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後輩の才能を摘む先輩達

2014 - 09/09 [Tue] - 14:17

錦織選手、残念でしたね。試合前までは、絶対に錦織選手の勝利だと確信していたのですが、相手もさすがにさるもの、決勝戦では最高に絶好調で、錦織選手に満足なテニスをさせてくれないほどの出来の良さでした。まあ、まだ若い錦織選手のこと、今回の準優勝をいいイメージとして、さらなる飛躍を期待しています。

さて、降って湧いたような錦織選手の全米オープンベスト4入り以降、マスコミは連日錦織選手の話題で持ちきりです。その様子は少し前のなでしこジャパンのワールドカップ優勝の様子とよく似ています。にわかファンを批判する声も少なくありませんが、しかしにわかファン大いに結構じゃないですか、そうやって今まで知らなかった選手やチームの凄さを知り、応援するきっかけになるのであれば、にわかファンだって全然構わないと思います。

で、ネットにはこんな記事が・・。

錦織選手報道に感じる違和感

なかなか本質を突いた面白い記事です。この記事に書かれている内容をかいつまんで書けば、だいたい次の通り。

1)錦織選手は渡米して長いので「日本選手!」と騒ぐのは少しおかしい気がする
2)テニスの世界では世界のトップ選手を育てる指導者が日本にはいない。
3)日本では質の低いコーチや先輩が才能ある後輩を潰す恐れがある
4)いつの日か、日本で育った世界トップ選手がでてきてほしい。

1)についていえば、確かにその通りです。しかし国籍はどう転んでも日本。錦織選手は日本で生まれ、日本で育ったワケですから、まぎれもなく日本人です。その錦織選手を日本代表のように日本人が応援するのは当然のことです。2)に書いてあるように、たまたまテニスの世界では世界のトップ選手を育てる指導者が日本にいないから、小さい頃から単身渡米しているというだけのことです。

ジョコビッチに勝った後のインタビューでも「日本では大騒ぎになるでしょうね」とアメリカ人のインタビューアーが錦織選手に問いかけていたくらいですから、錦織選手は日本人だけでなくアメリカ人をはじめとする世界のどの人から見てもまぎれもない「日本人」です。フィギュアスケートの羽生選手だってカナダで指導を受けていて金メダルを取ったのですから、そんなことをいちいち言い始めたらキリありません。

2)についてはまったくその通りでしょうね。どんな分野でもそうですが、世界のトップを狙うためには、そのトップがどのようなものであるのかを知り、そしてそこに至るまでのトレーニングや気持ちの持ち方を教えられる人がコーチをしなければダメだと思います。錦織選手を世界のトップ選手に育てるためには、トップ選手自身が教えるか、あるいはトップ選手を育てた経験豊富なコーチに教えてもらうしかないです。

独学で世界のトップのレベルに立とうなどと思うのは、今の時代ではもうムリだと思います。それができるのは既に自分自身がトップの世界にいる人だけだと思いますね。だから私がとても心配しているのは、男子100メートルの桐生選手ですね。彼は「日本人初の9秒台が狙える選手」と言われていますが、現実的には日本には9秒台で走れた人は誰一人いないわけですから、日本にいる限り彼を適切に指導できる可能性は低いと思います。

なので、桐生選手には、9秒台で走れる選手がゴロゴロいるアメリカやジャマイカあたりできちんとした体作りと走り方を教えてもらうのがいいのではないかと思いますね。だって9秒台で走れる人が誰一人いない日本では、結局9秒で走るためのノウハウがゼロなんですからすべてが手探り状態の試行錯誤になってしまいます。100メートルの選手寿命なんて決して長くないんですから、そんな試行錯誤なんかの対象に桐生選手がなってしまったら、ただの実験台、モルモットになってしまう恐れも強いと思うんです。

サッカーも正にそうですよね。日本の中で、日本人だけでどれだけ一生懸命に世界と戦って勝てるチームを作ろう!とがんばってもムリですよね。だって日本はサッカーの世界でまともな成績を残したことなんてないんですから。だったら選手は本場に行って、そこで一流選手達と一緒にプレーする経験を増やし、そして世界の一流の指導者に指導してもらうべきですうよね。日本でそのようなことをする必要が無いのは、せいぜい柔道と相撲くらいなものです。

話を元に戻せば、錦織選手が自身の才能を伸ばすために子供の頃からアメリカに渡ったのは絶対的に正解です。だからこそ四大大会の決勝までいけたのだと思います。

それと3)。これは日本だけなのか、世界でもそうなのかは知りませんが、スポーツ界、体育会系の世界のとても悪いところだと思います。先輩は絶対的に先輩。先輩の言うことは間違っていても従うのが当たり前、の軍隊的体質がありますからね。きっと日本では伝統的な武道の影響からか、スポーツが教育の一環として捉えられている部分があまりに大きいので、「スポーツを人間教育の場」とみなす風潮が強すぎるんですよね。

だから「いくら実力があっても、先輩に失礼な態度を取るような人間になることは許さず」という風潮があるのか、それを都合のよいように解釈した人間性のレベルの低い先輩達が、後輩達に先輩風を吹かせるわけですよね。それは指導者も基本的に同じ気質を備えていますので、自分の言うことに従うことが絶対で、それ以外のやり方を行おうとするものは排除するか、潰す傾向にあるわけです。

有名な話は野茂英雄投手と鈴木啓示の関係ですよね。鈴木は確かに現役時代には300勝という大記録を打ち立てた偉大な投手だったのかも知れませんが、それが先輩風や上から目線だけで、これからの選手の才能やよいところを認めずに自分の方法論だけを押しつけるのではだめですよねぇ。結局野茂はこういうチームの体質を嫌がって渡米、そして大リーグで大活躍して後の多くの選手の大リーグ挑戦の道をつけました。

常日頃思うことなんですが、スポーツってあくまでスポーツ・ゲームなんですよね。別にそこは人間性を形成させる場である必要もないし、特にテニスなどの個人競技においては自己の才能に基づいた勝ち負けの結果だけがすべてだと思っています。もちろん、選手として成長していく過程において人間性や物事に対する考え方をしっかりとしたものにしていかなければならない点があることを決して否定しませんが、しかし人間性の善し悪しがスポーツの結果を上回ってしまうことはないと思います。だって私たちの経験から見ても、「あいつはイイ奴だ」と言われる人が必ずしも試合で勝つわけではないし、むしろ少しクセがあってワガママなヤツの方が結果を残すことが多いことは誰でも知っているはずです。

だから、本来的には、スポーツの世界においては、そこは勝負の世界なのですから、年齢の上下にかかわらず強い者、勝った者に敬意を示すという姿勢が大切なのではないかと思いますね。もちろん先輩に対して敬意を示すことは、社会における人間関係を良好なものに保つためには大切なことですから、それ自体はよいことだと思います。しかし、それをされたからといって、たいして実績もなく下手くそなだけの先輩が、才能溢れて素晴らしい結果も手にしている後輩に対してなんの敬意も持たずにただ先輩風を吹かせて横柄に上から目線で接するのようなことは、日本のスポーツ界から即刻なくなって欲しいと思う悪しき風習だと思いますね。

まあ、とにかく日本のスポーツに関する考え方で一番間違っているのは「スポーツと人間教育を同一視」していることと、「勝者に対する敬意の少なさ」ではないかと思いますね。だから勝利至上のために最短距離のトレーニングを合理的におこなおうとすることを、どことなく否定する風潮がありますし、そういった合理主義を海外から受け入れることにも社会的な抵抗感があるように思います。日本には「負けてもよし」という風潮も少なからずありますからね。

負けて帰ってきたにもかかわらず「◯◯の悲劇」などの名付けて、ことあるごとにいまだにまるで美談のように負け試合を語る国なんて、日本の他にはないじゃないでしょうかね。他の国なら「恥ずかしいからそんな話するな!」って思う人の方が多いんじゃないでしょうか。そういう勝負に対するメンタル、感覚の違いというのも日本と世界との間にはあるんじゃないでしょうか。

でもスポーツはあくまでスポーツ・ゲームだと思います。勝ってこそ意味があり、より良い記録を残してこそ意味のある世界だと思います。選手達は純粋により良い成績を求めて、より良い環境で指導を受けてトレーニングするべきだと思うし、もし日本にその環境がなければ、世界の優れた場所にそれを求めることは決して批判されるべきことではないと思いますね。

これからも日本のスポーツ選手達は、より自身の才能を伸ばし、そしてより良い結果を残すことができる可能性がある環境を求めて、大いに世界中に飛び立って欲しいと願いますね。日本の中だけでことを成し遂げればよい、という純潔主義みたいな考え方はあまり持たなくてもよいのではないでしょうか。

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