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SNSの偽善

2014 - 04/21 [Mon] - 14:31

 よくSNSをやっていますと、知り合いの方からのシェアやリツイートを見かけることがありますよね。ほとんどの場合は面白そうな記事とか、興味深い商品をシェアしたりリツイートすることが多いのですが、中には「反原発」とか「政府のウソ」「東電のウソ」「福島や東京の放射線の現状」みたいな内容であることも決して少なくありません。

 そういった記事を読んでいて、わたしがどーにも気になるというか、気に入らないのが「福島の原発事故はまったく収束していない。東電も政府も原発周辺の放射線の実態をひた隠しにしている。子供達への放射線の影響が心配だ、政府はウソをつかずに今すぐ事実の公表を!」といったもの。こういう記事を見かけますと、皆さんすぐリツイートやシェアしちゃうみたいなんですよね(笑)。おかげで、この手の情報によく出会います。

 皆さんはこんな記事を目にした時どう思われますか?「ああ、確かにまだまだ現地ではヒドイ状況なのかも知れないな。それを隠してなにも対応しようとしない政府や東電の自己保身の姿勢は許せない!こんな情報はいち早くみんなに伝えて、現状を知ってもらわないと!」という正義感から、多くの方はこの記事を拡散していると思うんです。

 でもね、よく考えてみて下さいよ。東電がなにもしていない?そんなわけないでしょうに。確かにこれだけの事故を起こしてしまった東電に対する厳しい意見はなかなか収束しないでしょう。それはわかりますが、現状では原発の現場で、最も危険な場所の近くで作業をしているのはまぎれもなく東電関係者なんですよね。

 「そんなもの、事故を起こした悪者なんだから当然じゃないか!」と思っている方も多いでしょうが、でも、そこで働いているひとりひとりの社員達がミスを犯したせいでこの事故が起きたわけじゃないんですよね。そこで事故収束のために働かざるを得ない彼らだってある意味犠牲者のひとりなんですよね。しかしそのようなことを声を大にして言っても世間から袋だたきにあうだけなので、「作業が遅い!」「きちんと処理できていない!」と罵声を浴びせられながらひたすら黙って最も危険な業務に従事しているだけなんですよね。

 そりゃ「東電はウソつき!」「政府はウソつき!」とネットで文句を言ったり、首相官邸前でデモをする人は気楽ですよ。彼らが、作業の遅い東電の代わりに、福島原発事故の現場に乗り込んで命をかけて作業してくれるのならまだしも、そんなことなど何一つしないクセに東電や政府の批判をしてるだけですよ。いったい誰か実際に危険な現場で作業してると思ってるんでしょうか?彼らがいてくれるからこそ、少しずつでも作業が進んでいっているんじゃないんですか?そこで作業している人達だって、普通の人達ですよ。守るべき家族だっているでしょうし、自分の命だって大事ですよ。

 それにね、もし本当に福島の放射線量が健康に被害を及ぼすほど高いのならば、政府や東電の批判なんかする前に、その事実を福島の人達に伝えて「健康に被害がありそうなので、早く安全な場所への移住を検討して下さい!」と声をかけるのが筋と違いますか?心配すべきは福島の方たちの健康や将来の生活であって、政府や東電を批判するのは筋違いでしょう?

 結局、こういう情報をネットで垂れ流している人達って、福島の原発事故にかこつけて、自らの反政府・反大企業思想を広めたいだけなんでしょうね。彼らの多くは、きっと福島の復興とか、福島の住民の健康の心配などこれっぽっちもしていないはず。でも、耳障りのよい言葉を使って情報を発信することによって、本当に放射線や福島の人の健康を心配する善意を持った人達を利用して、自分達のメッセージを社会に広めることに成功してるんですよね。

 首相官邸前でデモをしている人達だって、たぶん旗振り役の人達はほとんどがプロ左翼でしょうね。で、彼らの耳障りのよい主張をそのまま字面通り受け取って、「そうだ!政府や東電のやってることなんてウソばかりだ!騙されないぞ!」と思っちゃった一般市民がそこに混ざって一緒にデモしちゃってる、というのが真の姿でしょうね。

 でもね、そういう耳障りのよい情報に踊らされて、デモや活動、はたまたSNSなどでの情報拡散に参加する前に、彼らの情報の本当の意図を冷静に考えてみて下さい。先ほどの「福島の放射能汚染はヒドイ。政府や東電は情報を隠している!」という情報にしたって、そこに偽善がないか、その情報が本当なのか、そういったことにぜひ気持ちを回してみて下さい。

 そういう情報に踊らされて、デモをしたり、東電や政府が行おうとしていることに「反対!反対!」と叫んでいることが、福島や日本の復興を遅らせているんですよ、本当は。昨日の夜、NHKの福島原発廃炉関連の番組のなかで、地元の漁師さんが話しておられましたけど「いままで東電や政府が提案するアイデアに反対ばかりしてきたけど、でも反対しているだけじゃ、結局自分達の復興がどんどん遅れるだけ」なんですよね。

 東電や政府だって、現状でベストな案を出してきているんですよ、彼らなりに。だって彼らが事故現場の最前線にいるんですから、一番状況をよくわかってるんですからね。そして彼らが復興作業を進めない限り、絶対にあの地域の復興は進まないんですから、彼らのアイデアを否定することは復興を遅らせることに他ならないのです。

 それなのに、その彼らが提案してくる廃炉に向けての作業にいちいち反対してたら、結局早い復興のためのベストな選択からどんどん離れていき、どんどん自分達の生活再建も先送りされていくだけなんですよね。だったら、東電や政府に反対ばかりするんじゃなくて、彼らの提案を受け入れて、彼らにやらせてみることも大切になってくるんですよね。

 現場におられる方たちは、東電関係者であれ、地元関係者であれ、どう進めていくかのがお互いの折り合い点なのか、ということはだいたいお分かりのはずなんです。だってご自分達にとってはお互いに切羽詰まっている話なんですからね。プロ左翼は「東電は全然作業が遅い!」って批判しますけど、東電だって1日でも早く廃炉にしたいに決まってるじゃないですか。命がけで管理と作業をしているのに、いまさら作業を遅くするメリットなんてあるはずないじゃないですか。

 だったら、お互いに早い廃炉のために力を合わせるのがいいに決まってるのに、プロ左翼達は「ウソをついている」と東電や政府を批判することによって、素速い廃炉処理への協力をじゃましてるだけなんですよね。完全に偽善ですよ。ですから、こんな偽善情報に踊らされて、これを知り合いや友達に拡散させる、なんてことをしちゃダメです、本当に。あなたが踊らされて情報を拡散させることで、結果的に廃炉に向けての世論形成が遅れることになるだけなのです。

 SNSやネットの情報が増えたことによって、さも本当の情報のような姿をした「ウソ」や「デマ」がものすごく増えています。そういった「ゴミ情報」に惑わされることなく、真実をできる限り正確に理解できるような努力が必要な時代になってきていますね。

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