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ニセ税理士に対するニーズの多さ

2012 - 12/14 [Fri] - 13:17

 私の事務所のホームページにアクセスいただく件数というのは、毎日悲しいくらいに少ないのですが(笑)、でも税理士事務所のホームページなんか毎日のぞきに来るようなものでもないですし、事務所のホームページには税務の細かい解釈や会計処理ガイドなんてものも載っけていませんから、日々数人が訪れてくださるくらいが普通ではないかと思います。

 まぁ、例えて言えば事務所の看板みたいなものですね。税理士事務所のホームページなんて、本当に看板や電話広告みたいなものです。それを見たからといってお客さんになってくれる可能性は極めて低いですが、だからといって効果が低いから止めよう、というものでもありません。事務所に看板を掛け続ける必要があるのと同じように、ホームページもまた、少しずつ更新しながら公の目に晒し続ける必要があると思っています。

 さて、それはそれとして、その数少ない事務所のホームページのアクセス解析を見ておりますと、「ニセ税理士」という言葉でお越しになる方が必ずおられます。それは裏を返せば、世の中にニセ税理士をやっている人、そしてニセ税理士に仕事を頼みたいと思っている人、がそれなりにおられるからだと推察しています。

 以前にもこのブログに書いたかも知れませんけれど、なぜ世の中にニセ税理士のニーズが消えないかといえば、それは端的に言って「ホンモノの税理士に頼むのがイヤだから」。

 なぜイヤなのか、といえば、私の今までの経験から感じるところでは、「税理士や税理士事務所の雰囲気・態度が嫌いだから(偉そうで、親しみがない)」そして「税理士報酬が高すぎるから」という2点にほぼ集約されると思います。だからホンモノの税理士より「親しみを感じる」ニセ税理士に頼み、そしてホンモノの税理士より「料金が安い」ニセ税理士に仕事を頼むのだと思います。

 こう言いますと、必ず「ホンモノの税理士」からは、「何言ってんの、ニセ税理士は何かあったときに責任取れないじゃない。ホンモノの税理士は税務署から問い合わせがあったときなどに責任持って依頼者の代わりに折衝したりするんだから、料金は高くて当たり前じゃないか」という反論が出るでしょう。それはおっしゃるとおり、ごもっともな話です。

 でも、その「ごもっともな話」も、所詮は税理士側から見た意見に過ぎないのです。いくら税理士がそう思っていても、仕事を依頼し、料金を払ってくれるのは、現実的には依頼者です。どれほど良いサービスを提供して、責任を取る、と強調しても、依頼してくれる側がその料金に納得して仕事を頼みに来なければ商売あがったりです。

 これは、古くは日産が、そして最近ではシャープが経営危機に陥った状況と全く一緒の話だと思うのです。日産はその昔「技術の日産」を前面に打ち出していました。そのせいで、社内でも営業よりも技術畑の社員の方が力関係が強かったと聞きます。

 しかしいくら開発部隊が最高の商品を作っても、その車に消費者が乗り、そしてその良さを実感してくれなければ、やがて会社は資金不足に陥って良い車はおろか、車そのものを作ることすらできなくなってしまうんですよね。つまり市場で車が売れなければ、技術者から見て素晴らしい車をいくら作っても仕方ないんですよね。シャープもそうだといわれています。

 シャープも一時期高品質な液晶パネルに自信を持ちすぎ、「高性能な液晶パネルを作れば売れるはず」「品質の良い商品が、良い商品」と技術偏重だったそうです。ところがライバルのサムスンは「お客が買ってくれる商品が良い商品」という考えの元で、あくまで顧客志向、コスト志向を高めて、結局現在の抜きん出た地位を手に入れたそうなのです。

 何が言いたいかといえば、結局日産もシャープも「自分達からしか商品やサービスを見ていなかった」から経営が傾いて大変な苦境にあえいでしまったのです。税理士だって一緒だと思うのです。「良いサービスを提供するのだから報酬は高くて当たり前」「良いサービスを提供して欲しければ、自ずとコストがかかるのだから、高くても仕方ない」と思うのは、それはあくまで「税理士事務所から見た論理」に過ぎないのです。

 そんな「売り手側」「作り手側」の論理など、仕事を頼む消費者の知ったことではありません。仕事を依頼する側、あるいは車や液晶パネルを買う側の人間は、あくまで「自分の価値観・ニーズに合う商品やサービスにお金を払う」だけのことなのです。

 そう、車も液晶も、そして税理士サービスだって、お客さんに買ってもらってナンボ、お客さんと契約を結んでお金を払ってもらってナンボ、なんです。はっきり言えばそれ以外にはなにも無いんです。それをやらないからいつまで経っても、税理士から見ると不思議で仕方がない「納税者がニセ税理士に仕事を依頼する」なんてニーズが世の中から消えないのです。

 もちろん、「アホか、俺はいま儲かってるんやから、なんで顧客目線で料金設定なんかする必要あんねん。そんなものは、儲かってへん貧乏税理士がやってりゃいいだけのことや。そうやって更にドツボにはまって、もっと困っていったらエエねん。そんなことをするヤツはただのアホや。」とお感じになる大物税理士先生方も少なくないと思います。

 でも、そうやって日産やシャープは落ちていったんですよね。ま、もしかするとそういう大物税理士さん達は「俺達が日産やシャープになるかいな。俺達はエルメスやロレックスやベンツになんねん。エルメスやベンツになれたら、値引きせぇへんでもバンバン売れるがな。」と思っておられるのでしょうね(笑)。確かにそれは一理あります。

 ただ、これも言っておきます。だれもがエルメスやベンツにはなれません。逆に皆がエルメスやベンツを目指せば、そこに必ず競争が生まれます。そして多くの人がエルメスやベンツになれないとすれば、日産やシャープにならざるを得ないんじゃないでしょうかねぇ?そうは言っても、日産やシャープだって相当なブランドを築いていたはずですけどねぇ。私たちだって「税理士」というそれなりのブランドをまとっていますよねぇ?

 確かに一部の超ブランド税理士さん達は、高い報酬を設定し、顧客目線を最重要視しなくても勝ち残っていけるかもしれません。でもそうじゃない税理士達がブランド税理士のマネをしたら、日産やシャープどころの話ではなくなると思うんですよね。

 しかし、そうやって多くの税理士が顧客志向の大切さに気付き、そして顧客志向を高め、顧客が求め、顧客が納得するサービスと料金のバランスをきちんととっていけば、ニセ税理士なんて世の中からいなくなると思うのです。ニセ税理士が世の中にいること自体、そしてニセ税理士に頼もうと考えている納税者が世の中にいること自体を、税理士は自分自身で恥ずかしいと思わないといけないと思うのです。

 ニセ税理士へのニーズが世の中にあるということは、それだけ税理士のサービスに対する不満の多さと捉えるべきだと思うのです。そういう目線で自分のサービス内容と報酬を見直す努力を行っていなければ、すぐに税理士はかつての日産やいまのシャープになってしまうと思います。

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