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最近の消費税に関する話題

2012 - 06/30 [Sat] - 00:40

 税金について、興味を惹かれることが最近はいくつかありましたね。

 一つは当然ながらの消費税増税。私は何度も書いていますように消費税増税自体には反対していませんので、そのこと自体にはどうこうコメントするつもりはありません。もう一つは海外からの電子データ取引に関する消費税課税の話。こちらは楽天が「改善されなければ海外に会社を移転させる(設置する?)」と怒りを表しているようで、消費税増税と相まって海外事業者との価格差が大きくなるからなのだそう。

 一つめの消費税増税については、決まったことは粛々と従って我々税理士は処理するしかありませんね。ただ、26年、27年と連続して税率が変わっていくので私たちの業務(もちろん事業者さん自身の業務も)が大変になるのが困りものですね。

 まあ、その困りごとを解決するのが私たち専門家、プロの仕事ですから、がんばって業務をマスターしてトラブルなく処理できるようにしなければなりませんね。しかし、あるお客さんで増税後の納税額を試算してみれば、当然といえば当然ですが、税率が10%になれば単純に納税額も倍になりますね。これは頭ではわかっていても、実際に計算された数字を見ると、結構ショック受けますよ(笑)。

 もちろん様々な増税に対する措置が施される可能性もありますので、10%になったからといって納税額がきっちり倍になるとは限りませんが、基本的にはそうなる、ということですね。もし複数税率などが導入されたら、それこそ私たちの業務はミスと隣り合わせ。いつ消費税額の計算を間違えても不思議ではありません。会計ソフトのプログラミングもなかなかめんどくさいものになるのでしょうね。

 これについてはインボイス方式と、日本の現行方式のどちらがよいか、という議論もしばしば見受けられます。ごめんなさい、私は比較的合理主義者なので、なぜインボイス方式(請求書記載額方式)の導入を日本の一部の税理士さんが反対しているのか今ひとつわかりません。これほど課税仕入と課税売上が明確にわかるシステムはないのに、なぜ敢えて逃げ道や裏技が使える制度を支持しようとするのか理解できません。

 表向きには「事務が繁雑になるから」という理由をみなさんおっしゃるのですが、もし本当の理由が「制度の選択いかんによって税額に有利不利が生じる曖昧な制度のほうが税理士にとっては商売をやりやすい。インボイス方式で全てがクリアになって機械的に計算できるようになんかなったら、税理士が不要になるから困る。」という税理士の保身、既得権維持のためにそう主張しているのであれば、悪いですが、それは全くお話しになりません。

 或いは「複数税率制度が導入されたら税額計算が複雑になって税理士のミスの元になる。それに年寄りの税理士たちが全然ついてこれなくなるので、やめて欲しい。」と言う理由で税理士が反対しているのであれば、そんなことは一般の人達から見れば知ったことじゃありません。

 でもはっきりいって、税理士や事業者がインボイス方式に反対する本当の理由は「納税額がはっきり計算されて、ちょろまかせなくて困る」というところに在るんでしょう?だってヨーロッパで広く導入されている制度が、なぜ日本に持ってくると問題を生じるのか、その合理的な理由がどう考えたってありませんものね。

 インボイス方式に反対することが目的で、複数税率導入反対も連動して展開しているのであれば、これはもう理屈がメチャクチャ。それをごまかすために給付付き税額控除を提案しているのかも知れませんが、そんなもん生活保護や、その他の社会保障制度と一緒で、「給付」が絡んでくると必ず不正の温床になります。そして正直者がバカを見ることになるに決まってますので、私はあまり好きではありません。

 仮にも「税金」の話をしているんですから、「給付」というアイデア自体が私には理解できないです。そもそも「給付」することで納税者や役所が行う手間は必ず一つ増えるわけですからね。「だったら複数税率で生活必需品は最初から消費税を少なく納めるようにすりゃいいんじゃないの?」と思うわけです。どう考えたって、それが一番合理的だと思いませんか?

 ま、それはいろいろとご意見があるでしょうし、私もインボイス方式について実はそんなに詳しいわけでもなくイメージだけで書いているだけですから、そのあたりは偉い方々に政治的に解決してもらいましょう(笑)。でも最近の政治家がやることは、ゆとり教育といい、労働者の定年延長といい、ロクな事を考えないのでかなり心配です。まあ、税金の制度の話なのですから、基本は「公平性」「中立性」と「合理性」に基づいて制度設計して欲しいですね。

 しまった、長くなったのでもう一つ目の「海外との電子データ取引」に関する消費税については、またあらためて書きます。

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