税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





  税理士もりりのひとりごとのナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> 税理士 > 超難関資格、報酬価格破壊で食えない  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

超難関資格、報酬価格破壊で食えない

2014 - 12/07 [Sun] - 02:41

ネットで税理士に関するこんな記事を見つけました。

超難関資格、報酬価格破壊で食えない…激安料金の罠、高額追加料金やバイトに丸投げ

まあ、私自身はこの業界に入ってきた時から「これからの税理士業界は競争が激しくなって、今までみたいにいい加減な仕事で適当にやっていてもがっぽり稼げるようなことはもうない」と思ってやってきましたのでそれほど驚くことではないのですが、改めてこうやって記事にされますと「これからの税理士業界は大丈夫かなぁ」と不安に思われる方も少なくないでしょうね。

事実、税理士試験の受験生の数は年々減ってきているようです。これからの税理士業界が厳しくなるということを、税理士よりも受験生の方が如実に感じ取っているのかもしれませんね。今税理士としてがんばっておられる方は、勢いや惰性でなんとかなる部分があるかもしれませんが、今から税理士を目指そうかどうしようかと考えている人達から見れば、税理士業界の将来について既存の税理士以上にシビアに考えるのは当たり前なのかもしれません。

法人や個人事業主の顧問契約に関する業務は、基本的に減る方向に行かざるをえないでしょうね。もちろん需要が完全にゼロになってしまうことはないと思いますが、世の中で税理士でなければできない仕事の絶対量が減ってきているのが間違いない以上、7万人とも言われている税理士全員が稼げる状況にあり続けることはどう考えても無理でしょうね。もしそこそこ儲かる事業として税理士業を存続させるためには税理士の数は絶対に減らさなければならないでしょう。

記事にもありますように、来年からの相続税基礎控除の引き下げによって相続税特需が起きて税理士需要が増えると思っている税理士さんたちも世の中には多いようですね。何しろ既存の税理士から見たら、相続税申告という仕事は「儲かる仕事」というイメージが強いので、申告件数が1.6倍になるとも言われている中、「来年からの基礎控除引き下げは願ってもないビジネスチャンス!」と思っている税理士さんも少なくないでしょうね。

でも、何度もこのブログに書きましたように、今までの調子で来年からの相続税業務が儲かる仕事だと思っていたら、それは大きな間違いだと思いますね。その理由は、基礎控除が引き下げられるということは、それほど手持ち財産のない方まで申告の対象になってくる、ということを意味するからです。だったら今までみたいなぼったくりバーのような相続税報酬がその人達からもらえるわけがないのです。

来年になって蓋を開けてみればすぐに実感できると思いますが、税理士に相続税の申告相談に来る方たちは税理士報酬に対してシビアだと思いますよ。ちょっとでも高いと感じたら、すぐネットで調べるでしょうね。あるいは複数の税理士に相談に行って相見積を取る方も多いでしょうね。いや、立場が逆で私達が申告を依頼する方だったら、当然そうするでしょう?

ですから、来年から相続税の申告件数が増えると言っても、増えた納税義務者に関して言えば大して儲かることはないと思います。それより私達にとって魅力的な顧客といえるのは、遺産相続2億~3億円以上の方々で、そういった方々の数は基礎控除額が増えようが減ろうが、結局は数は変わらないと思います。

そして記事にも書いてあるように、それなりに税額が発生する納税者に関して言えば、相続税の申告書を作る税理士によって平気で1千万円くらいの税額の差は出てきます。普段から相続税申告に慣れている税理士であればよいのですが、そうでなければ相続税の申告業務というのは「いかにして税額を減らすための特例や裏ワザ、知恵を使うことができるか?」というところが問われますので、ちょっと噛じったから誰でも最低税額の申告書を作れるというものではないのです。

いままで相続税を申告したこともないような税理士さんも虎視眈々と来年からの改正をビジネスチャンスとして狙っているように伺いますが、それは同業者から見ても結構恐ろしい話なんですよね。安値でお客をかき集めたものの、めちゃくちゃな税額計算を行って顧客に大損させた、なんて事例もたくさん出てくるでしょうからね。「初めて相続税申告を行う税理士向けのセミナー」なんてのも開かれているみたいですから、おっかなくて仕方ないですよ(笑)。

ですから、相続税の申告を税理士に依頼される方は、できれば知り合いや信用できるところから紹介してもらえる税理士にまず相談し、そういう方がいなければできるだけ多くの税理士に相談した上で依頼することをオススメしますね。そして、その税理士さんがこれまでどんな相続申告を経験し、どんなエピソードがあったのかいろいろ訊いてみてください。経験がある方なら「あんなこともあった、こんなこともあったので、あなたの場合も十分な注意が必要なんです」と話してくれるでしょうが、経験のない税理士なら急に口ごもるか一般論だけを調子よく話すでしょうね。それで見極めてみてください。

それとこの記事に書いているように、報酬が以前より安くなってしまった状況の中「薄利多売で客を集め、回らない仕事を安い時給のアルバイトに丸投げして、いい加減に終わらせる」という税理士もいるようですが、そんなのは本当に最悪のケースですね。そうやって自分の首を締めるだけなら勝手にやりゃいいですが、その税理士がそんなことをするおかげで他の税理士まで評判を落とすことにつながりかねないので迷惑なんですよね。

安値で商売をするな、とは私は言うつもりはありません。ただ、「できない仕事を、できない値段で請け負うな」ということは言いたいですね。それは価格破壊でもなんでもないんです。「価格破壊」という言葉の意味は「従来の同業者よりも安い値段でサービスを提供するが、それでもしっかりと利益を出せる」という意味で使うのであって、損得を考えずただ闇雲に報酬を安く叩き売るというのは、ただ単に市場を荒らし、自分自身の評判を落とすだけなのです。

ええ、そういうことがやりたい人がいれば勝手にやればいいと私は思いますよ。だって早晩やっていけなくなることがわかりきっているので、そんなの無視すればいいだけだからです。いつの時代もビジネスは「手堅い」のが一番間違いないんです。打ち上げ花火を壮大に上げて、手広く派手にやることだけが儲かるやり方ではないと私は強く信じています。

まあやっぱり既存の顧客の紹介や、取引関係先などからの紹介によってお客さんが増えていくというのが理想でしょうね。もちろんホームページによってお客さんが増えることもあるとは思いますが、もし値段だけで税理士を選ぶお客さんはやがて他の安い税理士に変わっていきますからね。そういうところとはあまり付き合わないのが賢いです。

まあ、どんな時代になっても私は手堅く、堅実に顧客を地道に増やしながら、なんとかこの税理士の世界で生き残って、そして稼いでいきたいと思いますね。周りの税理士さんたちはあまり景気の良い話はしなくなるかもしれないし、訳の分からない安売り税理士が周りにやってくるかもしれませんが、そんなのは全部無視して、今までどおりお客さんにとって最良の仕事を行い、そして妥当な報酬を頂いて商売を大きくさせていきたいですね。

そうありたいと常に願っています。

関連記事

トラックバック

http://moriri12345.blog13.fc2.com/tb.php/2163-f42ce657

 | HOME | 






プロフィール

もりり

Author:もりり
当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。