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日本はより格差社会に突入するのか?

2012 - 09/04 [Tue] - 00:32

 先日、深夜にNHK教育チャンネル(Eテレっていうんですかね?)を見ていますと、いろんな分野にいる若者たちがいろいろなテーマについて議論している番組がありました。普段若い方たちが出ている討論番組は、結構ジコチューな意見や斜に構えた意見ばかり出てきて不愉快なので見ないのですが、今回は面白そうだったので最後まで見てしまいました。

 出演者達は若いのですが、なかなか賢く、意見も客観的で冷静なものが多かったので大変面白かったですね。その中で大いに賛同した意見が若い社会学者が述べた「社会の階層化」に関するものです。

 詳しく記憶していないのですが、こういった内容だったと思います。

 「若者たちは朝食会だの、異業種交流会などに積極的に参加して人脈を拡げようとする。そして多くの人達は人脈や友人を拡げることが自分のビジネスにも役立つと考えて一生懸命にやっている。でも実はそうじゃない。役に立つ人脈を拡げることができる人達は、実は自分自身も役に立つ情報や知識や学歴・資金を持っている人達であって、結局そういった同じレベルの人達同士がこういう交流を通じて大きなメリットを得るだけで、そうでない人たちは人脈を拡げても実はほとんど成果を得られていない。」

 つまり「横とつながることによって勝ち組はより勝ち組になり、負け組は何も変わらずに、階層化だけが進む」ということですね。これはまさにそうだと思いますね。日本人は変な平等意識を持っていますが、世の中は明らかに平等ではありません。

 残念ですが、持てる人達は持てる人達とつながりたがり、持たざる人達は持たざる人達としか交わることがないのです。ヒルズに住んでいる人たちは、そこで知り合った人たちと交流することで更に有益な情報を得るわけですが、普通の人は多少の交流を持ったって大して役に立つ情報など得られないのです。

 悲しいことですが、人間にはそれぞれ「分」というものがあって、自分とバランスが取れる「分」を持っている人達同士が仲良くなる傾向があるのです。いわゆる「類は友を呼ぶ」ということですね。例えば、ハデにお金を使って遊ぶ友達から「一緒に遊ぼうよ」と呼びかけられても、お金がない人はそれに参加できないのでいずれ遊びに呼ばれなくなります。そしてお金を使って遊ぶ人は、自分と同じような金銭感覚を持った人と一緒に遊び、逆にお金がない人も、やはり自分と同じ金銭感覚を持った人と遊ぶようになるのです。

 それはお金に限らず、知識や思想についても同じで、人間は自分と同じレベルにいる人達と仲良くしたいと思うものなのです。いま日経新聞の朝刊に元新日鉄の今井氏のコラムが掲載されていますが、今日のコラムを読んでいてもそう思いますね。

 「自分は元々商売で一財産を成した父親を持ち、山本五十六一家とも近所の仲良しで、年の離れた兄は今で言う経産省の事務次官まで務めた人物。だからものすごい人脈を持っていて自分が就職する際にもものすごく取りはからってくれた・・」のだとか。そしてその後ご自身も新日鉄でトップに立ち、経団連の会長もするわけですよね。結局兄弟で経産省の事務次官と最大手の鉄鋼会社の経営トップなわけです。これを「華麗なる一族」と言わずして何と言いましょう?

 この恵まれたバックグラウンドを持つ今井氏に「人間は努力が大切。努力することでどんな成果でも手に入れられるし、人生を切り開くことができる」なんて説かれても、ジョークかと思いますね(笑)。類まれに恵まれた環境のお陰で人生を切り開いてきたと感じざるを得ない御仁に「努力の大切さ」を説かれても、チャンチャラおかしく感じてしまいます。

 人間は平等だと言いますが、やはり生まれついた家によってその後の人生は大きく左右されることは決して少なくないのです。もちろん私も含め、そうでない家に生まれついた者も努力によってましな人生を手に入れたいと願って努力するのですが、残念ながら最初から見えざる道が引かれている人達とは比べられるべくもありません。

 だって用意されている背景が違うわけですからね。お金持ちの家に生まれ、兄が経産省の次官になるような人であれば、これらのツテで用意される人生のルートは相当素晴らしいものが用意されます。それを生かすか殺すかはその人次第ですが、もし生かせば人がうらやむような人生が過ごせることはまず間違いありません。

 だって経済界だって見渡していけば、兄弟で有名大企業の社長をしているとか、結婚した家同士がお互いに名家、なんてケースたくさんありますよね。家族のうちで誰かがそういう社会的にすごい役職に付けば、すごい情報が入ってきますからね。そうすれば他の身内も出世したり、ビジネスで成功する確率がグンと高まるんですよね。

 いまはそういう抗いようのない格差が広がっていると思いますね。バブルまでならみんなが右肩上がりにきていたのですが、バブル以降は人脈と情報を持って勝てる人は更に勝ち、それがなくて負ける人は更に負けるように別れてしまったんですよね。だから社会の階層化がひどくなったのだと思うのです。

 情報化社会と言われますが、本当に役立つ情報は人と人のつながり、あるいは人と人の信頼関係の中から得られるものなんですよね。インターネットにあふれるホントか嘘か判断がつかない情報とは、情報の質が全く違います。結局本当に役立つ情報や人脈は、ネットではなくリアルな人間関係の中にしか存在しないのです。

 金持ちは金持ち同士で仲良くなり、更に金持ちになるための情報を共有する。お金のない連中はお金のない連中で集まって、職場・社会のグチや不平を言い合う。そして狡いヤツらは狡い奴同士で集まって他人からカネを巻き上げるための方法を考える・・・。結局は「類は友を呼ぶ」わけです。

 でもだからといって諦めたり斜に構えていても何も解決はされません。結局は努力して自分と後世をレベルアップさせていくしかありませんから、結局は勝ち組に入りたければ、自分の環境を恨むよりも努力して上を目指すしかないのでしょうね。

 ただ、生まれついて生じている莫大な格差を目の当たりにすると、正直腐りたくなる気持ちもよくわかりますが・・(笑)。ま、それでもやるだけのことはやらなきゃしょうがない、ということでしょうね。それが自分の子供以降の世代が幸せのチャンスを掴めるためのきっかけになるのだと思いますね。

 私もそう思って脱サラして税理士をやろうと思ったわけですが、さてどこまでいけることやら(笑)。生まれついての「家」の格差を目にすればするほど、愕然とする思いは強くなりますけどね・・・。

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