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本:「人を動かす人になれ!」

2007 - 05/14 [Mon] - 01:00

先日久しぶりにビジネス書を買って読みました。これは本屋でふらっと暇つぶしに読んでいたら面白そうだったので買ってきたものですが、日本電産社長の永守氏が書いた「人を動かす人になれ!」という本です。ちょっと書いてある内容が古かったのでいつ書かれた本か調べたのですが、結局どこにもいつ頃の本であるか書いてありませんでした。多分十年前くらいの本ではないかと思います。


 私は基本的に実用書やビジネス書しか読みません。文学をお好きな方も世の中には非常に多くおられるのですが、私は文学は苦手です。文学を芸術として読むのであれば、私は音楽や絵画の方が性に合います。正直昔から、それこそ子供の頃から、私は文学を読むのが苦手です。しかし実用書やビジネス本は単純に私の数少ない経験を先人の知恵で埋めてくれるものとして結構読むのは好きです。


 私にとって本とは、自分の経験できない、或いはしたことがない事を私に教えてくれるものです。私が日々の生活の中で体験できることなど所詮知れています。しかし本を読めばそれこそ歴史上の先人の経験すら我々が知ることができるのです。私自身の人生経験を膨らませていく上でも、本を読んで多くの方々が経験された貴重な体験とそこから得られた教訓・知識を理解することは大変有益だと思っています。


 さてそこで今回読んだ永守氏の本ですが、とても良い内容でした。写真などでお顔を拝見したり、日本電産という会社の経営手法を見ていると永守氏のことをとてもワンマンで人の意見に耳など傾けない方なのかと思っていましたが(勿論実際にはそうなのかも知れませんが)、本の内容からは意外にもとても人間くさく共感できる部分がありました。


 同じようなビジネス書としてちょっと前にベストセラーになった・・っと、タイトルを調べようと思って本棚を見てみると何とその本がありません。余り役に立たなかったのであっさりと捨ててしまったのでしょうか。我ながら自分の潔さにいささか驚いてしまいましたが(笑)、今インターネットで調べると堀場製作所の堀場雅夫氏が書いた「仕事ができる人、できない人」を挙げることができます。


 非常に話題になった本だったので私も買って読んでみたのですが、正直言ってこちらはとてもつまらない本でした。この本は一言で言えば、堀場製作所の経営者である堀場氏から見た「良い社員」をごくごく主観的に書いている内容に見受けました。従って本の内容はそのタイトルから受ける印象とはちょっと違い、「上司から見て可愛い部下とはどのようなものか」論がつらつらと書いてあり、「上司に気に入られるにはこうすればいいのか」ということを知りたい人たちには良い本かも知れません。従って堀場氏の価値観にそう社員だけが良い社員・仕事のできる社員であり、堀場氏の物差しから外れた社員は悪い社員・仕事のできない社員という分類になっています。


 しかし私のように別に上司にこびへつらって出世する必要がない、いえそういうのが苦手でその世界から逃げてきた者から見れば「ケッ!」の世界で、堀場氏の立場からしか他の人間の評価をすることができない論調にはほとんど共感する部分はありませんでした(だから本が捨てられてしまったのかも・・)。従って余り私にとって役に立つ内容はなく、残念ながら面白い内容ではありませんでした。


 一方永守氏の本は正反対です。あれだけワンマンに見える経営手法を使っている会社の経営者にもかかわらず、その内容からはあらゆるビジネスマンに対する理解と応援に満ちあふれています。例え氏と志や考えが異なる部下がいたとしても、その人が一生懸命努力して成功を手に入れようと頑張っている限りにおいては氏の文章からはその人を認める包容力を感じることができます。この点が堀場氏の考えとは全く異なっている点です。


 勿論氏が言うように「とてもハードな」仕事を要求される日本電産において実際にそのような評価が社員に対して行われるかどうかは私には分かることではありません。しかし部下に理解があるような文章を一見書いておきながら最後まで読むと結局自分から見たお気に入り社員論しか書いてなかった堀場氏の本と比べると、永守氏の本は最後まで読んでもその化けの皮は剥がれることがありませんでした。そういう意味からも、もちろん創業経営者ですから人一倍厳しさを社員に要求しているのでしょうが、しかし氏の包容力の大きさを感じさせる本でした。


 本のテーマはおおざっぱに言えば社会人として立派に、そして一人前になるためにはどのような心構えをするべきかを説いたとても普遍的な内容のものです。だからこそ社会にでてそれほど時間が経っていない方々や、我々のように独立を目指して頑張ろうとしている連中、或いは会社の中で中核をなす地位に立って部下を動かさなければならない人たちにとっても多くの示唆を含んでいます。


 永守氏と堀場氏のこれらの論調の違いは、共に自社業績を急激に伸ばした希有な経営者であるにもかかわらず、彼らのそれぞれのキャリアの違いによる部分が多いのではないかと思います。堀場氏は京大を出て学生時代から事業を手掛けたいわばエリートである一方、永守氏は学歴はずば抜けているわけでなくサラリーマン経験もある非エリートだからでしょう。それゆえ堀場氏の文章はとても上から見た「アホ・カス」調になりがちですが、永守氏の方は時として社員と同じ目線で物を見る暖かさがあります。


 個人的には堀場氏の論調より永守氏の論調に共感することが多く、これからビジネスを立ち上げていこう、独立しよう、サラリーマンとしてバリバリ頑張ってみよう、と考えている人たちには大いに役立つ本ではないかと思っています。興味のある方は是非お読みください。

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