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社会保険料対策のセミナーが多すぎる

2014 - 02/13 [Thu] - 11:46

 最近やたらとメールやファックスで見かけるようになってきたのが「社会保険料対策をしませんか?」といった類のセミナーの情報。もちろん社労士さんが行っているセミナーもありますし、ちょっと怪しそうな名前の会社が行っているセミナーもあります。

 確かに、社会保険料は毎年料率が上がっていき、会社の負担額も決してバカにならないものです。私もお客さんから「社会保険料の負担が多すぎてしんどいです。何かいい方法ないですかねぇ?」と相談を受けることがあり、「うーん、まぁ、こういうやり方もありますよ」とアドバイスすることもありますが、基本的には従業員がいない事業主や会社に対してしか行いません。

 なぜなら「社会保険料の節約」や「社会保険料対策」って、基本的に「まっとうじゃない」やり方でやるからです。

 そもそも、普通に給料を支払って、普通に交通費と残業代を支払っていれば社会保険料なんて節約もクソもできるような要素は一つもないハズなんです。社会保険料を減らそうとしたら、必ずどこかにムリのある細工をしなきゃいけないんです。

 よくあるのが、普通だったら社会保険料の対象となるものを、社会保険の対象外のものとして支給するとか、昇給の時期をずらして算定基礎届には昇給前の金額になるようにする方法。あるいは会社をもう一つ作って給料を社員に分けて支給し、社会保険料は一社だけで加入するとか、そんなのが多いんじゃないかと思うんです。

 でも、どんなに社労士などの「プロ」が説明する対策であったとしても、所詮それは会社にとって「社会保険料の負担額が減らせる」というメリットがあるだけのものなんですよね。「同じ金額の給料を社員に支給しているのであれば、一円でも社会保険料の負担が安い方がイイ」という気持ちはわかりますけど、でも社員の立場に立って別の見方をすれば、「同じ給料をもらっているにもかかわらず社会保険料の負担が少ないということは、将来もらえる年金の金額が減る」ということですからね。

 これって、ちょっと前に流行った、というか今でも広く行われている手法なのかも知れませんけど、残業不払いで訴えられた時の対策として、毎月払う給料にみなしで残業代を一定時間分最初から支給しておく、という手法と同じですね。つまり、そもそも残業代は所定の労働時間を超えた場合には何があっても支払わなければならないものだと法律で決められているにもかかわらず、それをなるべく払わないですむように毎月一定額の残業代を最初から支給する、というやりかたです。

 でも、これっておかしいでしょ?みなしで残業代を支払っておく、って、それ、全然労務管理ができてない、って会社自ら言ってるようなもんです。確かに未払残業代訴訟対策としてはある程度有効なのかも知れませんけど、本来的には所定の労働時間を超えて社員が働いている場合には、残業代はきっちりと支払わないといけないことになってるじゃないですか。それをみなし残業代を支給することでうまくごまかそう、と考えていること自体がそもそもおかしいじゃないですか?

 こういうやり方を社労士のみならず弁護士までもが会社に「未払残業代訴訟対策」としてセミナーなどを開いてアドバイスすることがありますが、これ、よく考えたらおかしな話ですやんか。そりゃ、会社側にとってみればある程度の訴訟対策にはなると思いますけど、社員の立場に立ってみたら会社が自分の残業代をきっちり払わないで済ませるための詭弁・ごまかしであるだけですからね。

 いや、ですから、社労士がアドバイスしようと、弁護士がアドバイスしようと、本来的にはきっちりとした給料を支払うのであれば、残業代もちゃんと払わないといけないし、社会保険料もきちんと払わなきゃいけないんですよ。それを減額する方法なんて、ちゃんと給料を支払っている会社であれば、そんなものあるはずないんですよ。

 この間ネットか何かで記事を読んでる時にもこんなのがありましたねぇ。「新入社員なのに、残業代が最初から込み込みで支給される会社はブラックか?」みたいなものが(笑)。これ、まさに先ほどの「未払残業代訴訟対策」を実践している企業の話ですよね?そう、こんな残業代未払対策をおこなったり社会保険料対策を行う企業なんて、社員から見ればいわゆる「ブラック企業」に当てはまっちゃうんですよ。

 だってきっちりと給料を支給してくれないんですもの。あるいは社会保険料をきっちりと会社が負担してくれないんですもの。そんな「会社だけが訴訟で痛手を負わなければいい」とか「会社だけが社会保険料の負担が減ればいい」なんて考えている会社は、社員のことなんて考えていない証拠ですもんね。

 一部上場の超有名企業の中にもブラック企業として名指しされているところがありますよね。経営者の弁によれば、グローバル企業として社員の意識も高いレベルに維持させるための労働条件、ということになるのでしょうけど、これだけ社員がすぐに退職し、しかもその企業に就職したことを後悔するような状況であるのなら、そりゃ従業員から見れば「ブラック企業」ですよ、間違いなく。

 事業って、お客さんがもちろん一番大切なのは間違いないんですけど、それと同じくらいに社員も大切にしなければなりませんからね。なぜなら、社員が気持ちよく一生懸命働いてくれてこそ、事業も儲かるようになるわけですからね。多くの社員が幸せに働いていない会社は、いくら会社が儲かったとしても良い企業であるはずがないし、社員が幸せでなければ企業も儲からないのが普通です。

 ですから、いくら社会保険料が安くなるからといっても、ちょこざいな細工をして社会保険料対策を行う企業なんてどーなのよ、って正直思いますね。税金対策はいいですよ、だって余ったお金で社員の給料を増やしたり、会社と社員のために使うことも可能ですからね。でも社会保険料対策や、残業代対策は、こりゃ本末転倒ですよ。個人的にはやるべきではないと思いますね。だってそんなことしたって、結局は社員を不幸にするだけですからね。

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