税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





  税理士もりりのひとりごとのナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> 経営・ビジネス > シャープが減資で中小企業に  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シャープが減資で中小企業に

2015 - 05/10 [Sun] - 22:08

経営再建中のシャープが大幅な減資を行って資本金を1億円とし、税制上の「中小企業」になるとニュースで報じられています。

<シャープ>「出直し」躍起 中小企業化、資本金で累損一掃

シャープには少しばかり思い入れがあることは以前のブログにも書いたのですが、しかし、資本金1億円にまで減資とは・・。まあ正直いって、どういうテクニックを使って減資を行うのか、詳しいことはわかりませんし、私のような小規模事業者の経営と税務にしかタッチしたことがない税理士にはさっぱりわからない部分もあります。

記事だけ読んでおりますと、「15年3月決算での累積損失が2000億円超、1億円への減資を行い、更に主力行からの債務2000億円に対してDESを行う。累積損失を処理した残りも剰余金(資本剰余金か?)に置いておき、16年3月期に1000億円超の赤字になっても、この剰余金を補填することで再び累積損失に陥らないようにする」・・・のだそうです。

まあ、会計上はそれでよいのでしょうけど、税務上はどうなるんでしょうかね?もう最近の資本の会計処理や税務処理についてはチンプンカンプンなところもありますので、よくわかんないんですけど、私達が勉強した頃であれば、株主資本と利益剰余金をまぜこぜに処理するなんて「しちゃダメ」って習った記憶もあるんですけど、今はどうなんでしょうかね?よくわかんないです。

まあ何にしても記事を読む限りにおいては、会計上の振替処理だけやっているような感じもしないでもなく、そんな上辺だけ取り繕うような会計処理を行って、果たして本当に経営が改善されるのだろうか?という疑問を感じざるを得ません。DESを行なうことによって、2千億円の借入金を返済しないですむことは大きいと思います。でも結局のところ、経営上の効果があるのはそこだけであって、「減資した部分を使って損失を補填」つったって、結局は例えば、

「△200の利益剰余金、+100の資本金、差引△100の資本の部」を
「△101の利益剰余金、+1の資本金、差引△100の資本の部」にする


だけじゃないのかなぁ、なんて思っちゃったりもするわけです。そりゃ表面上の累積損失は減るんでしょうけど、別に資本の部の総額が変わるわけでもないんで、そんなの別にしてもしなくても一緒じゃないの?とか思っちゃうんです、素人から見ますと。そんな振替処理よりも、本当に効果があるのはDESによる有利子債務圧縮ですよねぇ?ちがうのかな。だったらDESだけすればいいのに、って気もします。

まあそりゃあ賢い公認会計士さんや弁護士さんが経営再建に際してはあらゆる面から検討しているはずですから、ここまで大胆なことをするメリットというのはあるはずなのだと思います。DESを行って少々繰越損失を減少させたって、資本の部の見栄えがあまりに悪いので、資本金を繰越損失に補填する減資を行うことで、資本の部に表示される繰越損失額を少しでも減らしたい、という意図があるのかもしれません。実質的な効果はないのかもしれませんけれども。

ごめんなさい、頓珍漢なことを書いてしまったかもしれないので、この点についてはこのへんでやめておきますが、そんなことよりも、「そこまでして、シャープは何がしたいの?何を目指してるの?」というのが全然わからないんです。実質・名目の違いはあれ、資本金の大きさって、ある意味会社のプライドのようなものじゃないですか。それも上場企業にとってはなおさら。

記事では「1億円の資本金にすることによって、中小企業と同じ税務上のメリットも受けられる」なんて書いてますけど、そこに書いてあることがすべてホントかどうかは別として、上場している大企業が「こんな恥ずかしいこと」をしてまで生き残りを模索している、っていう状況はどうなんでしょうか??税優遇の効果は「年数億円程度」なのだそうですが、「シャープが大企業の名を捨ててまで出直す姿勢を市場に示す意味合いのほうが強い」と記事には書かれていますが、どうなんでしょうかねぇ。

年数億円の効果しかないのなら、人を何十人か切ればすぐに同等の効果は得られるし、役員を減らして役員報酬をカットすれば同じくらいのキャッシュ効果はすぐに得られるでしょう。だから本来的に言えば、これだけの規模の商売を行っている企業が1億円に減資する意味というのは将来利益が出るようになった頃の繰越欠損金の処理の問題のほうが大きいかもしれませんね。

まあいずれにしてもよくわかりません、賢い方がなさることは。そんな小手先の貸借対照表上の化粧をしようと、DESを行おうと、結局はこれから先キャッシュを伴った利益をあげることができるのかどうかがポイントなのは間違いありません。それができなければ三洋と同じように会社はバラバラに分解されて他所の会社に吸収されてしまうのがオチでしょう。

もしかすると、もうどこかに吸収されることを前提として今回の大幅減資が行われていたりして・・。可能性はゼロじゃないかもしれませんよ?減資を行うことは、その吸収を行う会社からの要請だったりして、ねぇ?

関連記事

トラックバック

http://moriri12345.blog13.fc2.com/tb.php/2359-766e6566

 | HOME | 






プロフィール

もりり

Author:もりり
当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。