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税理士試験の心構えについて

2007 - 08/21 [Tue] - 11:02

 税理士試験も終わりましたね。今年の問題についてはまったくと言っていいほど内容を知らないのですが、事務所の受験生が「相続税の理論、訳分かりませんでした。ダメですぅ。」と泣きを入れながら問題を見せてくれたので目を通してみました。なるほど確かに一問目は抽象的な問い方で何を書いてよいのかわかりにくい問題なのかも知れません。でもこういう問題が本当はいい問題なのです。

 パッと問題を見てパッと答えが書けるような問題だったら覚えた者勝ちですし、そんな問題では本当に税法理論を理解しているのかどうかが分かりません。だから一見何を書いたら分からないような問題の方が試験委員から見て受験生の理解度を見るには良いのです。

 問題を見ながら「じゃあ、これと、あれと、それとあっちくらいを書いたらいいんじゃないの?」と指摘すると、「もりりさん、よくパッパッと出てきますねぇ。」と現役受験生に誉められちゃいました(プチ自慢?笑)。実際の模範解答を見ていないので細々とした部分では正しくない答えなのかも知れませんが、でも税法の理論解答なんてそんなもんでいいんです。

 以前に税理士試験の理論に関するブログにも書きましたが、本試験の理論なんて大アピール合戦なのです。はっきり言って少々間違っていたとしても、自分が思いつく限りの知識で正しそうなものを可能な限り書き連ねるのです。「あ、これ間違っているかも。どうしよう、少し書いちゃった。どうやって書き直したらいいんだろ。」なんて本番の試験で悩んじゃダメです。

 書き始めたらとりあえず最後まで書いちゃう。明らかに間違った解答は消すか、短くまとめて終わらせる。正しそうだな、と思う内容は書けるだけ書く。しかし書きすぎると今年の相続税の問題のような理論だと他の答えが書けなくなる恐れがあるので、適当に内容をはしょって次々と大まかな内容を書き連ねる。そしてもし時間が余った場合に書きたいことが後で書き加えられるように段落と段落の間は何行か前もって間をあけておく。

 こんな感じでいいと思いますよ。とにかく「知っていることを書けるだけ書く。100%正しい答えをあの短時間で書くことは不可能。」と割り切って思いっきりぶつかっていくのが勝因だと思います。自分のことを書くと自慢話になってしまいますが、でも本当に私は大した受験生ではなかったです。成績は本当に平均程度でしたから。

 ただ思いきりと度胸だけはよかった、勝因はそれだけだと自分でも思っています(笑)。税法に関して言えば最後の相続だけが2回受験で他の法人、消費は幸い一回合格でしたが、これらの理論問題はどれも変な応用問題が含まれていました。

 最初にも書きましたが、結局私が合格できたのは理論問題が変な問題だったからなのです。ストレートに理論サブノート通りに答えを書けるような問題であれば、まじめに理論を覚えた受験生に太刀打ちできるわけないのです。私のように最短距離で逆転合格を狙っているような連中の勝機は「難問、奇問」にこそあるわけです。これをいかに料理するか、そこにチャンスがあるのです。幸い私はそういう意味で大変星巡りが良かったわけです。

 今でも覚えていますが、法人税は「リース取り戻し税額(だったと思う)」に関する理論が、消費税は複数の事例ごとにどのような適用があるか、といった当時の奇問だったのです。きっと当時の受験生で「リース取り戻し税額」に関する理論が書けた人はまずいなかったと思いますが、ところが私の場合はたまたま専門学校の先生が計算の応用問題でリース取り戻し税額に関する説明をしてくれたものですから、その計算の知識を自分が思いつくまま作文して書き殴りました。

 しかしアホなことに、そこで時間を予想以上に使って時間配分を誤ってしまったせいで、計算問題は税額計算まで行くことができませんでした。そのため試験後「ヤバイ、また来年も法人受験か・・。こんなしんどいこともう一年しなきゃいけないのか。」とかなりへこみました。

 そのあとの消費税がめちゃくちゃ簡単な計算と私の得意な理論の変問のおかげで、最後は時間が余っちゃってかなり気分が戻りました。結果はどちらも合格、嬉しい限りでした。法人が計算がメタメタだったにもかかわらず合格できたのは、あの誰も書けないリースの理論を書いた私に試験委員がボーナスをくれたからだと今でも真剣に思っています。

 そして極めつけは財表の試験。まあ法人税を片づけた後だったので自分自身でもこれは楽勝、と手ごたえは持っていましたが、しかし本試験には面食らいました。まったく授業でやっていない税効果会計が計算問題で初登場の年だったんですね。

 幸い私は法人税を前年にやっていたので適当に答えを埋めましたが、問題を見た瞬間に「アホか、こんな問題誰が解けんねん。」と思わず笑ってしまいました。が、こんな難しい問題こそ私のために吹く神風(笑)。なんでもいいから書いた者勝ちです。ゴチャゴチャ言わずにひたすら書きゃあいいのです。

 訊くところによれば、会場ではこの試験が終わった後で泣き崩れる女性もおられたとか。そりゃそうやな、と私も納得しましたが、でもそれでもやるべきことは自分ができる範囲で勝つための解答をいかに書くか、これだけです。どんな状況でも自分が勝つための答えを解答用紙に書いてベストを尽くす、これが大切です。

 この年の専門学校の自己採点による財表の合格確定ラインは確か30点程度(もちろん100点満点で)、私自身の自己採点は確か40点半ばくらいだったと思います。でも絶対点数がいくらであっても、合格ラインがどのレベルであっても、要は試験は最後に勝ちゃあいいわけです。その割り切りは大切だと思います。

 まあつまりですね、自分の実力はトップクラスではない、という自覚がある受験生が早く合格するためには一か八かの大勝負を本番で仕掛ける、これだけですよ。他には何もありません。たとえ難問奇問じゃなくても不思議なことに自分より成績の良い方々が勝手に緊張してくれるおかげで、我々のような2番手連中に合格が転がり込んで来るんですね(笑)。

 本当に本試験は不思議なもので、こればかりはやってみなければ分かりませんし、私自身は本試験が大好きでした。もちろん勉強は苦しいとしかいいようがなかったですが、しかし普通に模擬試験とかやったって全然成績が良くなくって私は悔しいだけなんですもの(笑)。「自分が逆転勝利を収められるのは本試験だけ、その年一回のチャンスをオレは絶対ものにしてみせる」、この気持ちだけが自分の支えでした。

 だから何回も同じことを書きますが、絶対に気持ちで負けないで下さい。どんな手強いライバルがいたり、難しい勉強内容だったとしても、「最後は必ずオレが勝つ!」という気持ちだけは必ず持ち続けて下さい。これを持っている人が試験では絶対に勝ちます。成績の悪い当時三十歳過ぎだった私が実際にトントンと合格したんですから、これは証明済みです。本当に「頭の良し悪し」じゃありません。

 また試験ごとは信じる人、素直な人が絶対的に早く合格します。もし合格できずに悩んでいる方がいれば、一年だけでもいいですから私の言うことを素直に信じてやってみて下さい。その時私の言うことと学校の先生と自分自身を絶対に疑わないで下さい。そうすれば自分自身が変わっていくことや実際に結果を手にすることで「信じること、素直であること」の大切さが必ず分かってもらえるはずです。
 
 がんばりましょう。自分を信じたあなたには必ずいいことが待っています。

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