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インボイスって・・。

2013 - 01/26 [Sat] - 01:27

 25年度税制改正大綱が発表されましたね。もう最近バタバタで、とりあえず印刷しましたけど最初のあたりしか眼を通せていません。意外にも「おっ」と思ったのは、中小企業の交際費を800万円まで全額損金算入する、という下りでしたね(笑)。

 なんか事前に新聞などでも取り上げられていたのを見た記憶がないんですが、これで諸手を挙げて成果を強調する団体が出てくるんでしょうね(笑)。ま、誰でも考えればわかるように、これでますます交際費を隠れ蓑にした役員らの所得税回避行為が増えるでしょうね。当然ですよね。

 今後の税務調査では、交際費部分を細かく見てくるかもしれませんね。

 それはそうとして、やはり消費税に関しては10%に上げる際の複数税率導入について検討が明記されました。税理士会は反対しているみたいですけど、私自身は複数税率導入と、それにともなうインボイス制の導入も全然反対ではありません。

 現金給付なんて、また狡い行為の温床になることが容易に予想される中途半端な制度を導入するくらいなら、複数税率のほうがずっとクリアで合理的だと思います。ただ、複数税率になった場合の販売側のレジシステムの変更などが大変かもしれませんけど。でも、それはどうせ最初に8%にする時にやらなきゃいけないことなので、複数税率にしようがしまいが、本質としては一緒なのかもしれませんが。

 まあ、そのあたりの話はいいんですけど、今日の新聞を読んでいると「複数税率導入に際しては、税額と税率が明記されているインボイス(送り状)に基づく税額計算が不可欠、との意見もある」といった内容が書かれていました。

 私、ずっとずっと以前から、この「インボイス」という言葉の日本語訳について異論を持っているんですけど、確かに昔っからこの「インボイス」という単語は「送り状」と訳されることが多いです。特に貿易の実務においては、ほとんど100%「インボイス=送り状」という翻訳になっています。

 でもね、普通の日本人が「送り状」という単語を聞いて、どんなものか想像つきますか?また、実際に日本人が日常において「送り状」なんて見たことありますか?ないでしょう?だからこの翻訳、ヘンなんですよ、絶対に。「ヨーロッパではものを売り買いしたら『送り状』ってものが必要になるのか?」なんて思うの、100%間違ってます(笑)。「送り状」なんて、世界中どこのお店に行ってももらうことありません(笑)。

 「インボイス」って、日常的な言葉で訳せば「請求書」ですよ。「送り状」という訳語は、むかしむかし、貿易が書類ベースで行われていた頃からの流れで、Aという国の売り主が荷物を港から発送する際に、荷物と一緒に請求書である「インボイス」をBという国の買い主に対して船に積んだから「荷物と一緒に送る明細書=送り状」という言葉になっただけなんです。もちろん、本当の代金請求をする際にはもっと複雑な手順で確実な決済を行うんで、話はややこしいんですけども。

 で、インボイスなんて、別に貿易だけで使われる書類じゃないですからね。普通にお店でもの買っても「インボイス」ですし、もちろん今でもアメリカの業者から個人輸入でものを買えば「インボイス」が付いてきます、ただしそれは単なる「請求書」としてですが。

 そもそも店員の目の前で手渡しで商品買うお店で、「送り状」が必要でないことくらい、考えてみりゃ誰だってわかるはずなんですよね(笑)。その場面で必要なのは「請求書」や「領収書」でしょ?だから、いまだに「インボイス」という単語を「送り状」という日本語に訳して消費税の話をしている人の理解度を疑いますね(笑)。だってそう説明している本人は絶対になにもわかってないはずですからね。

 「インボイス」を「送り状」なんてワケのわかんない訳語をあてるから、「インボイス制」の意味がわかんなくなるんです。単純に「請求書制」あるいは「領収書制」ですよ。複数税率になれば、もの買った時の請求書やレシートに、それぞれの商品の税率と税額が当然明記されることになるじゃないですか、当然。

 で、申告の際に消費税を集計するには、課税売上も、課税仕入もその「請求書」や「領収書」に基づいて処理しなきゃできっこないから「インボイス制」なわけですよ。意味合い自体は難しくも何ともないでしょ?

 とはいえ、そりゃそういう「請求書」をきちんと資料として用意しておかないと課税売上・課税仕入の算出根拠がわかんない、ということはよいとしても、今の時代はコンピューターですから、コンピューターの入力処理をどうすんねん?って話ですよね。

 いちいち一品目ごとに仕入代金、売上代金と税率、税額を入力していくのなんて現実的にはムリですよね。8%と10%の商品が同時に請求書・領収書に書いてあるとすれば、もうそりゃ「10%分税込◯◯円、8%分税込△△円、C商店より」と税率が異なるごとに合計額をまとめて入力処理しなきゃしょうがないですよね?

 で、税務調査などで内訳をチェックしたければ、それこそ「インボイス」(そんな言葉は日本語にないので「請求書」)をめくって調べてもらうしかないでしょうね。で、そうなってくれば領収書や請求書の内訳、というものが重要になってきますので、税務処理に使う請求書、領収書の書式・サイズを統一する必要が出てくるかもしれませんね。だってバラバラだとファイルしにくいですもの。あるいは電子保存を大幅に認めるか。

 ま、現実的にどうやって複数税率の際の会計処理、証憑整理が義務づけられるのかは、賢い方々に考えていただければいいと思いますけど、今のヨーロッパなどでの税務処理なども参考にして、更にその上を行くレベルで解決法を考えて欲しいものです。

 知恵を絞ればよい会計処理や、請求書の書式、整理方法が考えつくのではないでしょうか。

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