税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





  税理士もりりのひとりごとのナビゲーター   トップページ > 国際・政治 > 時には沈黙も必要  

時には沈黙も必要

2013 - 05/28 [Tue] - 03:42

 橋下さん、今度は従軍慰安婦と在日米軍性処理発言の釈明の場として外国人記者クラブを選んで記者会見を行っていましたね。でも、たぶんこの様子を見ていた人のほとんどが、今回の釈明会見が橋下市長にとって事態を好転させる効果があったとは感じていないでしょう。

 正直な感想を言えば、今の橋下さんは人前で発言すればするほど墓穴を掘る状態。いや、墓穴を掘ると言うよりも、余計に問題を長引かせているだけのような感じです。弁護士としての性なのでしょうか、自分の主張はどうしても言わなければ気が済まないように見えますが、今の彼はその性格が完全に裏目に出ているように見えます。

 世の中、時にはほとぼりが冷めるまで黙りを決めたり、あまり問題に触れないこともひとつの策です。橋下市長は今までなんでも正面突破を試みて、相手を論破してきたのかも知れませんが、今回の問題についてはむやみに正面突破を試みて、なんでも面と向かって意見を交わせばよい、というものではないと思いますね。

 と、言いますのも、やはり女性蔑視につながりかねない発言について、全面撤回して謝罪するのであればまだしも、従軍慰安婦に関しては「日本だけがやっていたわけではない」という発言を貫こうとすることにはあまり固執しない方がよいと思いますねぇ。なぜなら、こういうセンシティブな問題に関しては、各国で様々に価値観が異なる可能性が高いからです。

 橋下市長は、この程度の意見は日本の中では通用する話だと思ったのでしょうが、残念ながらすべての言葉が彼の意図しているとおりに伝えられるわけではないですからね。仮にも大きな地方自治体の長の職にある立場なのですから、その発言がどのように曲解されて世の中に伝わる恐れがあるか、というところにまで慎重に判断して発言すべきだったと思いますね。

 一度口から出た言葉というのは、それが刺激的な言葉であればあるほど、訂正が難しくなるものです。にもかかわらず橋下市長は、さらにその主張を繰り返し述べて、自分の意見の正しさと、誤解を解こうと必死に説明を行うわけです。しかし、残念ながら彼の意図とは裏腹に、誤解を解こうと必死になればなるほど、むしろ不快に思っている人達の感情に油を注いでいるだけのような気がしますね。

 例えて言えば、夫のある発言に猛烈に腹を立ててしまった妻に対して、その怒りがおさまっていない状況にもかかわらず、必死で夫が自分の言動に関して、その正当性を延々と説明しているようなもの。タダでも感情的になり、腹が立っている相手に対して、そのうえさらに理詰めで「正しい、正しい」「悪くない、あなたは誤解しているよ」と言われたって、全然奥さんの感情はおさまりませんわね。

 まさに、今の橋下市長の一連の対応は、そんな感じ。でも弁護士としての血が、どうしても目の前の意見の対立が起きた場合には、それを正面から対峙して説得しなければ気が済まないのでしょうね。でも、どんなことにも「ほとぼりが冷めるまで待つ」という作戦があることを忘れてはなりません。

 場合によっては、敢えて問題に触れずに、ノーコメントや当たり障りのない最小限の発言に留めることによって、相手の感情がおさまることも少なくないのです。言わなくてもよいことは、敢えて言わなくてもよいのです。ハッキリ言って、今の橋下市長にとっては、従軍慰安婦問題の発言の真意について公の場で世界に向けて再発信する必要性など、ゼロなんです。彼にとってはそんな発言を行うこと自体無意味だったんです。

 だって、彼は「大阪市長」なんでしょう?「日本維新の会の共同代表」という立場の前に、まず「大阪市長」という役職があるでしょう?彼はその自分の立場を忘れ過ぎなんですよね。きっと来たるべき参院選での支持率が急落していることを受けて、相当焦って話題を呼ぶような発言を行って、世間の注目を再び集めたいという意図があったのでしょうが、今回の発言だけは大失敗と言わざるを得ませんね。

 彼はもちろん賢い人物なのだろうと思いますが、残念ながらここ最近は策に溺れすぎているように見えます。残念ですが、世の中何でもそうですが、策を弄して何かを手に入れた人は、必ずその策によって自らの地位と利益を失います。しょせん「策」は「策」に過ぎないんですよね。「策士、策に溺れる」とはよく言ったものです。

 本来であれば、大阪市長としての立場にある橋下氏は、奇抜で多くの人の神経を逆撫でする可能性の高い発言で支持を集めるのではなく、その市政における成果でもって人々の支持を得るべきだったんですよね。正直言って、彼が大阪府知事だった頃も含めて、彼が何かを成し遂げたという成果はあまりないように思うんですよね。

 組合や職員とケンカばかりして、水道事業の統合も頓挫、庁舎移転先を決定していたビルも大震災で大揺れすることがわかって頓挫。やることなすこと、すべてが近視眼的なものばかり。もうそろそろ大阪の人達も彼の言動には飽きてきているんじゃないですかねぇ?

 ま、とにかく、橋下さん、今はあなたにとって積極的に発言する時機じゃないです。今は、とにかく何事においても貝になっておくべきタイミングです。だまっておく、ということは一番彼にとって苦手なことなのかも知れませんけど、しかし敢えて黙る、ということも社会においてはものすごく効果的であることもあるのです。

 それができるようになれば、政治家として彼は成長できるでしょうけど、それができなければ残念ながらなんでもかんでもとりあえず「ノー」と反対しなければ気が済まない万年野党政治家達と一緒。所詮二流で、本流にはなれないということです。

 テレビの力を借りて一時期は日本の政治を動かすのではないかと期待する向きまであった橋下さんですが、支持率が低下するにつれ、どんどん策に溺れ、そしてそれとともに彼の焦りが表れていますね。まあ、何と言っても最大のつまづきは、石原率いる太陽の党と合流したのがケチのスタートですよね。

 それも、先の衆議院選において、一定数の議席を獲得しなければならない、という焦りの裏返しですよね。その結果、確かに一定数の議席は確保したかも知れませんが、「所詮、橋下も政治理念などない、ただの選挙屋」というイメージを大衆に植え付けることになってしまったんですよね。

 こういう表現はあまり使いたくないですが、橋下さんも「メッキが剥がれてきた」感じがしますね。メディアによって力を得た彼は、その力のあるうちにすべてのことをやり遂げようと試みたわけですが、それをあまりに急ぎすぎたせいで、逆にメディアによって力をどんどん削がれていっているわけです。

 正直いえば、もう彼の政治生命は終わりでしょうね。とにかく、なんでも正面突破を行って、相手を論破して説得しなければ気が済まないという、彼の長所でもあり、逆に政治家としては最大の短所にもなり得る彼の性格が、政治家としては問題なんでしょうね。

 とりあえず、一週間黙ってみてはどうですかね。彼を助ける気など、私はサラサラ持っていませんが(笑)、しかし彼がもし賢い政治家であるならば、今は黙っておくべきです。別に一週間彼の話題がなくたって世間は回るし、選挙にも勝てるんですから、焦らなくてもいいんですよ。

 それにそもそも、あなたは「大阪市長」。しょーもない発言を行って、世間の注目を集める前に、しっかりと大阪市長としての職責を全うして下さい。目の前の仕事もできない人が、あれもこれもいっぺんにできるわけなどないです。「策士、策に溺れる」、本当にラクばかりして、相手を策によって貶めようとすることばかり考えるのは、そろそろやめたほうがイイのではないでしょうかね?

関連記事

トラックバック

http://moriri12345.blog13.fc2.com/tb.php/1789-fee84528

 | HOME | 






プロフィール

もりり

Author:もりり
当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード