かを喜ばせたり、その誰かに感謝してもらってこそ、ようやく「一生懸命仕事をしている」ということになるということなんです。

若い頃は世間知らずでどうしても自意識過剰になりがちなので、若い人が「自分のため」「自己実現のため」「自分の好きな仕事」「自分がやりたい仕事」などと「自分、自分」と言いたくなる気持ちもよくわかります。しかし、それは単なる自意識過剰なだけなんです。あなた以外の人から見れば、あなたが「自分」のために働いているかどうかなんか関係ないし、そんなの実は何の評価もしていません。「ああ、君は『自分のため』に一生懸命働いているねぇ」なんて評価してくれる上司や同僚、そしてお客さんは世の中には一人もいません。本当にタダの一人もいません。

周りの人はあなたが、「周りの人」や「職場」や「お客さん」のために働いてくれているかどうかを見てあなたを評価しているんです。はっきり言って、そこしか見ていません。若い方たちには、ぜひともそこは勘違いしないようにして日々のお仕事を頑張ってほしいと願う限りですね。この大事なポイントさえ理解して、実践することができれば、あなたの「一生懸命」は必ず多くの人から高く評価されるはずです。

誰のために「一生懸命」働くのか、ぜひそこだけは絶対に間違えないで仕事に励んで下さい。

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