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日本製の商品は全部ガラケー状態か?

2012 - 03/02 [Fri] - 00:04

 日本の企業が強かったと思われる製品分野で、最近は日本メーカーの苦境がクローズアップされていますよね。ニュースで大きく報じられた分野で言えば、液晶テレビがそうですよね。

 パナソニック、ソニー、シャープ・・、いずれもおかげで大赤字です。でもこれ、どうも日本企業が世界の動きについていけていないことを象徴しているようでちょっと心配な動きなんですよね。

 ええ、携帯電話で日本の携帯メーカーが揶揄されているように家電にも「ガラパゴス現象」が起きているんじゃないかと思うんですよね。ご存じのように日本メーカーの携帯電話はiモードをはじめとした日本市場だけでウケる機能を搭載した製品を作った結果、日本市場を独占することには成功しました。

 しかし日本市場に特化した商品は世界的に売れる商品からは完全に違うものになってしまい、結局狭い日本市場でしか売れない製品をムダに開発し続けることで、コストばかりかかり、それを過当競争によって回収できないで損を垂れ流すという悪循環に陥りました。

 なんか最近の日本企業の製品って全てが携帯電話と同じことをやっている気がするんですよね。日本メーカーの製品って、日本の消費者からは絶大な信頼とブランド力を得ているので、日本市場では絶対に売れるんですよね。でも海外ではそうじゃなくなってきていると思うんです。世界では高機能、高性能であることだけが売れる要因ではないと思うんですよね。

 例えば、冒頭の液晶テレビ。日本の市場で販売されている液晶テレビは、多分ほぼ100%が日本メーカーの製品でしょう。でも世界的に見た場合、液晶テレビのトップシェアは圧倒的に韓国のサムスンとLGなんですよね。でも日本の家庭でサムスンのテレビなんかほとんど見かけませんよね?つまり完全にガラケーと同じ状態なんです。

 20年以上前に仕事でアメリカに出張したとき、サンフランシスコのホテルに据え付けられていたテレビや家電製品がサムスン製。「なんだ日本製じゃないのか、安もんだな。」とその時は思っていましたが、今にして思えば、その頃からの不断の営業努力がサムスンを世界ナンバーワンに押し上げることにつながったんでしょうね。

 で、いま心配なのが自動車のハイブリッド化。確かに燃費のよいハイブリッド自動車は日本ではかなりのシェアを獲得しています。なので日本ではどんどん車はハイブリッド自動車ばかりになっていくわけですが、これが日本市場独自のガラケー状態にならないかが心配なんですよね。

 日経新聞の記事でもこのことは触れられていましたが、果たしてハイブリッド自動車が世界的に売れる商品なのかどうかをよく考える必要があるんですよね。コストが高く儲からない商品、そしてメンテも独特。このまま日本の自動車メーカーがハイブリッド自動車開発ばかりに注力していくと、日本でしか売れない車を作る恐れがあるんですよね。「燃費さえよければいい」という思い込みが、世界の消費者のニーズを読み違えるのではないかと思うのです。

 だってそもそも、いずれ電気自動車か燃料電池車になるのが車の最終進化形ですものね。それも安い価格で。ハイブリッド自動車はあくまでそこに行き着くまでの経過製品、ニッチ商品に過ぎないのです。なのに日本で売れるからといって中途半端な経過製品ばかり一生懸命作っていると、海外で電気自動車を作るメーカーが出始めた場合に、一気に取り残される可能性があるんですよね。ガラケーにこだわってスマホに乗り遅れた日本の携帯メーカーと同じ話です。

 そのあたりが今よくわかっているのは、偉大なゴーン社長がいて国際感覚豊かな人材に溢れる日産のような気がしますね。日産はハイブリッド車をそれほど前面には打ち出さず、むしろ電気自動車をテレビ広告でも前面に出しています。デザインも海外にも通用する国際的なセンスに基づいたものになっています。

 一方の自動車業界の雄、トヨタ。トヨタはハイブリッド車を前面に打ち出して製品開発を行っていますが、最近ちょっと首を傾げる製品が多いです。アクアの燃費は確かに凄いのですが、なんかデザインが中途半端。86は確かにかっこいいけど、値段は決して安くないし、それに所詮スバルの車。

 またレクサスの新しいGSはアウディを四角にして不細工にしたどうしようもないデザイン。見方によってはプレデターの顔にも見えます(笑)。なんでこのデザインでオーケーにしちゃうんだろ?これが世界で売れるとトヨタの上層部は本気で思っているのかなぁ?なぜ「カッコイイ車」「美しい車」を徹底的に練ろうとしないのだろう?本当にトヨタにはデザインのポリシーが全くありません。

 ま、そりゃそれでいいけど、結局巨大な世界市場のなかで「売れる商品」を作らないと、かき集められる資金で見劣りしちゃうんですよね。「日本メーカーは技術力を生かして、高品質で高機能、そして高い値段でも売れる独自商品、ブランド商品を作るべき」という論調もありますが、これはそんなに正しい戦略ではないと思いますね。「武士の商法」みたいなことをやっても、結局はよりしたたかな商売人に負けるだけですよ。

 やっぱり市場に合わせて、市場で売れる物を作って売らなければ商売では勝てないと思います。それを忘れて日本市場に内向きになり、世界で売れる商品を作ることを怠って失敗したのが日本の携帯と家電メーカーであり、そしてハイブリッドと燃費競争に走る日本車メーカーが同じ轍を踏まないか、少し心配になってきています。

 日本でモノが売れないのも、結局日本のメーカーが「高機能、高品質」商品ばっかり作って売るからじゃないですかねぇ?もっとシンプルで価格が安く、そしてパッと見のデザインが良い商品のほうが、今のデフレの日本では喜ばれるのかも知れませんし、それが世界市場でも勝てる商品になるのかも知れませんよねぇ。

 ま、円高の問題などで日本のメーカーが競り負けている面はあると思いますけど、これだけ工場を世界展開している状況で為替だけが世界市場で負ける原因である、という分析を行うのも「そりゃ、ちゃうやろ?」って気もしますけどねぇ・・。

 要は「顧客が欲しがる製品」を作っているかどうかの問題じゃないですかね?メーカーの自己満足で作った商品じゃ売れないのは、昔も今も一緒じゃないですかねぇ。日本のメーカーは「高機能・高品質」製品を作ることにこだわりすぎた結果、一番大切な事を忘れちゃったんじゃないですかね。

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