税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





  税理士もりりのひとりごとのナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> 税務・会計 > 消費税のインボイス制  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

消費税のインボイス制

2014 - 11/29 [Sat] - 11:43

消費税が10%にアップされた時の複数税率の導入が取りざたされています。公明党などはこれを今回の衆院選の選挙公約に掲げているくらいですね。私は別に公明党支持者ではありませんが、先日旧知の友人から「今度の選挙お願いね」と渡された公明党のパンフレットにそのように書いてありました(笑)。

で、複数税率を導入するとなると、いわゆるインボイス制(分かりやすくここでは「レシート制」と書きます)の導入がセットで必要になってくると思います。なぜなら、仕入れを行った際に非課税の食品などと一緒に税率10%の事務用品を買ったとしたら、それを分けて記帳しなければならないし、税務調査の際に課税仕入れに関する証憑として提示する必要がありますもんね。

で、このレシート制がめんどくさい、ということで税理士会をはじめとするいくつかの団体が軽減税率、あるいは複数税率の導入に反対しているんですよね。まあ、確かに一つのレシートに非課税、軽減税率分、本則税率分、などと三つの税率の商品が混在して書かれていたら経理処理が大変ですよね。そういう意味では単一税率が一番簡単なのは誰が考えても当然です。

ただ、今の日本では税率を上げた際の低所得者層向けの対策として、給付付税額控除みたいなことを考えている人がいるから話がややこしいのです。食料品などの生活必需品にまで高い消費税が課税されたら困る人が増えてしまうので、その人たちにその生活必需品などにかかった消費税分を返してあげましょう、あるいは場合によってはお金をあげましょう、という制度なんですよね。

これって考えてみれば二度手間なんですよね。8%に税率が上がった時にも自治体が同じようなことをしていますけれども、低所得者から申請なり申し出があったら給付を行うわけです。自主的な申請が条件ですから、当然手続きを忘れたり、めんどくさくてやらない人もでできますよね?あるいは不正に受給しようとして偽る人も出るかもしれませんよね?自治体だって、それらの申告や申し出に対して内容確認などの事務処理が発生しますよね。

そんなめんどくさくて不確定なことを事後にしなきゃいけないのなら、物を買った時に端から生活必需品は非課税なり軽減税率にしておけばイイじゃないか、っていうのが複数税率導入理由なんですよね。単純に合理的じゃないですか。ただ、そこで問題になってくるのが、事業者が税務申告を行う際の事務処理なんです。複数の消費税率が課税されたら商品を売ったり買ったりすれば、その税率に基づいて税務処理もきっちりと行わないといけないのがめんどくさいわけです。

まあ、現実的な話とすれば、こういった複数税率を導入して大きな影響が出てくるのは、食料品などの生活必需品と一般消費財を扱うスーパーみたいな小売店と飲食店、くらいじゃないかと思うのです。製造業などの他の事業者は現実的には軽減税率が導入されても影響があるのは接待交際や福利厚生に関する生活必需品や飲食の経費処理くらいじゃないかと思うんですよね。それって今でも課税仕入れと非課税仕入れを分けて処理しているのですから、その延長みたいなもんなので心配するほどの影響はないと思うんです。

それはそれとして、その複数税率の証憑としてレシートを売った事業者が発行しなきゃいけないんですけど、その内容が問題なんですよね。一つのレシートに非課税、軽減税率分、本則税率分の三つが混在して記載されてたら、そのレシートを見て税率を区分しながらパソコンに会計入力するのが大変なんです。

でも、一つのレシートに複数税率の商品を順不同で混在して記載するからややこしくなるのであって、だったら税率が異なるごとにレシートを分けて発行すればイイじゃないですか。あるいは税率の異なるごとにまとめて記載できるようにすればいいんじゃないでしょうか?そして税率が異なるごとに小計をとって、最後に合計支払額を記載したらイイじゃないですか。

そうすれば税率が異なるごとに一目で内容がわかるし、全体の支払い合計額もわかるわけだし、とてもクリアになると思いません?そうやってレシートを税率の異なるごとに発行すればかなりの問題点が解決できるはず。そんなのは今のITを活用すればすぐできるはずでしょう?レジメーカーなり、販売管理ソフトメーカーがちょっとプログラム組めばすぐできることでしょう。だから、結局は今の時代なんですから、最新の技術を使えば複数税率導入に伴う事務負担が増えることはかなりの抑えられると思うのです。

まあ、一つ問題があるとすれば、複数税率を導入する時点で多くの事業者がレジを複数税率に対応した最新機種に入れ替えないとならないので、その経費負担に耐えられるのか?ということですよね。でもそれは一括償却や税額控除、それこそ給付付き税額控除を事業者に認めるなどして税務面から支援すれば良いのではないでしょうか?

ただ、細々とおじいちゃんおばあちゃんが二人だけでやってるような八百屋に毛が生えたような雑貨店などは複数税率に対応できずに商売を畳むかもしれない状況が出てくるかもしれませんね。いまさら新しいレジを入れるのもめんどくさいし、手書きでレシートを作るのもやってられないし、という理由などで。

しかしそれも時代の流れですし、時代について来れない事業者さんはいつの時代でも淘汰されるのですから、残念ですが、それは仕方のないことと思わないといけないのかもしれません。勉強でも仕事でも何でもそうですが、できない人に合わせてものごとを進めようとしたら、何も前に進めることなんてできません。

とりあえず、そうやって複数税率に対応できるように考えてやっていけば、かなりの部分の問題点が解決できるのではないでしょうか?共産党や社民党が政府に文句を言っている時と同じように、税理士会なども「複数税率反対!」とただ叫ぶだけじゃなくて、より良い制度を作れるようにいろいろと解決策を考えることも大切ではないでしょうか?

関連記事

トラックバック

http://moriri12345.blog13.fc2.com/tb.php/2146-cd3d4080

 | HOME | 






プロフィール

もりり

Author:もりり
当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。