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会計参与制度について

2006 - 07/31 [Mon] - 12:18

 会計参与制度について税理士会が普及に力を入れようとしている。日税連からもさまざまな冊子が送られてきている。それらの冊子などをみていると、税理士が会計参与の有資格者として会社法に記載されていることは画期的なことなのだそうだ。

 しかし一般的な税理士の感覚としてはどうなのだろうか。お金がジャブジャブと余って余って仕方がない顧問先の会社であればまだしも、そうでない普通の顧問先が税理士報酬以外にわざわざ会計参与報酬を支払ってまで顧問税理士に会計参与就任をお願いしてくるものだろうか。「会社法で会計参与という制度が出来ました。将来的に融資で有利なことがあるかもしれませんから当方を会計参与として就任させていただけませんでしょうか。就任には別途報酬が必要になりますがいかがですか。」と我々が顧問先にもちかけて、「そうですか、わかりました。」とすんなり就任させてくれるケースなど普通にありえるものだろうか。

 多分普通の税理士であれば、会計参与への就任はあまり現実的ではないと考えているだろう。就任しても何の報酬もないのであれば就任する側としても意味がないし、別に会計参与として就任しなくても現在でも取締役と税理士は相談しながら決算を行っているわけだから制度としてあらためて作る必要はなかったのではないかと感じる向きも多いだろう。

 確かに将来的には会計参与を就任させている会社に対しては金融機関が与信を高めて融資の条件が良くなることもあるだろうから、そういう効果は見込まれるかもしれない。だがそういう社会的状況が整ってから会計参与に就任すればよいではないか、という雰囲気も税理士としてはあるだろう。

 しかし、税理士界か何かの会報にチラッと書いてあったと思うのだが、本来的な会計参与制度制定の意図は別のところにあるというのが事実なのだろう。確か対談形式で書かれていた記事だったと思うが、それによれば会計参与制度は税理士と会計士の垣根問題から生じた住み分け政策であると。つまり会計士は「監査」という業務を行う関係上外部から会計をチェックする役割を担っているが、税理士には「会計参与」という制度を新たに作るから、税理士は会社の内部に取り込まれる形で入り込んで、会社の内側から会計をチェックする役割を担って欲しいと。そうすれば税理士と会計士の業務の分担が明らかになるでしょ、と。

 ということが会計参与制度の本質であるならば、対法人に関しては税理士は外部から税理士業務を行って報酬をもらうのではなく、今後は「会計参与」として会社の内部からより深く関わりながら会計及び税務を行うことで報酬をもらうべきである、ということになるのではないだろうか。であれば今後我々税理士は法人については顧問税理士としてでなく、会計参与として報酬をもらうように関与形態を変えていく必要があるということになるわけだ。

 会計参与制度の本質がそこにあり、そうであるがゆえに日税連などが会計参与制度の普及を税理士に求めているのであれば、そういう本質論と将来像をはっきりと税理士に対して説明すべきではないかと思う。そうはっきりと説明してくれたほうが我々も理解し易いし、顧問先に対して説明が行い易い。つまり「今後は会計参与制度というものが出来ましたので、我々をその役に就任させてください。ただしこれは従来の税理士制度に替るものですから今までの税理士報酬を会計参与報酬として頂戴できれば結構です。」と言えるわけだ。これなら断る顧問先もそれほど多くないだろう。

 日税連や各単位税理士会からは会計参与制度が何のために出来たのか今ひとつ正確な説明がない。税理士の地位向上の為、というあいまいな表現がなされているが、その本質的な理由の説明がないので我々としてもこの制度をどう活用することが我々自身の地位向上に役立つのかピンとこない。

 しかしもし本当に上記のような会計士との業務の住み分け、役割分担の目的でこの制度が作られたのであれば我々もその趣旨をよく理解し、可能な限り早急に顧問税理士から会計参与就任へと法人への関与形態を変更させていくべきではないかと感じている。

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