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丸投げ仕事は請けちゃダメ。

2014 - 04/30 [Wed] - 00:35

 最近猛烈に忙しくて、今年に入ってからまともに休んだ記憶なんてほんの2-3日のような気がするんですが、なんでこんなに仕事に追われているのか、ちょっと考えてみました。

 で、ふと思いついたのが「丸投げ」の仕事が多いこと。いえ、もちろん丸投げの仕事を請ける税理士さんは世の中にたくさんいると思いますし、ネットの宣伝などでも「レシートだけ送ってくれればオッケー」みたいな広告を出している税理士さんとかもいますよね。

 特に独立して間もない頃は、ワラにもすがる思いでお客さんをかき集めようとするもんですから、ついついどんなお客さんのお仕事でも「なんでもやりますよ、なんでも任せてください!」ってお調子者になって受けちゃうんですよね。

 もちろん苦しい時期にお客さんになってくれたのですからとても感謝すべきなんですが、お客さんが増えてきてそれなりに収入も増えてきますと、この「丸投げ」顧客が事務の手間を大きく遅らせます。開業したてでヒマに溢れている頃であれば丸投げ客の処理もそれなりに手間をかけて暇つぶしがてらに処理ができたんですが、仕事が増えてきて忙しくなってくると、ものすごく業務を圧迫します。

 丸投げのお客さんは、だいたい開業間もなく、しかも従業員が少ない場合が多いです。また、だいたい経営者が自分で帳面をつけようとしない方ですから、お金の管理はとてもアバウトです。当然売掛や買掛などもまったく管理できてない状況ですし、場合によっては経費の未払などもあったりします。

 もうここまでくると、記帳業務は本当に困難を極めます。何しろ事業を行っているご本人自身がまったく把握できてないものを、他人である我々が全部揃っているかどうかもわからないレシートを見ながら、どこからお金を調達して支払ったのかもわからないまま記帳するんですから、そりゃまともな帳面なんかつけられるはずがありません。

 そもそもお金の出入りがまったくわからないのですから、現金残高がマイナスになったり、逆にメチャクチャな金額が手元に残ったようになってしまうことなどザラ。細々とした資料が完璧に揃っていることも少ないので、資料をひっくり返しながら入力しても残高がどうしても合わず、もう仕事をしていてだんだん腹が立ってきます(笑)。

 まあ、困った時に助けてくださった感謝すべきお客さん達なので、文句を言うのは失礼だとは思いますが、やはりこんな仕事ばかり抱えていては業務が滞ってしかたありませんし、なにより処理に手間がかかるので人件費をはじめとするコストがかかってしまいます。残念ながら丸投げのお客さんはそれほど報酬が高くないケースが多いので、事務所にとっては大変な重荷になってきます。

 いまさらながらに思いますけれども、やはり税理士に仕事を依頼してくださるお客さんには、現金出納帳を自分で記帳してくださることを仕事を請けるための最低限の条件としたいですね。しかもきちんと残高が計算できて、残高も妥当な金額になっている程度に記帳できていることが大事ですね。

 表現は悪いですが、これくらいはやってくれないと、まともな記帳なんて絶対にできる自信がありません。自信が無いだけでなく、帳尻合わせに猛烈な手間と神経を使うので、本当に作業をしていてヘトヘトになります。お客さんから見れば「え、あんた達プロなんだから、手元にある資料を全部渡せばできるんじゃないの?簡単でしょ?」と思っておられるのかも知れませんが、プロであろうがなんであろうが、資料が100%揃ってなかったらまともな帳面なんかつけられるはずないです。そこまでの推定簿記なんてやってられません(笑)。

 もう丸投げのお仕事は、報酬の高い低いの問題じゃないですね。いくら高い報酬をもらっても、ハッキリ言って金額が合わない帳面なので、仕事をしていて不安ですし、なにより現金出納帳がないので、現金残高に正解がないためスッキリしません。現金残高が合わないということは、収入や経費にも何らかの洩れや間違いがあるということですから、決算をしていても気持ち悪くてしかたありません。

 なので、決めました。もう今後は丸投げのお客さんのお仕事はお請けしません。どれほどお客さんに頼まれようと、「報酬を払うから」と言われても、もう新規には絶対請けません。今までご依頼いただいていたお客さんに関しては、ご恩もあるのでできる限り今までどおりご要望に応えていこうとは思いますが、しかし記帳や資料の改善をお願いできそうなお客さんには積極的に記帳の改善をお願いしたいと思っています。

 ようやくわかりました。もうこんなことをやっていてはそりゃ事務所の運営が大変になってダメです。世の中には「丸投げ大歓迎!」と謳っている税理士事務所もありますけれども、そんなもの、相当な報酬を支払わないとコストに見合わないはず。安い金額で丸投げ業務を請け負うのであれば、それはまさに事務所にとって自殺行為に他なりません。

 いまさらながらですが、現金出納帳くらいは自分で記帳できるお客さんでないと税理士もまともな仕事ができないし、なにより仕事の内容に自信と責任が持てません。新規契約の最低限の条件として、現金出納帳記帳をお願いするのは大切なことだなぁ、とシミジミ実感している今日この頃です。

 やっぱり、安請負ばかりしてちゃダメだなぁ。ま、困ってたんだからしかたないけど、今後はこういう安請負はしないでおこう。それも事務所経営を改善させるための一つの大切なことだなぁ。

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