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それぞれの国には、それぞれの価値観がある

2015 - 02/08 [Sun] - 18:37

先日ウチの事務所に海外の女性の人権を高めていこうという、とあるNGO法人から封書が送られてきていました。同封されていたパンフレット内容を読んでいますと、「女の子だから、10代で結婚させられる。学校に行かせてもらえない。暴力を振るわれる…(中略)この世界の間違いを、まずは知ってください…」といった文言が書かれています。

要するに発展途上国、後進国などにおける女性の差別や、人権のなさを先進国の人たちに訴えて、募金を募ってそのような国々の若い女性たちに教育を施し、早すぎる結婚を減らし、女性の収入を増やそうと取り組まれておられる団体のようです。

その取り組んでおられる活動の内容については素晴らしいことだと思いますし、立派な取り組みをなさっておられるとは思うのですが、私は、個人的には国境を超えて思想や文化を啓蒙していこうという活動については、正直言ってあまり好きではありません。良い活動であるか、悪い活動であるかは、全く別として、「他国の人たちを啓蒙し支援する」という活動そのものに疑問を感じているからです。

確かに女性の権利を高めて、彼女たちがより幸せに暮らせるように支援していこうとなさっている活動は、本当に立派なことだと思います。しかし、それはしょせんそのような支援を行おうとする側から見た価値観であって、その価値観を他国に押し付けることについて疑問を感じるのです。例えは悪いかもしれませんけれども、グリーンピースなどの活動家が日本にやってきて「イルカやクジラはカワイイのだから、殺さず、虐待せず、そして食べたりしないで欲しい」と彼らの価値観と善悪の判断に基づいて日本の漁民や政府の調査捕鯨船に対して攻撃を行ってくるのと同じニオイを感じるのです。

ものごとの良い悪いは別にして、どちらもその団体の価値観に基づいて、価値観の違う国や地域において彼らの価値観を押し付けようとしていることは同じなのです。どんなに遅れた国であったとしても、その国にはその国なりの価値観というものがあり、善悪の基準というものがあり、そして当然ですが、男女の存在に関する価値観というものもあるわけです。それを外国からやってきた人たちに「その価値観は違う。もっと女性には幸せに生きる権利があるはずだ!」とけしかけられてその国の価値観を変えろ、と迫られるわけです。

そりゃあ、確かに女性の地位向上や権利の確立は大切なことだと思います。過去の日本の歴史を振り返っても女性が地位を向上できたことにより成し遂げられた「幸せ」はたくさんあると思います。しかしそれは外国から押し付けられたものでも、外国からけしかけられたわけでもないと思います。あくまで日本の国民が、自分たち自身で納得しながら社会を変えてきた地道な努力の成果だと思います。

結局のところ、その国の価値観というのは、その国に生きている人たちが自分たちの事情に合わせて醸成していくべきものではないかと私は思うんですよね。何人たりとも、決して外から価値観を押し付けられるものでもなく、強制されることもないことを願いたいのです。それは、クジラの件と同じで、私達自身も外国の価値観を押し付けられ、そしてそれに無理やり従わされるのが嫌だからです。

繰り返しますが、確かにこの団体が行っておられる活動はとても大切なことだと思うし、立派なことだと思います。しかし、外国で生活を行っている人の「幸せ」について、部外者が口を挟むべきではないのではないかとどうしても私は思ってしまいます。外から見て「そんな女性の生活状況は、到底幸せなものとは思えない。許せない!」と思うことだったとしても、その状況を幸せと思うか思わないかはその国に生きている国民、もっと言えばその国の女性たちが判断すべきこと。外国人がとやかく口を挟むべきことではありませんし、外国人の価値観でその国の女性の幸せ・不幸せを判断すべきではありません。

自国の女性の権利や経済的に恵まれていない人たちの支援を行うのであれば、それは自由になにをなさっても良いと思います。私もそのことについてはなにも口を挟むつもりはありません。しかし、外国で暮らしている人たちの生活について改善を求める活動を行うことは、申し訳ありませんが、それは間違っていると私は思っています。それは余計なお世話ですし、第一私達が外国に暮らしている人たちから私達の生活を批判されたり非難されたりされたくないからです。「そんなこと、ほっといてくれ!」と言いたい気分になるからです。

世界にはいろんな価値観があってもいいし、それについて「先進国」の人たちがとやかく文句を言うのは違うのではないかと思います。たとえそれが隣国である中国や北朝鮮の問題であったとしても、そういう価値観を含めて中国や北朝鮮のアイデンティティを成立させているものですから、たとえそれが私達からみて理不尽なものに思えたとしても、私は中国や北朝鮮の人権や生活の価値観について「間違っている」とか「直さなければならない」と思うことはないですねぇ…。

だってそれがその国の文化なのだし、価値観そのものがその国の主権そのものと言っても過言ではないからです。それは外国の第三者がとやかく文句や意見を言うべきことではないと考えますね。それを変えることが許されるのはその国に暮らす国民自身であるべきです。それがその国と国民に与えられている「主権」だと思いますね。

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