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節税スキーム

2006 - 06/28 [Wed] - 11:05

 世の中には本物・偽物を含めて様々な節税スキームなるものが存在します。中には「なるほど」と膝を打つものもありますが、大抵は「えっえ~、ホント~?」というものも少なくありません。本屋で立ち読みなどしていると恐ろしく無責任な「節税策」に出会うことがあります。例えば「個人の不動産オーナーが奥さんを青色専従者にして100万円くらいの給与を支払えば、所得も分散できるし配偶者控除も受けられる」という恐ろしいものを見たことがあります。こんなことを書いてると本の内容の全てが信用できなくなってしまいますね。

 でも税務に余り詳しくない方であれば「本に書いてあったのだからできるはず!」と思ってしまうかも知れません。雑誌でよく見かける「こんな凄い節税策!」なんてものも、大抵は税理士なら知っているようなものばかり。最近よくあるタイトルは「税理士は教えてくれない」、「税理士は知らない」なんてものが流行っているようですね。

 まあ我々もプロですからそういったものを手にとって読んでみますが、別に目新しいことは書いてないですね。「税理士が教えない」のではなくて税理士から見てあまりに効果がない、或いは節税するよりコストがかかってむしろ損することもあるからやらない、なんて「節税策」が平気で書いてあるんですよね。使える使えないにかかわらずとりあえずなんでも書いとけ、みたいな本がほとんどですね。

 世の中の納税者の形態って、所得の内容も、組み合わせも、金額も家族構成も全てがバラバラなんです。だからある人に有効な節税策が他の方にも役に立つとは一概に言えないんですね。だから本で読んだ節税策が他の方にも同じような効果があるか、といえばそれは計算して見なきゃ分からないんですよ。

 それと最近特に怖いのは「保険を使った節税」というもの。確かに「現時点での」税制によれば結構な節税策になりそうなものって有りますが、怖いのは税法と通達の変更なんですよね。そもそも節税のための保険商品って普通の感覚で考えれば「それおかしいでしょ?」っていうものばかりなんですよ。ただ、たまたま今の法律と通達で規制されていないだけ、というものなんですよね。

 それに保険の節税策は長期に渡るものばかり。税制改正がないと一体誰が保証してくれるでしょう。税理士は言わなかったけど保険の営業がそう言ったからそっちを信用した?保険の営業は保険を売るのが仕事ですよ。将来税制が改正されてあなたが損しようと知ったこっちゃありませんよ。税制改正があってあなたが損することはあっても保険屋は絶対に損をしませんからね。しかも最近はどんな節税スキームも潰されるのが凄く早いんです。役に立たなくなった保険による節税スキームを中途解約すればもっと損をしますよ。

 とにかくどんな節税スキームも効果が高いものはその経済行為が不自然なんですよね、絶対に。いくら納税者がそれらしい理由付けをしたとしても、やってることは「普通ならやらない行為」ばかりなんですよね。海外に行ったり、わざと損をしたり、掛け捨ての保険なのになぜかお金が貯まったり、とどれも不自然なんですよね。結局なぜそんなことをするのかと言えば、それは「税金が安くなるから」という一点しかないのです。

 税金が安くなる行為も自然な流れや判断に基づいたものであればそれほど問題にならないのですが、不自然な行為や商品を利用したものであればほぼ間違いなく租税回避行為として後日修正させられることになってしまうでしょう。そういう意味では世の中にウルトラCの節税策って基本的にはないはずなんですよね。結局お金や財産をさんざんこねくり回した結果税金が少なくなったように見えるわけですが、国税はそんな節税策をすぐに規制してきます。法律や通達で規制するまでもなく、どんな税法も「不当に税金の負担を減少させる」行為は規制させることが可能なのですから不自然な行為による節税は余り得策と思えません。

 とはいえ私も知らないことがたくさんありますから世の中には凄い節税スキームがあるのかも知れません。金持ちだけがこそっと利用している凄い節税策があるかも知れません。例えばパーマネントトラベラーみたいなものがですね。しかし世界中を移動し続けるためには相当な旅費がかかります。普通の方なら世界中を移動する費用の方が節税額を遥かに凌ぐでしょう。それにそもそも一年中世界中を旅行し続けることができる方など働かなくても我々の想像を絶するほどの収入を得ることができる方達です。しかも世界中どこに行っても寂しいと思わないだけの友人と精神力が必要です。

 つまりウルトラCの節税策はそもそも一般庶民のためのものではないのです。なぜならその為のスキームがとても複雑で大がかりでコストがかかり、それだけのコストを負担してもその節税スキームを実行した方が税金が安くなるだけの効果が見込まれるクラスの方でなければならないからです。正直言って一般庶民がコストもかけず節税できる方策などまず無い、とお考えいただいた方が無難です。

 もしホントにそんな節税策があれば既にみんなやってます、ホントに(笑)。皆さんが雑誌でお読みになる節税策は一般の方からみれば目から鱗に見えるかも知れませんが、大抵は税理士であれば知ってるものばかりです。きちんと勉強している税理士に相談すれば普通に対策を立ててくれますよ。本を読んで色々な知識を持つのは結構なことですが、最初に書きましたようにあなたにとって利用できるかどうかは全く別問題ですから下手なことをする前に必ず信頼できる税理士に確認しておいて下さいね。

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