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税理士の広告や報酬

2013 - 06/04 [Tue] - 13:40

 ネットの広告などを見ていても「元国税調査官が教える・・」なんて広告、よく見かけますよね?でも税理士会の綱紀基準によれば、こういう広告のやり方ダメですよねぇ。でも実際にはみんな「安い」「絶対」「元税務署長」「元国税調査官」「節税」なんて言葉でバンバン広告打ってますよね。

 ま、個人的にはこんな広告規制なんて撤廃すればいいんじゃないかと思っています。やりたい人はいくらでもやればいいし、やりたくない人はやらなきゃいいだけのこと。ただ、規制する意図の裏には「『元税務署長』なんて広告が打てる人には、どうしても相談者が集まりがちだから、そういう『ウリ』のない税理士達が商売で負けないように配慮しよう」というのがあるんだと思います。

 でも、それでお客が集まるのなら、それもそれでいいんじゃないかと思いますねぇ。だって、顧客から見たら、税理士が自分自身のウリの部分をハッキリと言ってくれなかったら、その税理士に頼むメリットがなんなのか、全然わからないじゃないですか。今までの広告規制によれば、そういう各税理士の「ウリ」を謳っちゃいけない、というワケのわかんないことになっているわけで、それだったら広告打つ意味ないじゃない、って話になっちゃいますからね。

 そもそも、広告なんて、他の同業者から自分を目立たせるためにやることなんですから、自分に注目が集まる文言を並び立てるのは当然。それをしない広告なんてやる意味ありません。だから、そもそも税理士会は広告というものがどういうもので、どういう目的を持って打たれているのか、ということを全然理解していないんですよ。

 なぜなら「税理士はみんな横並びで儲かれば理想の姿」としか考えていないからです。だから誰かが大勝ちして、誰かが大負けするようなことはしたくないんです。でも、普通に考えりゃわかりますけど、税理士つったって、キャリアも知識も経験も性格も全然違うわけですから、その資質に応じて儲かる税理士と儲からない税理士がでてくるのが当たり前です。そうならない方がおかしいんですよね。

 相続税の報酬についても同じですよね。以前同業者と話をしているときに、ある税理士さんが「安請け負いする税理士がいてものすごく迷惑する。特に相続税申告なんか税理士にとってはおいしい案件なんだから、それを安売りで荒らされたら、周りの税理士が迷惑を被る。だからお前らもやるな!」と言っていました。

 でも、私はそれを聞いて、心の中で「なんでよ、そんなのカンケーねぇじゃん。安売りしたくなきゃお前はお前の値段で勝負すりゃいいじゃねぇか。『周りが安売りすると、こっちも迷惑を被る』だなんて、そりゃお前がお客に提示した値段に根拠がないのに高値を吹っかけるからそうなるだけじゃねぇの?お前の値段にしっかりとした根拠があれば、周りの税理士が安売りしようがどうしようが、無視すりゃいいだけだろ?」って思いましたねぇ。

 結局、税理士の間でもそういう「みんな横並びで儲けよう。市場を荒らすなんてとんでもない行為!」と思っている人が多いんですよ。でもね、ホントに相続税の報酬なんて、いまだにぼったくりみたいな報酬額が当たり前の世界ですからね。そもそも一定以上の資産家相手の商売だし、一生で1-2回くらいしか普通の人は申告することがない税金ですから、税理士の側にも「そんなもん、適当に高い値段吹っかけてぼったくっときゃええんとちゃう。金持ちから儲けたったらええねん」くらいしか意識がないと思うんですよね。

 ま、そりゃある意味正しい商売のやり方です。金が取れるところから取る、というのは商売の常識ですからね。でも、私が相談を受けるような相続申告なんて、遺産額がせいぜい1-2億円程度なんですよ。で、税額もせいぜい1-2百万円くらい。場合によっては税額がほんの少ししか出ないケースも少なくありません。

 そんな人達相手に「アンタら、親の財産をタダで1億ももらってるんやから、100万円の税理士報酬払うなんてお安いもんやろ!」と100万円の報酬を請求することは、私はやりたくないんですよね。だって必ず依頼者の顔が見る見る曇っていくのがわかりますからね。そりゃ多くの税理士さんは、相続税の依頼者なんて使い捨ての客、もう二度とかかわらなくてもイイから吸い取れるだけ吸い取ればいい客だと思っているのかも知れませんけど、私にとっては、その相続申告をきっかけに商売が広がることを願う方が強いですからね。

 だから、例え一見の関係で終わるかも知れない相続税依頼者であっても、相手が喜んでくれる報酬にしたいんです。だからたぶん他の税理士と比べると私の報酬は破格値でしょうね。先日も知り合いの弁護士さんから紹介された相続案件について打合せの際に見積を提示したら、その弁護士さんが「え、そんなに安いんですか。そんなに安い値段見たことないです」って言っていましたからね。

 でも、私の経験から言えば、その報酬額でも全然大丈夫。損はしてません。もとより商売でやってるんですから、損するようなことをするつもりはありませんけど、でもぼったくるつもりは全然ないですね。だって1億ちょっとの遺産で100万円の報酬だなんて、私なら絶対に払いたくないですもの(笑)。

 税理士の中には、こういった1億程度の比較的少額な相続案件の相談を受けた際に、「そんなもん、きっちり申告しとかへんかったら、加算税やらなんやらかかってペナルティ大変でっせ!そらぁ、絶対申告せな!」と相談者を脅し、自分の客にした上で高い報酬を吹っかける人がいます。でも考えてみたら、申告するかしないかは、納税者の「意志」なんですよね。その税理士に頼むかどうかも「意志」ですよ。

 そもそも、1億円の遺産で100万円の報酬払わなきゃいけないのなら、自分で申告できなかったとしても、私なら無申告でほっときますわ(笑)。それで後で税務署から調査に来て無申告を指摘されて、加算税払ったとしても絶対に100万円も加算税かかりませんもの。だったら結果的には税理士に依頼するよりトクですやんか。それが「ホントの損得計算」でしょうに。そこまで説明してあげるのが税理士の仕事だと思いますよ。

 私は、お客さんに損させてまで(=損した気分にさせてまで)こっちが金儲けするつもりは全くないですね。そりゃ、短期的にはそれで儲かるかも知れませんし、遺産数億のお金持ち相手なら何百万円でも報酬をもらえばよいと思いますけど、必ずしもそういうお客さんばかりじゃないですからね。それに、比較的少額な相続案件なら、それほどたくさんの報酬をもらわなくても十分処理できますからね。そういう方々を低額で拾う商売があってもいいと私は思いますね。

 私は、こういうやり方の方が長い目で見て商売繁盛すると思っています。ええ、だから確信的に相続税の報酬は安めに設定しています。でも、それを周りの税理士にとやかく言われる筋なんてこれっぽっちもないと思っていますよ。それで周りの税理士に迷惑を掛けているとも思いませんしね。その税理士さんが高い報酬を請求したければ請求すればいいだけのことですし、そもそもその税理士さんの報酬を払えないような方たちをこっちは拾ってるわけですから、全く競合すらしてないと思いますね。対象顧客が違いますもの。

 例えて言えば、50万円で売られているロレックスの時計が、同じ時計屋さんに1千円の安物クオーツ時計を売っているからといって、値段が安くなるか?という話と一緒じゃないですか。そんなもの例え1千円で買えるクオーツ時計を横で売っているからと言っても、50万円のロレックスの時計の値段は安くなりませんよ、絶対。

 だって「価値」が違うんですから。50万円のロレックスに、それだけの値段を払う価値があると思っている人は、横で1千円のクオーツ時計を売っていても、そんなもの見向きもしないで50万円のロレックスを買いますよ。

 でも、だからといって1千円の時計を作ったり売ったりしている人は損しているのか?と言えば、それも違いますよね?1千円の時計を売ってる人だって、きちんとしっかり儲けてます。だから商売としては50万円のロレックスを売ろうと、1千円のクオーツを売ろうと、客のニーズに合わせてやっているだけのことで、別に問題ありません。税理士の報酬だって一緒だと思いませんか?

 それを、周りの税理士が安い報酬で仕事を請け負っているのがけしからん、と言うっていうことは、そりゃ、その文句いう税理士さんが自分の仕事に自分が請求する報酬に見合うだけの価値がない、と自分で言っているようなもんでしょうに。きちんと報酬額に見合う価値がある仕事をしていると自信があるのなら、周りが安売りしようとどうしようと、全然カンケーないでしょう。お客に対して自分の報酬の「価値」について説明してこなかったのが悪いんじゃないですか。

 それに、もし仮に同一地域で相続税の報酬額を単位税理士会が決めてる、なんてことになったら、そりゃカルテルですやんか。ライバル同士が裏で手を結んで価格を決めてるだなんて、逆にそっちのほうが今時は大問題になるでしょう?そういう批判を回避するために会の報酬規定が撤廃されたんでしょう?

 だからですね、文句を言う筋が違うんですよ。安い報酬を打ち出す税理士が悪いんじゃなくて、今までお客に対して高い報酬を吹っかけてぼったくってきた税理士が悪いだけの話ですよ。そんなもの、お客のためにならない税理士なんですから、そんなぼったくり税理士は儲からなくなって当たり前、というだけの話でしょう?だって他の商売と比べて考えれば、消費者から見ればそういう答えになりますやんか。

 うん、ですから税理士の報酬や広告って、もっと自由にすればいいと思いますよ。それに対してマユをひそめたい人はひそめればイイと思います。でも市場はそういうものですよ。そうやって税理士も逞しくしたたかにお金儲けできるようにならないと、これからの時代生き残っていけませんよ。

 勝ち組と負け組がでるのは当然。勝ち組として残っていくためには、お客のニーズを汲み取らなければなりません。お客がお金を支払いたい、と思う税理士が勝ち残っていける税理士だと私は思っていますので、そういう税理士事務所でありたいと、日々願っています。
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