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マイナンバー、やる?

2015 - 07/04 [Sat] - 14:56

マイナンバー制度、導入まで半年を切ってきたからでしょうか、少しずつですが慌ただしくなってきているように感じます。でも、正直言って、個人的にはとてもモヤモヤした気分。それは以前から書いていますように、本来この制度は世の中の不正をなくし(「減らし」ではない!)公正・公平な社会保障制度と税制の実現を目的としているはずなのに、全然甘々な導入状況だからです。

昨日もうちの事務所のお客さんと話をしていると、どこかの業者さんがインターネットのセキュリティを強化しませんか?と月額2万円の機器の営業にやってきたのだとか。なんでも「個人情報が一件でも外部に流出したら会社の社会的信用はなくなります。大変なことですよ!」と脅してきたのだとか(笑)。

なので、私も「ああ、そういう営業、来ます、来ます。うちにも来ましたよ」と応え、「で、いま社員さんの個人情報ってどうやって管理してるんですか?」と尋ねますと、「ああ、いまはこうやって管理してるだけ」と紙ファイルを指さしながらお客さんは答えます。

なので、「なんだぁ、じゃあパソコンのデータとして個人情報を管理してないんだったら、その紙ファイルを鍵のかかる書棚に入れて社長だけがそのファイルを見れるように管理しといたらそれでいいじゃないですか。そんな高い機械買わなくてもいいんじゃないですか?」と答えておきました。

まったくね、マイナンバー導入によって、それを商売に絡めようとする人たちがいろいろと動いていますよね。

それにしても、マイナンバーについては以前より「大変ですよ」とこのブログに書いてきましたが、実際問題として大変ですよね。言ってみれば、お上が勝手に制度を使って私達民間事業者がそこに協力を要請されているだけなのに、「特定個人情報が一件でも漏れたら大問題!」みたいな脅しをかけられて、「だったら、うちはやめますわ。そんな責任取れるお金も人材もいないから」と言いたいところですよねぇ?

お上が各企業のセキュリティ対策を行うための援助をしてくれるのであればまだしも、そんなことはなにもしないのに「責任だけ取れ」と言われてもねぇ。大体、マイナンバーをやろうとしている大元の年金事務所自体が120万件の情報流出があったくらいなのに、その責任を問われているのかどうかもわからない状況において、民間にだけ「責任取れ」なんて、話としておかしいでしょ。

そこまで言うのなら、セキュリティ万全のシステムを構築して、それを無償配布してから民間に協力依頼してくださいよ。なんで民間がセキュリティシステムのために金を出して、その上外部流出の際の責任まで負わなきゃいけないんですか。マイナンバー制度に協力するか、しないか、が任意であるのならまだわかりますけど、いずれ義務になるんでしょう?義務にするのなら、なんで民間がコストと責任を負わなきゃいけないんですか。

わけわかんない。いえ、私は元々はマイナンバー制度導入に賛成派でしたよ。「この制度導入によって、税金や社会保険の保険料負担や給付の面でいまよりずっと公平になるのなら悪くない」と思っていましたけど、実際導入半年前になって耳にする情報の内容があまりにヒドすぎます。金融機関などは任意導入、しかも任意導入が2018年から、義務化は2021年とのこと。

と、いうことは、2021年までは個人資産の詳細はまったく把握されないことと等しいわけですから、そんなもの、私達税務に係る人間だって、2021年まで正直言って協力したくないです。2021年までは任意で行きたいですね。なんでずるいことをしている納税者や社会保障の受給者たちの財産把握すら出来てもいない状況の中で、税務申告関係だけがマイナンバー制度に従わなければならないのでしょうか?

私個人としては、マイナンバー制度でまず導入すべき最優先順位は銀行、証券会社、保険会社などの金融機関だと思っていました。そして、その次が年末調整時点における個人の収入額を市区町村と税務署に報告する部分だと思っていました。我々税理士や企業の人事担当者が協力すれば、はっきり言って後者はすぐに出来ます。むしろ今までこういうシステムを作っていなかったほうが不思議で仕方ないくらい、いままでが杜撰すぎました。

しかし前者の金融機関のマイナンバー紐付けが2021年からだなんて、もうずっこけますよ(笑)。まず、なにをさておいてもそっちでしょうに。そこをやらなかったら、マイナンバーなんか導入したって片手落ちも甚だしいです。もし2021年導入を早めることができないのであれば、2016年から以降の年金や生活保護の不正受給、金融資産の税務申告漏れなどが2021年以降の金融機関口座等へのマイナンバー付番によって発覚した場合には、2016年までさかのぼって罰則を課す、と通知しておいて欲しいですね。

それならば、まだ納得します。それをしないのなら、結局2016年にマイナンバーを導入したって、悪いことをする奴は2021年までずるいことをやりたい放題やるわけですからね。マイナンバー制度のそもそもの導入目的が「ずるいことをする奴らの撲滅」にあるのに、マイナンバー制度導入後もまる5年間悪いことが相変わらずできるというのは絶対に看過できません。

そうですね、とにかくマイナンバー制度を実効性のある制度にしていくためには、罰則規定を設けるしかないですよ。それも「過去にさかのぼって罰則適用」ですよ。それしなかったら、誰もマイナンバーなんて導入しませんよ、ほんとに。お上がその姿勢でマイナンバーを導入してくれるのであれば、我々だって日常の税理士業務でマイナンバー導入を行いやすいじゃないですか。

だって「いやぁ、もしマイナンバーを今すぐ申告などに使わなくてトクできてると思っても、後でバレたら2016年までさかのぼって罰則受けますよ。だったらいまマイナンバーを適用して処理を行っても一緒じゃないですか。僕らもそのほうが助かりますから、そうしましょうよ」って言えますやんか。

そうですよ、そうして下さい。とりあえず2016年のマイナンバー導入以降に発覚して不正行為については、何年経っても2016年までさかのぼって罰則を課せることにして下さい。それなら、私来年からのマイナンバーに協力しますし、渋るお客さんがいても説得しますわ(笑)。

いや、そういうことなんですよ、そういう詰めがめちゃくちゃ甘いじゃないですか。甘いのに制度の一部だけ来年から走らせようとしているんでしょう?そんなのダメですよ、全然。お話になりませんよ。完全に泥縄の世界じゃないですか。泥棒捕まえるのなら、まず縄を用意しておいてから捕まえに行ってくださいよ。

とにかく、なんでこんなに社会保険が絡む制度は抜け穴ばかり、詰めが甘いことばかりやるんでしょうか。お願いですからその辺りをしっかりと詰めなおして、もっと国民全員が背筋を伸ばさざるをえないような制度に整備しなおしてもらえませんかね。ズルをしている連中を放置したままでこの制度が走りだすことだけは、絶対に反対します。それは善良な納税者が不利益を被らないためにも絶対に反対したいです。

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