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早期退職を勧める本 その1

2012 - 11/19 [Mon] - 12:12

 さて、少し記事の間が空いてしまいましたが、気になる新聞記事や新聞広告からの話の続きを。

 今回は、本の新聞広告、それもよく見かける「会社は◯◯歳で止めなさい」パターンのおはなしなど(笑)。最近は就職が悪くて学生さん達が希望する仕事に就けないことや、将来の昇進や昇給に期待を持てないからでしょうか、こういった「会社にさっさと見切りを付けて、自分でビジネスを起こせ!」的な本が売れているんでしょうねぇ。だから同じようなパターンの本の広告がやたら多いです。

 もちろん、この手の類の本の著者は、本のタイトルの通りに若いうちにサラリーマンに見切りをつけて自分でビジネスを起こし、そして成功を手にした方々なんだと思います。そうでなければ、本なんて書けませんからね。そういう成功者達の話が書いてある本を読んで、多くの若者は「そうだ、俺も将来どうなるかわからないサラリーマンなんて辞めて、自分でビジネス起こして大金持ちになろう!」と思う人も決して少なくないと思うんです。

 でもね、私も自分でビジネスを起こそうとしてサラリーマンを辞めたクチですから一言申し添えたいな、と強く思うんですけど、こんな本読んで騙されたらあきまへんで(笑)。あのね、サラリーマン辞めて、自分でビジネス起こして大金持ちになる、なんて本などには簡単に書いてありますけど、そんなことできる人、100人いて数人もいればいい方ですよ。ヘタしたら、千人、万人に数人程度の話かも知れません。

 この手の本を書いている人達の経歴をよく見て下さい。「大企業は20代で辞めろ」と説くある本の著者は、東大卒業して大手不動産会社に勤務、30歳で退社して不動産業界でひと旗あげた人だとか。はっきり言って、そりゃ、本を書いたあなたが優秀で、きっとコネもたくさん持っているから成功しただけとちゃいますのん?(笑) あなたと同じことが、普通の大学を卒業した程度の人々にできることなんでしょうかねぇ?

 広告を読んでいますと「このまま大企業に残り続けたら」との書き出しで、「誰がやっても同じ成果が出る」「プロジェクトは大きいが、任せられる仕事は狭い」「自分の力1が割、名刺の力が9割」「出世の要因は仕事の成果より社内営業」「実際にマネジメント経験を積めるのは限られた人だけ」と続きます。

 これを読みますと、私は「当たり前じゃん」と思いますね(笑)。そんなん、大手企業に勤めたら、それが逆に大手企業のメリットじゃないですか。だからこそ逆に、東大とかを卒業しなくても会社で出世できるチャンスがあるわけじゃないですか。会社の看板で成約したり、人間性が出世に反映されるって、それはそれで決して悪い話じゃないでしょう?

 一方で、著者は「20代でベンチャー企業に転職するメリット」を次のように書きます。「自分のアイデアからビジネスが生まれ、成果を実感できる」「規模は小さいが業務の幅が広く、力が付く」「自分で組織を動かし、自己存在感がある」「経営者の視点が獲得できる」「20代からマネジメント経験が積め、自分の市場価値が上がる」・・。

 いや、それもそうでしょう、普通に(笑)。でもそれができる人って、優秀な人だからですよ。優秀じゃない人が規模の小さい組織でビジネスを行おうとしたら、大企業のように周りでフォローしてくれる人もいないし、大企業の看板やネームバリューもないから、なおさらその人の能力に応じてショボい仕事しかできないと思いますよ。

 また「君は安易に進むべき道を決めていないか?大企業にいることが最高のキャリアプランではない」「名刺(肩書き)がなくても仕事ができる自信はありますか?」というフレーズも広告には踊ります。いや、そりゃそうだけど、みんながみんな1人でビジネス行うのがベストである、と説いているようにも見えますが、それが本当にそうなんですかねぇ?

 世の中にはリーダーがいれば、必ずそれに従うフォロワーもいるわけです。世の中のみんながリーダーじゃないし、リーダーになれる人ばかりじゃないんです。このブログにも以前書きましたように、私自身は、大企業でつつがなく出世して定年を迎えるのがビジネスマンとしては最高にハッピーな人生の1つだと思いますよ。だって他人のカネで定年まで自由にビジネスができて、定年してからは死ぬまで会社が年金を積み増しして払ってくれるんですよ。こんな楽ちんな話ないでしょ?

 だから世の中で一番賢い人たちは大企業の経営者になるんじゃないですかねぇ?だってそれが一番ラクして稼げますもの。彼らは他人のカネでビジネスを行う、という真の意味をものすごく理解しているんですよ、わかります?その「他人のカネで稼ぐ楽さ」をよく知っているんですよ。

 いや、確かに著者が言いたいことはよく分かりますよ、だって、私だってサラリーマンを辞めて1人でビジネス起こして稼ごうと思っているクチですからね。ただ、それは誰にでも勧められる話じゃない、ということを同時に強く世の中に伝えるべきだと思うんですよね。

 1人でビジネスを起こすことがどれほど苦労することか、そして逆に、どれほど大企業のサラリーマンが企業から守られた存在で、気楽に過ごしていられるかということも、それはサラリーマンから転じた人にしか分かりません。本に「大手企業を辞めろ!」と書くのは、そりゃ自由ですし、ご自身の成功体験を他人に伝えたいのも尤もですが、世の中全ての人が著者のようにずば抜けて賢くて、優秀で、そして運に恵まれているとは限りません。

 世の中にいる、普通の大多数の方々にとっては、1人でビジネスを行うより、大企業のサラリーマンをしている方が遙かに幸せなのだ、という事実は間違いなくあるので、それを決して忘れてはいけないのです。ま、そのあたりが、私がこういった類の本に対して「騙されちゃダメ」と、世の皆さんにぜひともお伝えしたいことですね。

 もう少し次回に続きます(笑)。

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