税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





  税理士もりりのひとりごとのナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> 税理士 > 会計士VS.税理士 「60年戦争」が再発  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

会計士VS.税理士 「60年戦争」が再発

2013 - 11/08 [Fri] - 23:04

 会計士VS.税理士「60年戦争」が再発、なんてタイトルの記事が日経の電子版に出てましたね。

 会計士VS.税理士 「60年戦争」が再発

 今回はケンカを仕掛けてるのは明らかに税理士側ですよね?この間の日曜日も会計士側からの二度目の新聞全面意見広告が出てましたね。これらの一連の動きについて、お互いの業界の意見は横に置いて、客観的に状況を見つめてみませんか?

 以前から何度も書いていますように、極力客観的な立場に立ってみるならば、会計士の主張している内容のほうが理があるんじゃないでしょうかねぇ。もちろん、私は税理士ですからできるだけ税理士サイドの意見を擁護したいと思いますけれども、残念ながら税理士サイドの意見は既得権確保のための詭弁にしか思えませんね。

 そもそもの論点の間違いを指摘させていただくなら、税理士サイドは何かあれば必ず「税理士は税務に関する専門家。会計士は会計の専門家であって、税務の専門家とは言えない」と主張するわけですが、本当にそうなんでしょうかね?

 この間の新聞記事か意見広告で目にした内容ですが、正直言って、少なくとも法人税の本当に高度な実務や、国際税務については会計士の方が税理士なんかよりも遙かに上でしょう?私も含めて、そのへんにいる普通の税理士、たぶん90%以上の税理士には大企業の法人税務を行うための知識も経験も絶対的に不足していますよね?その面については、税理士が会計士の税務の知識云々を批判できる立場にはないですよね?

 それに、確かに税理士試験では複数税目の勉強をかなり細かく行っていますけれども、所詮勉強している科目なんて3科目じゃないですか。あとの税目に関する実務は、税理士といえども所詮見よう見まねでやってるだけのケースがほとんどでしょう?だったら法人税・消費税のスペシャリストである会計士が、実務を通じて所得税や相続税などをマスターしていくのとたいして変わらないじゃないですか。

 要するに、税理士側の意見は説得力がものすごく弱いんですよ。「税理士だけが税務の専門家!」と声高らかに主張する割には、やってることが大したことなさ過ぎるんですよ、実態を知っている当事者から見れば。何度もこのブログに書いていますように、個人確定申告時期における無料相談会などでのベテラン税理士たちのムチャクチャな申告内容は言うに及ばず、OB税理士さん達だってご自分たちの得意税目(所得、資産または法人)以外については全然お分かりにならない、って明言されてますもんね。

 そういう現状であるにもかかわらず、会計士の税理士業務への参入を税理士法改正によって阻止しようとしているのは、単なる既得権確保、カルテル化を目論んでいるとしか思えないのです、税理士から見ても。その主張に理がないんですよ、まったく。

 税理士側の理屈に従うのであれば、当然ながら税務署OBだって一部試験を受けなければ資格を与えられない、ということになっちゃいますしね。だって税務署の方たちだって、本来的には会計のプロじゃないでしょう?さらには得意税目以外はからきし知らないわけですから、税理士会の主張に沿うならば、税務署職員だって会計科目と税法科目を1科目ずつ試験合格しなきゃおかしくなっちゃうでしょ?

 もちろん、税務署の職員の方々は高度な会計知識をお持ちですよ。それは私もよく存じてます。また担当税目については税理士なんかより遙かに豊富な知識と経験をお持ちです。だからこそ彼らは税理士試験の一部科目を合格しなくても税理士になれるわけですよね。その理屈に従えば、法人の会計と税務について著しく高度な経験と知識をもっているであろう会計士に税理士資格を与えない理由なんてどこにもないんですよね。

 もう本当に客観的に見たら、ケツの穴が小さい、としかいいようがないんですよ、税理士側の税理士法改正に伴う会計士排除の論理は。穴だらけですし、墓穴に見えるほど、詰めが甘いですしね。詰めが甘いと言うより、元々会計士排除の論理にムリがありすぎるんで、会計士排除を行うこと自体がおかしいんですよね。

 弁護士排除はわかりますよ。これはたぶん弁護士サイドにも異論はないでしょうね(笑)。弁護士が会計をわからないのはもちろんのこと、税法に精通した弁護士がほとんどいないことから見ても、会計士のように弁護士側からあからさまに税理士資格付与排除について声高に文句を言う動きは起こりにくいのではないかと思います。

 ただ、会計士を排除しようとする今回の税理士法改正の動きには、申し訳ないですが、税理士である私から見てもものすごい違和感を感じますね。60年戦争などとマスコミに冷笑されるような状況が続いていること自体異常ですし、それを終結させようと一切歩み寄ってこなかった二つの業界団体のエゴも異常ですよね。

 一言で言って、今回の税理士法改正の動きは「大人げない」。規制緩和が世の中の流れなのに、完全に逆行している今回の税理士会の主張には本当に理がないし、政治家を抱き込んで自分達の既得権だけを守ろうとする税理士会の動きは本当に大局観に欠け、大人げない行動で、ケツの穴の小さい狭量な判断だと思いますね。

 正直言って、業界に属している一税理士としては、情けないというか、恥ずかしい気分になります。60年も戦争を続けているのであれば、この先も何年争い続けていくつもりなのでしょうか?それは本当に業界に属している税理士たちの将来の幸せを考えた上で結論づけたものなのでしょうか?これから先何十年も維持していける制度にしていくつもりがあるのでしょうか?

 くだらないんですよ、ハッキリ言って税理士サイドの主張の内容が。自分たちが主張している内容を客観視できていないこと自体が、もう相当イタいレベルにきていると思うんですよ。今税理士会が行うべきことは、会計士を排除することじゃないんですよ。会計士と融和をはかり、いま税理士として活躍している人達が将来も同じような仕事をどのような世の中になっても続けていけることなんです。

 私が恐れているのは、この戦争が続いて揉め続けた結果、戦争を終結させるような大爆弾が税理士側に落とされて、税理士が無条件降伏せざるを得ない状況が来ることなんですよ。そうなると、たぶん今税理士として活躍している人達のほとんどは無職になっちゃいますよ。それが一番怖いんですよ。

 そうならないためにも、将来を大きな観点に立って見つめ、そして真の意味で将来の税理士の職務を遂行できるような行動と英断を税理士会に行って欲しいんですよね・・。でも現実はどんどん私の希望とは逆の方向に言っています。どんどん内にこもり、自分達の利益だけを守ろうとするだけの圧力団体になってるだけなんですよね。

 こんなことしてて本当に税理士業界は大丈夫なんでしょうか??自分達の利益しか考えない職業団体が世の中から消え去るのって、あっけないほど早いもんですよ。一昔前に我が世の春を謳歌していた街のお米屋さんやお酒屋さんが消え去ってしまうのにいったいどれほどの時間しかかからなかったでしょう?

 税理士という職業がそうならないことを切に願うばかりですね・・・。

関連記事

トラックバック

http://moriri12345.blog13.fc2.com/tb.php/1871-959440af

 | HOME | 






プロフィール

もりり

Author:もりり
当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。