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早期退職を勧める本 その2

2012 - 11/19 [Mon] - 13:20

 さて、前回の続きです。もう少しだけ(笑)。

 前回ご紹介した本の他にも、「クビでも年収1億円」という本もあります。凄いですね、なんでクビになったんでしょうか(笑)。そのあたりはよく知りませんけど、「年収1億」は凄いです、羨ましいです。きっとこの本のタイトルを見た人の多くもそう思ったでしょう。

 同じ広告には「飲み会を無視しろ」「空気を読まずに帰れ」「名刺は捨てろ」「課長におごれ」などというフレーズも踊っています。でも、これができるサラリーマンはかなり勇気ありますよね(笑)。人事部あたりでは「あいつは相当な変わり者だ」という評価が速攻で立つでしょうね(笑)。

 「飲み会を無視」か・・、ま、同じ部署内でこれをやればかなり日常でも嫌われるでしょうね。「空気を読まずに帰れ」も一緒。「空気を読む」のがサラリーマンです。それが嫌なら自分が経営者になることです。「名刺は捨てろ」、これも普通は会社の重要な取引先に失礼なことになりかねないのでできません。「課長におごれ」これは、むしろサラリーマンなら絶対やっちゃいけないことです。なぜなら「課長のメンツを潰す」から。

 ま、サラリーマンをしたくない人であれば、これらのことを実践しても構わないと思います。でも前回も書きましたように、普通の、大多数のビジネスマンはサラリーマンとして生きていかなければならないし、それがベストの選択であることが多いのです。だって、考えてもみて下さい、もしこの人が本で書いてあるようなことがすべての人にできるのなら、みんな年収1億円になりますし、逆に誰でもできることならすぐに競争が激しくなって誰も稼げなくなります(笑)。

 そう、冷静に考えれば、「年収一億円」なんて、絶対に誰にでもできることじゃないんですよね。もちろん可能性は否定しません、1千人に一人くらいなら上手く行けば実現できるかもしれません。でも、ノウハウを知ったからといっても、誰にでもできることじゃないんです。だって実際にこの本の著者だけがネットビジネスで儲けていて、他の人の儲けは、ずば抜けて良くてもこの著者の半分から10分の1、ほとんどの人は限りなくゼロに近いのが実態だからです。

 だから、この本に触発されて夢をみるのは自由ですが、能力的にサラリーマンしかできない人が世の中の大半なのに、その人達が勘違いして先ほどのような「飲み会無視」「空気読まず」「名刺捨てた」「課長におごった」なんてことをしたら、サラリーマンとしての人生、お先真っ暗ですよ。騙されちゃダメですよ、ホントに(笑)。

 そして次の本のタイトルは、これまでとは逆に、一言「辞めるな!」。実にストレートです(笑)。広告にあるサブタイトルが「安易に辞めると、人生狂うよ。」、まさにおっしゃるとおりです(笑)。いや本当に、世の中のほとんどの人にとっては、サラリーマンを続けること、それもできれば一生同じ会社に勤め続けることが一番幸せなケースがほとんどなのです。

 会社を辞めなければならないケースなんて、「会社の経営が著しく傾いた」とか、「どうしても長く続けられる仕事じゃない」とか、「リストラの恐怖に怯える」とか、そういう特殊なケースに限られるのです。そうでなければ、普通の人は自分から会社は辞めないほうがイイです。経験者である私からみても、それは本当にそうです。

 「会社の先行きが心配だから、辞めたい」なんて、本当は間違った選択なのです。本当は「会社の先行きが心配」であるならば、一生懸命仕事をして、会社の業績が良くなるように全社員一丸となってがんばることが本来有るべき姿です。「先行きが心配だから辞める」というのは考え方が間違っていますし、それじゃ、どこで仕事をしてもいつも同じ不安が襲ってくるだけです。

 ホントにね、安易に会社は辞めるもんじゃないです。よほどひどい職場(いわゆる「ブラック」)でない限り、どんなに最低でも5年、できれば10年は勤めて下さい。前回ブログに書いた東大卒の優秀な人や、アフィリエイトで天才的な業績をたたき出せる人たち以外の、ごく普通の人達にとっては、最低10年は同じ職場に勤めなければモノにすらなりません。

 芽が出るのは、そこからなのに、辞めてしまったら、新しい職場でまた一からやり直しですよ。普通の人は10年でようやく一人前になるわけですから、また次の職場でも10年時間を費やしてしまいます。それがどれほどムダなことか、お分かりになりますか?それは「経験」なんて言葉で片付けちゃいけないんです。それはただ単に人生における「ムダ」なんです。

 普通のサラリーマンは、人生のうちでせいぜい40年ちょっとくらいしかサラリーマン生活を送らないんです。その中で10年をムダに過ごす、ということがどれほど大きな意味を持っているか考えてみて下さい。

 とにかく、勘違いしたらあきまへん。自分の能力を買いかぶったらあきまへん。確率的に言っても、普通の人は、どんなにがんばってもその会社の社長にはなれないんです。ほとんどのサラリーマンは会社の経営陣に名を連ねることもできません。それが現実なんです。でもそれが決して不幸せな話であるとは限らないのも事実なんです。

 確かに、この不確実な時代のなか、どんな大手企業に勤めても将来の倒産リスクがあることは事実です。ですから、そのリスクを回避するために自分でビジネスを起こすことも選択としてはあります。しかし、多くの人にとって、自分でビジネスの矢面に立って、すべての責任を背負うことなど、なかなかできることではないのです。

 「20代で会社を辞めろ」だの「クビでも1億」だの、まあ本のタイトルを見かけた方にとってはどれほど興味をそそられるのかわかりませんが、この本を買って一番儲かるのは読者であるあなたではないですからね(笑)。これがベストセラーになって一番喜ぶのは印税が入る著者ですからね。

 こんな本を読んで、その気になったら人生棒に振る確率の方が高いのに、その本を書いた著者を儲けさせてどうするんですか(笑)。ほんと、こういう本は鵜呑みにしちゃダメですよ。ものすごく運の良い、ほんの一握りの成功者達の経験談なんですからね。自分を買いかぶること、過大評価することは、サラリーマンでも事業者になっても、最大の失敗の原因になりますからね。

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