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アドバイスの責任は誰が取る?

2013 - 03/28 [Thu] - 16:28

 ・・ああ、前回に書いた記事の続きです。

 そう、本当に世の中には無責任な節税策を自信たっぷりに吹聴し回る人がいるんですよ。それも「経営コンサルタント」みたいな肩書きを持った輩が、そこに教えを乞いに来た中小企業の社長さんなどに吹き込むから、私たち税理士としてはものすごくうっとうしいんですよね。

 中小企業の社長さんは、その経営コンサルタントを信用しているので、そのコンサルタントから「こんな節税策常識で、誰でもやってますよ。え、お宅の税理士さん知らないんですか?そんな税理士さんダメですよ・・(笑)」みたいな感じに言われちゃうと、「そうか、うちの税理士、全然ダメやな・・。他さがしてみるか」ってことになっちゃうんですよね。ま、そんなコンサルタントの口車に乗る社長も社長、って気もしますが・・(笑)。

 もちろん、私たちだって日常の業務で「本にこんなことが書いてあったんですけど・・」ってお客さんから尋ねられること、ありますよ。そのときに私が知っている範囲のことであれば「ああ、それはこれこれこういうことで・・」と説明し、もし本に書いてあることと違う結論になるときは説明をします。

 で、もし知らないこと、あるいは知っていることと明らかに違う答えが本に書いてある場合には、お客さんから問い合わせを受けると、まず「その本を書いている人は税理士さんですか?それとも税務署職員の方ですか?」と尋ねることにしています。著者が税理士さんや税務署職員なら、私が単純に勉強不足である可能性も高いので「じゃ、少し時間をいただいて調べさせてください」と答えて調べます。

 でも、もし著者が税理士でも税務署職員でもなければ、「ああ、すみませんけど、そういう方々は結構無責任に『大丈夫!』なんて本に書いてますけど、いい加減な内容が多いんで私たちも困るんですよねぇ」とお話しすることにしています。

 だって本当にメチャクチャなことが書いてある本もありますからね。だって前にも書いた話ですけど、ある本には「個人の不動産オーナーが嫁さんに青色専従者給与を支払えば、その給与が経費に落ちるし、しかも配偶者控除まで受けられるからダブルでおトク!」って書いてありましたからね(笑)。

 税理士さんなら、この内容を読めば「ウソっ!メチャクチャ書いてるやんか!」って分かりますけど、税務に詳しくない人がこれを読めば「へぇ~、そんなすごいことができるのか!」って思ってしまいますもんね。いや、本当にそんなレベルのいい加減な内容を平気に本に書いちゃうヤツがいるんですよ。

 だから、税理士などでない人が書いた節税本の内容は,悪いけど私はあまり信用してません。それに税務解釈のキワキワを攻めること自体は、別に私たちだってやろうと思えばやりますからね(笑)。ただ、それをやるかやらないか、そのときのリスクはどうだ、という話をしっかりとお客さんにしておくのが私たちの「責任」ですからね。本の著者は責任なんか取りませんもの。その著者が無資格者ならなおさら。

 でも、もし税理士さんが私の見解と180度違うような内容を本に書いているようなケースがあれば、場合によってはその著者に直接問い合わせて内容の確認をしますよ。だってその著者だって私と同じ税理士ですもん。同業者ですからね。同業者なら直接教えてもらった方が問題解決が早いじゃないですか。

 そういうケース、つい先日もありましたよ。お客さんが読んでいるという税理士さんが書いた節税本の内容がどうしても私の経験から言うとグレーだったので、直接著者の税理士さんに電話して教えてもらいました。ええ、そうすれば本に書いてある内容の真意が直接著者に確認することができますし、そうやって直接教えを乞えば私がお客さんに説明した内容との違いは単なるそれぞれの経験に基づく見解の相違であった、ということが分かりますからね。

 いや、やっぱりきちんと責任を取れる方が書いている本であれば、その内容についてもきちんと責任持って解説してくれるんですよ。でも責任を取ることができない人が書いた本や情報って、結局責任取ってくれませんもの。そういう信用できる確かな筋の情報じゃないと、お客さんに対して責任を取らなければならない私たちは信用することはできないんですよね。

 私たちの日常業務でもあるじゃないですかぁ、例えば事務所にいる税理士試験受験生職員と仕事を一緒にしている場合に、判断が難しい内容についてその職員が「大きな事務所に勤めている友達の受験生に聞いたら、『いける』って言ってました」なんて言うことが。

 そりゃ、確かに「いける」のかも知れませんけど「その答えに責任持てるのか?」ってことが大事なんですよね。その受験生の友達の情報を信じて処理を進めた結果、もしアウトだったらどうすんねん?って話なんですよ。その受験生が判断ミスの責任を取ってくれるのか?そんなもん、取ってもらえるわけないやろ、って話なんです。結局「アホ、そんなんアカン。俺達がきちんと責任を取れる答えを自分で調べろ!」って話になるんですよ。

 そう、私たちは「自分達が」責任を取らないといけないんですよ、どんな場合でも。そんな資格も持ってない、責任を取ることもできない受験生仲間の情報なんか信用して処理してアウトになってしまった場合のことをきちんと考えなきゃいけないんですよ。その情報が正しいのならきちんと自分で裏を取らなきゃいけませんし、結局は自分達で判断して、自分達が責任を持てる内容で処理をしなきゃダメなんです。それがお客さんからお金を貰っているプロがやるべき仕事なんです。

 だから、そりゃ無資格者から見れば「お宅の担当税理士は何も知らないし、慎重すぎる」という話になってくるんですよ。そりゃそうですよ、私たちはお前らと違って責任を負わなきゃいけないんですもの。傍から「いけるんとちゃう?いけるに決まってるやんか」と適当に論評するだけの立場とは全然違うんですよ。

 ま、税理士ってそういうもんじゃないですかね?もちろん税理士に限らずお医者さんでも、弁護士でもなんでも、士師業の人達は責任に対しては慎重になるんじゃないでしょうかね。お医者さんなんかは、最近巷に溢れる「健康本」のせいで、ワケのわかんない健康新説を患者から聞かされてウンザリしているかも知れませんよね(笑)。

 ほんと、テレビや本、マスコミって無責任ですからね。「こんなものを食べたら健康になる」「こうしたら病気が治る」「こうしたら病気にかからない」・・、お医者さんから見れば「そんなもの誰が証明したんや?」ってレベルの話ですもんね。そんな検証もされていない情報をいちいち信じてたら、それこそ患者の健康を責任持って診ることなんてできませんよ(笑)。お医者さんには他人の命を守るというものすごい大きな責任があるわけですからね。そんなどこに根拠があるのか分からないような話にいちいち耳を傾けるヒマすらないでしょう。

 ま、世の中無責任な情報に溢れていますよ・・。責任を取れる人がその立場から話しているのであればまだしも、全く責任を取ることができない人がさも正しい情報のように吹聴することの方が多いから、ホント、困るんですよねぇ・・。

 テレビのお昼の情報番組なんかにも、よく「◯◯コンサルタント」なんて肩書きを持った人が出てくるじゃないですかぁ。あんなの、無責任の極みですよね(笑)。自分のことを「コンサルタント」と名乗った時点で「私は何の責任も取りませんよ。私を信じて騙されるあなたがバカ」と言っているようなもんですからね(笑)。

 だから税理士さんでも時々名刺に「◯◯コンサルタント」と書く方がいると思うんですけど、あれ、止めといたほうがいいですよ。だって自分で「コンサルタント」と名乗った時点で「私は胡散臭い人間です」って言っているようなもんですからね(笑)。「コンサルタント」「コンサルティング」という単語は、たぶんまともに商売をしようとしている人であれば、一番使っちゃいけないものだと思いますねぇ。

 あ、言っておきますけど、私のこのブログの内容なんか全然無責任ですよ(笑)。ただのひとりごとなんですから、まともに信用なんかしちゃいけませんよ(笑)。私もこのブログを書くときは「税金コンサルタント」とでも名乗ろうかなぁ・・(笑)。

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