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借入金をすれば節税になる…

2014 - 11/28 [Fri] - 15:59

手元に届いた雑誌を読んでおりますと、ふと「借入金を行うことで、支払った利子が損金に落ちるので節税になる」と書いている記事を見かけました。

その記事を読んでいますと、「500万円利息払えば、法人税等が175万円減る。節税効果もあるし、実質的な利子負担額は325万円になる」とのこと。ま、そりゃ確かにそういえばそうなりますけど、それって節税できたからといってホントにトクできてますか??

もう、これは説明のマジックと言いますか、「物事はなんでもどうとでも言える」と言いますか、ほとんど詭弁に近いですね(笑)それって私が何度もこのブログで批判している「経費を使って節税!」と同じ話なんですよ、全く。

じゃあ、先ほどのケースを借金しないケースと比較して手元にいくらお金が残るか考えてみてくださいよ。もし借金しなければ利子の支払額が0になる代わりに法人税等の減額も0ですから0です。これを基準にして考えましょう。そして借入金をして利子を支払えば、利子の支払額が500万円、それに伴う法人税等の減少額が175万円。キャッシュの残高は差引325万円のマイナスですよね?(借り入れた元本による金銭の増減は、税金に影響ありませんし、いずれ全額返済すればプラスマイナスゼロになりますから無視しています)

どっちがトクですか?「借金して節税できる!」って言ったって、実際の会社に残るキャッシュの残高を比べてみれば、そもそも借金しない方が325万円お金が残るじゃないですか。325万円お金を損してるのに、それが節税?そんなことないでしょ!(笑)そんなの節税でもなんでもないんですよ、ただ経費を使ったから税金が減っただけのこと。なんで会社のキャッシュを325万円も減らしてまでわざわざ借金して「節税」する必要があるんですか?(笑)こんなの詭弁も詭弁、ムチャクチャな論法ですよ。

借金なんかしないに越したことはないんですよ、絶対に。無借金経営がベストに決まってるんです。ただ、そうは言っても、そのときどきの資金繰りの問題がどうしてもあって、外部からお金を借りてこないと戦略的な投資などができない場合に仕方なく借金を行うだけのこと。

そして経費も絶対的に使わないほうがイイに決まっているんです。それが一番会社のキャッシュフローを良くするコツなんです。それしかないんですよ、本当に。もしこの雑誌の記事を読んで「そうか!借金した方が節税になるのなら、今急いでお金が必要なわけでもないけど借金して節税するか!」なんて勘違いする人が出てきたらどうするんですか??(笑)

本当に無責任な節税策、経営指南をする人がいるもんですねぇ。確かに借金して利子を支払えば税額が少なくなるのは事実ですが、それは「節税」じゃないです。単純に「経費が増えたから税金が減った」という極当たり前のことが起きただけです。

こんな記事を書くのなら読んだ人に誤解を与えないように、「『節税効果』はありますが、実際にはキャッシュが325万円マイナスになるので、経営への影響は慎重に判断してください」と書き添えるべきだと思いますね。もう無責任すぎますよ…、「経費を使えば節税になる」だなんて。そんなの「節税」でもなんでもない…。

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