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ドイツ税関 バイオリン没収の話 その2

2012 - 10/10 [Wed] - 10:44

 ドイツ税関でのバイオリン没収についてブログを訪れてくださる方が多いので、きっと多くの方がこの件には関心を寄せておられるんでしょうねぇ。で、最初の話題になった日本人バイオリニストの方についてはバイオリンが手元に返却されたという報道がありましたが、その後日本の財団かどこかからストラディバリを貸与された別のバイオリニストが、またドイツ税関で引っかかっているというニュースが新聞に載っていました。

 私にわからないのは、なんで同じようなことをやっちゃうのだろう?ということですねぇ(笑)。ま、ミュージシャンなんか世間のニュースなんかもそんなに知らないだろうし、新聞なども読まないんでしょうけど、回りにいる関係者が「ドイツにバイオリンを持ち込むときは気をつけないといけないよ」くらいのアドバイスをすればいいのに、と思いますねぇ。

 前にも書きましたけど、そりゃ税関は関税をかけますよ。日本だってそうじゃないですか、ちょっとした土産物程度なら関税をかけませんけど、タバコをたくさん買って帰ってきたり、高額な商品を沢山持ち込もうとしたら税関でストップかけられて、関税がかけられる、っていう話はよく耳にするじゃないですか。

 私も関税について詳しくはないですが、関税ってその名の通り「『関』にかける税金」なんですよね。「関」って、昔の関所だと思えばいいと思います。つまり昔の関所、今の時代で言えば入国審査で課税する税金だから「関税」っていうんでしょうね。

 じゃあ、なんで関税をかけるのか、っていえば、その理由は殆どの場合が「国内市場や国内生産品の適正価格を守るため」ですよね。よーするに、コメでもなんでもそうですけど、海外から安い商品が国内に勝手に持ち込まれたら国内で商売をしている人たちが困っちゃうから、価格調整の意味もあって関税をかけるわけですね。

 それともうひとつは犯罪防止の目的もあるでしょうね。関税をかけなければ盗難品やコピー商品のような違法商品などが大量に国内に持ち込まれて、国内市場が犯罪者の金儲けの場所になってしまう可能性が高まりますので、そういった違法な商品を国内に流通させないために関税をかける、あるいはもっといえば税関で国内持ち込みをストップさせる(没収する)ということですよね。

 今回のドイツのバイオリン没収の話についていえば、ドイツ税関は後者の理由でストップさせた可能性が高いですよね。そんな、時価1億とも、それ以上とも言われる超高額なバイオリンを何の証明書もなく手荷物でホイホイ国内に持ち込ませていたら、海外の盗難品や精巧なパチもんがどんどんドイツ国内に集まってきて、犯罪者がドイツ国内でジャンジャン商売を始めちゃいますからね。

 時価1億なんてバイオリンになれば、国際的にも国宝級に価値がある品物なんですから、そりゃ税関が神経をとがらせるのは当たり前です。確か2回目の没収事件の際の新聞記事でも、ドイツ税関は「このバイオリンが国内で売却される可能性も否定出来ないから」関税をかけて没収したように書かれていました。

 そんなことをされるのが嫌なら、「これは自分が演奏をするためにドイツに持ち込むもの。このバイオリンは私が◯◯国で購入した私有物(あるいは✕✕財団から貸与されたもの)で、ドイツ国内で売却するために持ち込むものではなく、演奏が終われば私とともに持ち込んだ時と全く同じ状態で国外に持ち出します。だから関税をかけないでください」といろんな証明書を提出して申請するのがどこの国でも当たり前です。

 特にEUでは、EUができてからこのあたりの規定がある程度統一されているはずです。私の記憶が少し曖昧ですが、確かEU域内での物の移動は自由にさせるために、EU加盟国内での関税は基本フリーだと思いますが、EU域外からのモノの持ち込みに関しては、EUが出来る前よりも手続が煩雑になったようなイメージがあります。

 と、言ってもEUができたのなどもう20年近く前の話だと思いますので、今はどうか知りません。でもEU域外の外国人が持ち込む超高額商品については税関が原産地証明や購入証明書やら所有証明などの様々な書類の提出を求めて厳しくチェックをすることは今でも当然やっていると思います。

 だから、なんで今回のように何の対策も取らずに日本人(日系)バイオリニストが二人も果敢にも真正面からの税関突破チャレンジを試みようとしたのかが私にはわからないんですよね。なんで誰も教えてやらなかったのか、あるいは演奏家仲間に尋ねなかったのか、それもよくわからないんですよね。

 だいたいヨーロッパなんて人種や階層の差別がバリバリ残っている地域なんですから、ヨーロッパ人種でもない日本人が、ヨーロッパの宝であるストラディバリのような超高級バイオリンを手荷物で国内に持ち込むことを簡単に認めるわけないです。世界的に名の通った小澤征爾くらいなら全然フリーパスでしょうが、税関職員たちが顔も名前も知らないような演奏家が手荷物で持ち込もうものなら「怪しい。こいつは演奏家のふりをした窃盗団の仲間では?」と思ってストップかけるのは当然でしょう。

 まあ、バイオリンを没収された本人から見れば理不尽極まりないことに思えるのかもしれませんが、でもそりゃしょーがないです。ちゃんと必要な準備をしてこなかったあなたも悪いです。あるいは、例えばスペインやイタリアなどの入国審査が甘ければ、そちら経由からEUに入ってドイツに移動するとか、そういううまいやり方を利用すればよかったのに、入国審査の厳しそうなドイツにいきなりチャレンジするからこうなっちゃったのではないでしょうか。

 いや、何事も正直に正面突破すればわかってくれるわけじゃないですかぁ(笑)。やっぱりトラブルに巻き込まれて自分が損をするのが嫌だったら、それなりに準備とか対策とかを講じておかないとねぇ。ドイツ税関って、ドイツという国とイコールなんですから、ドイツという国に対して今回の件で文句言っても仕方ないですからね。

 だってバイオリニスト本人の入国が恣意的に止められた、とかいう話なら日本政府がドイツ政府に対して文句を言うべき国際問題ですが、個人所有物のバイオリンが税関でストップしちゃった、という話ですからね。これって、言ってみれば「パチもんのロレックス10個をドイツに持ち込もうとしたら、税関で没収された」というのと同じような話なんですから、そりゃ、そういう色眼鏡で見られたくなかったらきちんと準備するべきだったんじゃないでしょうかねぇ。

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