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他人を妬んで、羨ましがったって何も得られない

2014 - 02/12 [Wed] - 13:58

 記事の内容が著しく偏っていて、何でも反主流・反政府でしか物事を語ろうとしない朝日新聞が大嫌いなので、普段は絶対と言ってよいほど読まないのですが(笑)、たまたまオークションで買ったパソコンモニターのクッション材として朝日新聞が入っていたものですから、久しぶりに読んでみました。

 そこには「悩みのるつぼ」なんていう相談コーナーのようなものがあって、読者からの投稿に対して回答者がアドバイスを寄せるというものがありました。ま、一言で言って実にしょーもない内容のやり取りだったのですが、こんなものが掲載されていました・・。

 「40代の女性です・・難関大学を卒業しましたが、学生時代に学内試験でカンニングする人達がいて、彼らの卒業は偽りのものです。そんなメンバーと再会すると、彼らは公務員や大企業の正社員という立派な肩書きを持っていました。・・社会に出ると「世渡り力」も能力のうちなのでしょうが、不器用でも健気に生きている人達は浮かばれません。往々にして要領の良い人が楽しく過ごすだけの場所になりがちな大学を楽しいと思えないし、再会した同級生を今でも許せません・・」

 「卒業が偽り」だの「今でも許せない」だのって・・・。ごめんなさい、こんなのただのグチですやんか(笑)。40歳過ぎて、こんなことをいまだにグチグチ考えてること自体が、正直信じられませんし、ある意味これだけ粘着質な性格をしていることが怖いくらいです(笑)。学生時代のカンニングがそんなに許せないことなんでしょうか?私なんか、カンニングのおかげでどれほど進級できてホッとしたかわかったもんじゃありません。それを批判する人については、お気の毒さま、としかかける言葉がないですね(笑)。

 「カンニングした友達を今でも許せない」って書いてますけど、別に許したくなきゃ許さなくてもイイんじゃないですか?でも、そんなことに固執して楽しいですか?幸せですか?自分の意に沿わない行為を他人が過去に行ったことが、そんなに今の自分にとっても許せないことなんですか?それを忘れることってないんですか?

 こういう人、「清廉な人が世の中で最も評価されるべき」「心のキレイで真面目な人だけが幸せになるべき」「どんな小さな不正を行う人も、全員地獄に堕ちるべき」と思う人達って、左翼に多そうですよね、さすが朝日新聞の読者(笑)。この人自身が書いているように、まさに世渡りベタ。真面目なだけ、綺麗事だけで人間が幸せにならないことなんて、大人なら誰でもわかっているはずなのに、いまだに綺麗事に固執して、他人を批判するわけですね。

 ま、私はこの人のことをどーこー言える資格はないと思いますけど(笑)、でも不幸せな生き方だなぁ、とは思いますね。逆に言えば、そんなに他人のズルを許せないほど、あなたは全てにおいて清廉に生きてるの?って訊いてみたいですね。何一つズルをしたことはないの?本当に神に誓って言える?って訊きたいですね。

 ・・で、この読者の投稿に対する回答者の答え。「今の純粋さを守って生きて下さい。・・・損得じゃなく、自分らしいかどうかで生き方を選ぶ「強さ」をあなたは手に入れています。・・・かつての自分の純粋さを誇り、今の自分が選んだ生き方を誇って下さい」だそうです・・・。

 とある宗教の新聞のようなやり取りですね・・(笑)綺麗事で固められた、空恐ろしさすら感じる理想主義の世界。精神だけが高みにあれば、物質や金銭は貧しくても構わないという感じ。ある意味それは正しいけれども、それだけが正しいわけじゃないでしょう。違う幸せの価値観があってもイイし、清廉で真面目が一番、と考えている人だって、もし大金を手にして物質的な豊さにまみれる生活をしていれば「こういう幸せも世の中にはあるよねー」って案外簡単に意見を変えちゃうんじゃないでしょうか?(笑)

 潔癖なほど真面目に生きて、そういう人生を他人と比べて豊かになれないことに文句をイイながら過ごすのが幸せな人生なんでしょうかね?でも、幸せじゃないから、過去の他人のズルをいまだに許せず、そして彼らがいま「幸せそうに」生きていることが悔しくてしかたないんですよね?じゃ、そんな融通のきかない、頑固な人生なんて止めちゃって、違う人生を模索したほうが良くないですか?そうする方が幸せになれる可能性が高いということが、ご自分でも実はわかってるはずでしょう?だって自分の人生がベストだと思うのなら、他人の人生についてとやかく文句言ったりしませんもんね。

 そして、そんな本人が幸せじゃないとわかっている人生について「今の自分の人生を誇って下さい」と無責任に言い放つ回答者。どっちもどっちですねぇ(笑)。ホントの親切心が回答者にあるなら「あなたも心の底では、多少のズルをしたほうが幸せになれると気がついているはず。だったらあまり堅苦しくものごとを考えすぎないで、あなたが許せる範囲を少し広げて、いままでやらなかったことをやってみてもイイんじゃないですか?」と答えるべきでしょう(笑)。

 大学のテストにおけるカンニングがいまだに許せない、とか、そんなズルをした人間が良い人生を送っていることが腑に落ちない、とか、そんな小学生みたいな不満を持っていることがもうダメじゃないですか。自分は負け組、と自分で宣言しているようなもの。そんな自覚があるのなら、そこにとどまって文句を言うんじゃなくて、負け組から抜け出す方法を一生懸命考えるべきだと思いますね。

 でも、そういう負け組の文句を掲載して、それに対して「確かに、世の中は不公平で許せないよねぇ。でも、あなたは決して間違っていないから、ムリに変わる必要なんてないよ」と論評するのが朝日新聞。だから嫌いなんです。一見負け組や弱者に対して理解を示すようなフリをして、実は放置しているだけの最も残酷な対応なんです。負け組から這い上がるために大切なのは、社会の変革や社会からの援助じゃなくて、自助努力なんです。自分で自分の状況を改善しようとしない人は、いつまで経ってもそこから抜けることなんてできないんです。

 カンニングを行った昔の友人をいまだに許せないと文句を言いながら、ご自分の今の状況に不満を持っているのなら、思い切ってカンニングを一度やってみればいいじゃないですか。こんなこと言っちゃなんですけど、大学のカンニングなんて、そんなに堅苦しく考えるようなことじゃないと思いますよ(笑)。

 まあ、あんまり堅苦しいことばかり考えないで、人生はいろんな角度から見つめて、そして自分が満足できるように生きていけばイイんじゃないでしょうかね?一番ダメな人生は、文句や不満ばかり言ってる人生ですよ。だってそれが一番不幸な人生でしょ?そんな不幸な人生がイヤなら、それと決別する方法を考えたほうが良くないですか?

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