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資格商売、あまりバカにしないで・・。

2012 - 09/11 [Tue] - 23:53

 最近の検索ワードで相変わらず多くを占めているのが「55歳からの資格取得 どれがいい」とか「60歳からの資格」みたいな高年齢における資格取得に関するもの。

 確かに就職している会社の都合に振り回されることなく、自分のペースで仕事を進めていくことが可能な資格商売は傍から見ると魅力的に見える部分が多いかもしれません。でも、資格商売といってもプロフェッショナルな仕事であることには違いありません。お客さんを相手に仕事を行なって、お金をもらうことは他のどの商売とも変わりません。

 私が税理士受験を始めようかと思っていた頃、専門学校の税理士講座説明会で講師がこう話しました。「税理士といっても独立するためにはやはり対人関係や営業力というのがとても大事です。なので試験合格した若い方々の中には、勢いで一旦は独立してみたものの全然お客さんを増やすことができずに勤務税理士に戻ってしまうことが少なくありません・・」

 いえ、本当に資格商売ってそういうもんです。普通のお商売と何ら変わらないのです。ですから、50歳、55歳、60歳になってからの資格取得の話ですが、何度も書いていますように、厳しいと言わざるをえないでしょうねぇ。考えてみてください、55歳や60歳から全くやったことがない業種に転職して、普通の人が部長や課長になれますか?

 資格商売だって一緒ですよ。だってあなたにとって今までやったことがない仕事でゼロからのスタートなんですからね。資格なんて所詮資格です。医師免許とっても、弁護士資格持っても、職場での扱いは会社に入ってきた学校出たての新入社員です。実務なんか何もわかってないし、現場で何をしたらよいのか、それすらわからない状態なんです。

 55歳や60歳から新人に戻って一から仕事を職場や客先で怒られながらコツコツマスターして行けますか?収入だってあるかないかわからないようなもんですよ?正直なところを言えば、私達のように資格商売をしている人間から見れば、「55歳や60歳から資格をとって稼げますか?」なんて質問をしてくるのって、実はちょっとバカにされているような気分なんですよね(笑)。まるで「資格さえ取れれば、誰でもそこそこお金稼げるんでしょ?」って言われているようで。

 だったら例えば同じような意味合いの質問をサラリーマンに訊きましょか?「私、いま50歳でサラリーマンやるの初めてなんですが、どこの会社に就職したら稼げるでしょうか?ソニーですか?東京海上日動ですか?」。それに対してサラリーマンならどう答えます?「そんなもん、そんな年からどこ行ったって稼げるわけねぇやろ!そもそも就職できねぇよ!」って答えるでしょ(笑)。

 それを、「資格商売なら、試験に合格さえすればゼロから始めても金が稼げる」って思っていること自体がおかしいと思いません?そんなもん、資格商売だって稼ぐためには長年の「経験」や「信用」が必要に決まってますやんか。

 例えば、医者の世界でどこのインターンがいきなり世界的な心臓外科手術の名医になれますの?そんなもん何十年も心臓手術ばかりして、失敗も経験して患者を死なせたりした経験があるからこそ、世界的な名医になれるんじゃないですか。どんな仕事でも、その「経験と信用から得たもの」が一番大切ですよね?

 資格商売を羨ましがっている方々は、「資格試験を合格すれば、お金を稼げるノウハウを得られる」と思っているのかもしれませんけど、試験で問われるのは単なる法律などの「専門知識」だけです。専門知識を持っているかどうかだけでお金が稼げるはずがなく、お金を稼ぐノウハウは、実際に資格商売を続けてはじめて得られるものです。

 定年近くになって慌てたように資格商売を始めようと思っているのなんて、一言で言って「気がつくのが遅すぎ」(笑)。定年間際になって「ああ、景気に左右されるサラリーマンじゃなくて、俺も役人になっときゃよかった。そうすれば仕事も楽だし、年金も良かったのに。」って思うのと一緒。定年前にそんなことに気がついても遅すぎるんです。社会に出る前にそんなこと気がついておかなきゃ。

 国家資格をとって定年もなくそこそこの収入を稼いでいる友人を見て、「若い時に資格とったあいつ、苦労してたけど今はウハウハでやってるなぁ。俺も今から資格とったらああなれるかなぁ」と思うのも、役人を羨むのと全く一緒ですよ。それでは気づくのが遅すぎるんです。

 でも私達資格業者から見れば、逆にサラリーマンって羨ましいですよ。会社が半分年金保険料負担してくれて、年金もたくさんあるわけですからね。仕事しないで老後が送れるって、本当に羨ましいですよ。多少病気になったって給料は払ってもらえるわけですし、有給休暇なんてありがたい制度もありますしね。そう、誰だって隣の芝生は青いんです(笑)。誰だって他人がやっていることは、苦労よりも羨ましいところに目が行くのです。

 もちろんチャレンジしたいと思っておられる方はどんどんチャレンジすればいいと思います。ただご自身とご家族のこれからの人生、特に長い老後のことをよく考えてから決めていただきたいな、ということだけは繰り返しアドバイス差し上げたいと思います。

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